本文を早く読むには「急がば回れ」
「本文を読むのが遅くて模試で時間が足りません!
どうしたら速く読めますか?」
生徒からのよくある質問の一つです。
ただスピードを上げたいだけなら
速読法を身に付けたらよいでしょう。
しかし生徒たちは、
「書かれていることを理解しながら早く読みたい!!」
と思っているはず。
そういうときは視点をちょっと変えて
「急がば回れ」戦法です。
速く読むためにまず時間を測ってみる
一冊の問題集を用意して
数日間、時間を測って「読解」を行います。
そうすると、自分が読みながら理解するには
どれくらいの時間が必要か算出できます。
一冊の問題集と指定したのは
難易度も文字量もだいたい同じだから。
読解に必要な時間から
解くのに費やせる時間を計算して
模試や本番に臨むようにすると
“予想外”の時間不足は
だいたい解消できます。
ほとんどの生徒は
「解く時間が全然ない!」
となって一旦焦ります。
でも本番で「あちゃー!」となるより、
事前にこれだけ足りないと判明していたら、
「分からない問題を切り捨てる」という
割り切りも心づもりできます。
焦って冷静さを欠くのが
本番では一番やってはいけないこと。
失点につながる失敗は
ほぼ「焦り」が原因です。
SNS時代の流し読みから脱却する
読解にかかる時間の話に戻りますと、
時間を測るお試しの際にはまず
“ゆっくりめに読む”ようにアドバイスします。
現代の生徒たちはSNSやYouTubeのおかげで
流し見ることに慣れてしまっています。
目に入ったところだけを読む。
倍速で映像を見てわかったつもりになっている。
チャットもLINEも即レスが当たり前。
じっくり見る、じっくり読むことが
意識できるようになると、
類義語や対義語を見落とすこともなくなり、
接続詞や助詞の働きを理解できるようになります。
一見遠回りに見えますが、
この語彙力や文法力の土台を作れば
自然に読むペースは上がっていきます。
己をよく知ること、
逆算してものを考えることが、
“今”という現実を変えるのに
有効な手立てとなるはずです。