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古典

1/18は観音(かんのん)様の日

2026/1/18

こんにちは、講師のニシオカです。

毎月18日は「観世音菩薩(かんぜおんぼさつ」の日です。一般には「観音(かんのん)」様と言われる菩薩(ぼさつ)さんのことです。(菩薩とは、仏教の悟りを目指しながら修行をしてはる仏様のことです。)私たちを助けよう、救ってあげようと、工夫してくださる仏様です。

『宇治拾遺物語(うじしゅういものがたり)』という古典作品の中に、「観音、蛇(くちなわ)に化すること」というお話がありますので、今日はご紹介しますね!

昔、野生の鷹(たか)を飼育して売っている男がいました。断崖絶壁の高所に鷹の巣から雛(ひな)を取ろうとして高い木を登っていたところ、もう少しで届くときに掴んでいた枝が折れてしまい、谷の中ほどから生えていた木まで落ちてしまいました。下を見ればどこが谷底がわからないほどの深さがあり、上を見てもはるかに高さがありました。とてもとても登れそうにありません。身じろぎもできず、どうしようもない状態です。さて、この男は昔から観音様への信仰心があり、いつも観音経というお経(きょう)を読んでいました。「観音様、助けて下さい!」と思いながら、いつものお経の唱(とな)えていると、なんと6Mもの蛇が、谷底からこちらに向かってくるではありませんか。「あぁ、私はあの蛇に食べられてしまうのか」と絶望する男の足元まで、すでに蛇は来ています。ひざより上に上がって来たかと思ったとき、男は蛇がただ上に登っているだけだと気がつきます。「どうしよう。この蛇にしがみついていたら、崖の上まで行けそうだぞ」と思い、腰にあった刀(かたな)を蛇の背中に突き刺して、それにつかまり、ずるずる、ずるずる、と、とうとう上まで登りつくことが出来ました。刀を抜こうとしても抜けず、大きな蛇はそのまま去って行きました。

男が家に帰ってみると、みんなが自分の葬式をしています。男を見て、みんな驚くやら喜ぶやら。男はこれまでの話を聞かせます。次の朝、男がいつものように観音経を読もうと見たとき、なんと、あの蛇に自分が突き立てた刀が刺さっているではありませんか。「昨日私を助けてくれたのは、このお経だったのだ!」と、この上なく尊く、ありがたく、男は感じたのでした。

いかがでしょうか。高校生の皆さん、この話の流れがわかったら、是非ネットにある原文(古文)でも読書してみましょう。単語一つひとつにこだわる勉強も大事ですが、古文そのものに目を慣らすことも大事です。「知っている話を古文で読んで、話を追ってみる」という経験を定期的にしてみましょう。(私もこれから、定期的に「こんな古文の話があるよ!!」と皆さんに共有していきます!ブログで興味をもったお話を、是非古文で読んで下さいね)古文の読解力向上に役立ちますよ~

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「古文は後回し」は損。文系・理系それぞれの視点で見ると

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最近、古文のコースがじわじわと人気を上げお問い合わせが最も多くなっています。(めっちゃささやかだけど)単語も文法も頑張っているのに、物語の状況がさっぱり見えない……。時間がなくて、これまで向き合ってこなかった……。といろんなお悩みがあり、弱点も人それぞれですが総じて言えることはコレ。中高生は「古典常識」に弱い!古文は「外国」か「異世界転生もの」⁉古文の世界は、現代の私たちが住む世界とは全く異なるルールで動いています。古典単語の多義を知っていても、今読んでいるシーンにどれが当てはまるか分からないのは当時の「普通」のルールを知らないから。平安時代の通い婚など恋愛観に関することは教科書で頻出なのでま...続きを見る
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みちのくの春をお届けします!〜和歌を添えて〜|新年度もよろしくお願いいたします。

みなさんこんにちは!講師の富岡です。いよいよ新年度ですね!みなさんどうぞよろしくお願いいたします◎今回はみちのく(東北)の春を和歌を添えてお届けします♪(富岡撮影)東北は今が花の盛りです🌸厳しい寒さがようやく和らいで、春風にウグイスの声が運ばれてきます。まさに、春爛漫でございます。下手の横好きで、和歌を嗜んでおりまして、一首。みちのくの花の盛りにふるさとの           春風運ぶウグイスの声(意訳:東北の花は盛りを迎えています。春風に吹かれて花が降る、そんな古里に吹く春風が春を告げるウグイスの声を運んできたものよ。)遠くの山は山頂にまだ残雪があり、眼前には春爛漫の景色が広がっていて、ウグ...続きを見る
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古文に出て来る植物

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