和歌に出てくる動物たち
こんにちは、講師のニシオカです。
本日10/4は、「世界動物の日」らしいです。
ペットや家畜、野生のものまで、この世界には多くの動物がいますね。
文献としては、古く奈良時代から日本人の暮らしに動物はいました。あの万葉集にも多くの動物が登場します。最多の登場は「鳥」です。なんと600首ほどもあるんです。季節や時間を教えてくれたり、遠くにいる家族を思い出させたり、様々な役割があったようです。今でも、「夕方のカラス」「朝のニワトリ」「春のウグイス」など、生活になじみ深い生き物ですね。
最近奈良公園の鹿がニュースでよく取り上げられていますね。鹿はなんといっても、その鳴き声です。「ケーーン」と鳴く声を聞いたことはありますか。なんともしみじみする声なんです。昔から日本人は、鹿の声に「せつない哀愁(あいしゅう)」や「女性へのラブコール」の意味をのせて、多くの和歌を詠んで来ました。鹿鳴館、という明治の建物にもその名残がありますね。
そんな鹿の和歌を1首。
秋萩(あきはぎ)の
散りの乱(まが)ひに
呼びたてて
鳴くなる鹿(しか)の
声の遥(はる)けさ
5・7・5・7・7のリズムで是非音読してみましょう。
高校生の皆さん、「なる」は「耳からの情報で判断する」というニュアンスの、「推定」の助動詞「なり」です。姿は見えないけれど、遠くから鹿の鳴く声が耳に届いているんですね。
古文を学ぶと、たくさんの時代の人たちに出会えます。私たちと同じように、泣いたり笑ったり、考えたり落ち込んだり、昔の人たちのその生きた証に直接ふれることが出来ます。性格も人それぞれ、癖が強い人もたくさん(清少納言、紫式部、兼好法師、後白河法皇などなど。笑)いて、おもしろいですよ。
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