古典

秋の月

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2025/9/15

こんにちは、講師のニシオカです。

秋ですね~

秋といえば、やっぱりお月さんです。

平安時代、電灯なんてなかったころには、ろうそくのようなものはあったとしても、日没後はかなり暗い暮らしだったはずですね。


百人一首にこんなすてきな和歌があります~


秋風にたなびく雲の絶え間よりもれ出(い)づる月の影のさやけさ


5・7・5・7・7のリズムで、ほら音読してみましょう。


あきかぜに

たなびくくもの

たえまより

もれいづるつきの

かげのさやけさ


この場合「影」は月の光そのものを指します。

横にのびる雲のその切れ目から、月の光が漏れ出しているんですね。

その光が澄んだ明るさを運んでくれます。


今の私たちの生活では想像が難しいですが、では実験してみましょう。

電気を消して、窓を開けて、カーテンもあけておきましょう。

初めは「真っ暗で何も見えない!」と思いますが、ほら、だんだん目が慣れて来ました。

月の光がこんなに明るいなんて。

光の筋がすっと室内にも差し込んでくるのが、ちゃんと見えるでしょ。

秋の虫の声といっしょに、すこしひんやりした風が入ってきました。

視覚的なごちゃごちゃがないおかげで、なんだか聴覚や嗅覚もとぎすまされて行くような気分です。


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さて、私はもう少し秋の月光を浴びます。

皆さんも、よい秋の夜を!

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