理科

【会話形式授業】ユイとマイのディスカッション|月の形はなぜ変わるのか?

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2025/8/11

はじめに


私が行っている「ディスカッション形式授業」は、一般的な授業と違い、質問する側が本当に知らなくて聞くのではありません。


質問する側が答えとゴールを知っていて、相手を会話で少しずつ導くスタイルです。


答える側は会話を通して考え、知識を整理しながら答えに近づくことで、ただ覚えるよりも深く理解できます。


今回は女子校の同級生、質問役のユイと答える役のマイが、理科のテーマ「月の形はなぜ変わるのか?」をディスカッション形式で深掘りします。


会話本編


ユイ

「ねぇマイ、月の形ってどうして変わるか知ってる?」


マイ

「えー…月が形を変えてるから…じゃないの?」


ユイ

「ふふ、月そのものは形を変えてないよ。じゃあ、いつも形が変わって見えるのはなぜ?」


マイ

「うーん…雲とかで隠れてるとか?」


ユイ

「雲で隠れると見えないことはあるけど、それは形の変化とは別だよ。じゃあ、月って自分で光ってる?」


マイ

「えっと…太陽の光を反射してるんだよね?」


ユイ

「そう、その通り。じゃあ太陽と月と地球の位置関係が変わると、私たちが見える明るい部分はどうなると思う?」


マイ

「あっ!光が当たる部分の見え方が変わる?」


ユイ

「そうそう。例えば満月のときは、地球から見て太陽と月が反対側にあるから、光が当たった面が全部見えるんだよ。」


マイ

「じゃあ新月は…太陽と月が同じ方向にあって、光が当たってる面がこっちから見えないから暗いんだ!」


ユイ

「正解。間に半月や三日月があるのは、位置関係が少しずつ変わって、見える明るい部分の形が変わっていくからなんだ。」


マイ

「なるほど〜!じゃあ形が変わってるんじゃなくて、光の当たり方と見え方が変わってるだけなんだね。」


ユイ

「そういうこと。これを“月の満ち欠け”って言うんだよ。」


マイ

「満ち欠けって聞くとただの名前みたいに思ってたけど、位置関係の結果なんだって分かると忘れにくいね!」


まとめ


◎ 月の形が変わるように見えるのは、実際には光の当たる部分と見える部分が変わるから

◎ 太陽・地球・月の位置関係の変化が満ち欠けを生む

◎ 満月、新月、半月、三日月はそれぞれ位置関係で説明できる


ディスカッション形式授業のメリット


◎ 考える力が育つ

 答えを与えられるのではなく、自分で導き出すため、思考力が伸びます。


◎ 知識がつながる

 位置関係や光の性質など、別々に覚えていた知識が一つの流れとして結びつきます。


◎ 記憶に残る

 「自分で気づいた」経験は記憶に強く刻まれます。


◎ 説明力も磨かれる

 答える役は自分の考えを整理して言葉にするため、表現力が向上します。


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