第2回 :電流・電圧ってなに?〜ギャルと理系女子の温度差講座〜
(放課後、理科準備室。夕日が差し込み、アヤカが白衣姿でノートを手に、ナツミは机に肘をついてスマホをいじっている。)
アヤカ「ナツミ、今日の理科で“電流”の話出たでしょ? 覚えてる?」
ナツミ「あー…アンペアがどうとかってやつ? 電流って、水道の水がジャーって流れるみたいなもんでしょ?」
アヤカ「お、合ってる! でも実際は水じゃなくて“電子”っていうすごく小さい粒が流れてるんだよ。単位はアンペア(A)。アンペアが大きいほど、たくさんの電子が流れているってこと。」
ナツミ「電子って、原子の中でウロチョロしてるあれでしょ?」
アヤカ「そうそう! じゃあイメージをもっとハッキリさせよう。」
(黒板にアヤカが太い水道管と細い水道管の絵を描く)
アヤカ「太い水道管=大きな電流、細い水道管=小さな電流。」
ナツミ「ふむふむ。じゃあアンペアが大きいと何が起こるの?」
アヤカ「エネルギーをたくさん運べるけど、安全面の注意も必要。大きすぎると機械が壊れたり危険になるの。」
ナツミ「多けりゃいいってもんじゃないんだ?」
アヤカ「そう。バランスが大事。」
【前編まとめ】
◉ 電流=電子の流れる量
◉ 単位はアンペア(A)
◉ 太い水道管=大きな電流、細い水道管=小さな電流
◉ 大きければいいわけじゃなく安全面も重要
ナツミ「ウチが電子だったら、めっちゃ走り回って大量輸送してる感じ?」
アヤカ「…ナツミの場合、配達先間違えてそうだけど。」
ナツミ「うるさい!(笑)」
(場面は同じ理科準備室。アヤカが黒板の別の場所に絵を描き始める。)
アヤカ「じゃあ次は“電圧”。」
ナツミ「あー…ボルトってやつ? 高いとビリビリするやつでしょ?」
アヤカ「…まぁ半分正解。電圧は電子を押し流す力のこと。単位はボルト(V)。」
ナツミ「押し流す力? それも水道で例えるの?」
アヤカ「もちろん。電圧は水圧みたいなもの。水圧が強いと水が勢いよく出るでしょ? 電圧が高いと電子も勢いよく流れる。」
(蛇口と水しぶきの絵を描くアヤカ)
アヤカ「蛇口からチョロチョロ出る水=低電圧。勢いよくシャーッと出る水=高電圧。」
ナツミ「でも電流と何が違うの? 両方“いっぱい流れる”っぽく聞こえるけど。」
アヤカ「いい質問! 電流は“量”、電圧は“押す力”。別物だけど、お互い関係してる。この話は次の“オームの法則”につながるんだよ。」
【後編まとめ】
◉ 電圧=電子を押し流す力
◉ 単位はボルト(V)
◉ 水道で例えると水圧=電圧
◉ 電流(量)と電圧(力)は別物だけど関係している
ナツミ「ウチが電子で、アヤカが“押す係”だとしたら?」
アヤカ「…全力で押しても途中でコンビニ寄ってそう。」
ナツミ「それ否定できない(笑)」