薬袋善郎先生式メソッドの魅力を紹介します
2025/6/22
英語構文を「判断枠組みで読む」
薬袋善郎先生の魅力は、「感覚」や「何となく」ではなく、英文を構造そのものから頭に入れる指導を体系化している点にあります。
◆ F.o.R. — Frame of Reference(判断枠組み)
先生が提唱する「F.o.R.」とは、英文の品詞・働き・活用に基づいて構造を判断する枠組み(Frame of Reference)のこと 。
複雑な英文も適切な訓練を重ねればすっきり意味が取れるようになります。
◆ 主な著書
青リー教、黄リー教と呼ばれるよく売れている本の他にも、ミルの『自由論』を精密に読み解く本や、モームの短編を原文で楽しむための本なども書かれています。
◆独特の表記法
難解な英語構文を説明する時に、さまざまなカッコや下線、矢印などを使って説明する先生は多いものです。私も予備校や季節講習で授業する際は色分けを駆使して説明したりします。薬袋善郎先生には独自の表記法があり、その表記法で一貫して構文を視覚化します。
語学を“骨格”から理解する醍醐味と、明確な判断軸が得られるのが、薬袋先生のF.o.R.メソッドの最大の魅力です。
私の英語構文の授業では、薬袋善郎先生のメソッドを全面的に取り入れています。グッドノートで視覚化した板書と、手元カメラで生徒の構文の把握をリアルタイムで見ていきます。このメソッドの素晴らしいところは、生徒が英文に書き加える記号(図)を見ただけで、きちんと理解出来ているか否かを判断出来るところです。確かに、単語がわかれば大体の日本語訳は出来ますが、完全に構文を把握した上での訳は我々指導者が聞けばその違いがはっきりわかります。
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