【本質的英語力|リスニング|5】よくあるリスニングの質問 ─ 実例Q&A ─
こんにちは、菊池です!
リスニングの勉強をしていると、
音が速すぎて聞こえない
毎日英語を聞いているのに伸びている気がしない
1つ分からないところがあると、その後が全部分からなくなる
こんな悩みを感じたことはありませんか?
実はこれらは、
リスニング学習者から本当によく聞く質問です。
そして重要なのは、多くの人が「努力不足」だと思っていることが、
勉強の方向がズレているだけというケースがほとんどだということ。
私はこれまで、
中学生から社会人まで英語指導をしてきました。
その中で、リスニングが伸びない人には共通した原因があると感じています。
そこで今回は、
実際に現場でよく聞かれるリスニングの質問をもとに、
原因は何なのか?
何を変えれば解決できるのか?
を、できるだけ分かりやすく解説していきます。
「自分も同じことで悩んでいる…」
そう感じた方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
「ネットでよく見る質問」ではなく、
実際の学習者から本当によく聞く質問を紹介します。
Q1️⃣ 音が速くて聞こえないのですが、どうしたらいいですか?
A:発音、特に「音声変化」が理解できていない可能性が高いです。
多くの人は
「スピードが速いから聞こえない」
と思っていますが、実際は👇
単語が 本来の形で発音されていない
音が つながる・弱くなる・消える
例:
want to → wanna
going to → gonna
next day → nex day
速いのではなく、知っている音と違う音で聞こえているだけ。
だから対策は👇
発音記号の確認
音声変化を意識した音読・シャドーイング
スピードを落とすより、音の正体を知ることが先です。
Q2️⃣ 毎日英語を聞き流していますが、効果はありますか?
A:目的によりますが、リスニング力に直接はつながりません。
聞き流しは👇には向いています。
英語の音に慣れる
英語を聞くことへの抵抗を下げる
でも、リスニング力が伸びない理由は👇
「聞けない部分」を「聞けるようにする作業」をしていないから
聞き流しでは
❌ どこが分からないか分からない
❌ 何が原因かも分からない
👉 上達に必要なのは
「できない → 分析 → できるようにする」作業
聞き流しは補助。
メインの勉強にはならない、という位置づけです。
Q3️⃣ 分からない単語や文法が出ると考えてしまい、その間に話が進んでしまいます…
A:リスニングではなく、リーディングの練習が必要です。
これは
「リスニングの問題」に見えて、実は👇
前から意味を取る力(処理力)が足りていない
状態です。
特徴👇
1語ずつ日本語に訳そうとする
文の途中で止まる
考えている間に次の文が来る
👉 解決策は
易しめの英文を
左から右へ
止まらずに意味を取る練習
音声を使わないリーディング練習の方が、
この問題は早く改善します。
Q4️⃣ 映画やニュースを聞いていますが、なかなか上達しません。
A:教材のレベルが合っていない可能性が高いです。
映画・ニュースは👇
語彙が難しい
文が長い
情報量が多い
そのため👇の状態になりがち。
ほとんど聞き取れない
スクリプトを見ても理解できない
「なんとなく聞いて終わり」
👉 これは練習ではなく消耗です。
判断基準は👇
スクリプトを見れば内容は理解できる
音マネシャドーイングがある程度できる
これを満たさないなら、
レベルを下げるのが最短ルート。
🎯 まとめ|質問の裏にある「本当の原因」
どの質問にも共通しているのは👇
音の理解不足
処理スピード不足
レベル設定ミス
リスニングが伸びないのは
「才能」や「耳の問題」ではありません。
👉 原因が違えば、やるべき勉強も違う
ここを整理できるだけで、
リスニング学習は一気に楽になります。