総合型選抜|小論文対策はいつから始めるべき?
2025/2/28
今期は広告予算が少し残ったので、2月下旬から小論文対策の講座のグーグル広告を出稿しました。このマナリンクは他社の(マナリンクの)プラットフォームを間借りしているので、勝手に広告を出せないので、私が主宰している人見読解塾の方で出しました。
が、問い合わせがきません。現代文の講座は満席になるほどきたのに。
やっぱり。これが私の感想でした。
私は何年も前から、少々厳しい言い方ですが、「あなたは文字は読めても文章は読めていないです」と生徒さんに言い続けています。現代文の授業をしていたらよくわかります。早稲田を目指す生徒さんだって、はじめは文字しか読んでいない(文章を読んでいない)のです。そのことを骨の髄まで認識しないと、総合型選抜での合格は厳しいです。とくにマーチクラス(関西だと関関同立レベル)は。
ああいうレベルの大学はあきらかに、アカデミック・ライティングできる? と問うています。高校生らしい文章を書いても落とされるのです。高校の先生でアカデミック・ライティングができる先生は少ないです。高校の先生に添削してもらったものを生徒さんが私に見せてくることがありますが、そこには高校生らしい文章が並んでいます。だから落ちるのです。志望理由書に「人は変われる」という決め台詞はいらないから。失笑されてゴミ箱行きです。
アカデミック・ライティングは、大学の先生を引退した家庭教師か、私のように大学の先生と日々親交のある者でないと、ちょっと教えられないものです。ごく一部の高校(探究の授業が学部レベルの高校)の先生はアカデミック・ライティングができますし、教えられます。しかし、近所の商店街にインタビューに行くような探究の授業をしている学校の先生は無理です。
というわけで、みなさん文字は読めても文章は読めないのですから、小論文対策は今からやってください。7月からちょろっと3ヶ月やっても時間切れになるだけです。何をどう勉強するのかは、このマナリンクのブログにも、人見読解塾のホームページにも書いています。
この先生の他のブログ
中学の勉強は1対1の勉強です。アップルといえばリンゴと覚えよう! みたいなことです。無論それだけではありませんが、主にはそういったことが言えます。英文法なら、仮定法の構文を覚えようね、とか、覚えたことをもとに機械的に問題を解こうねとか。他方、高校の勉強は息の長いものです。文と文の関係を言えるようにな...
東京ローカルのMXテレビに出ます。たぶん3回目です。以前お世話になったディレクターさんはわいせつ容疑で逮捕されたので(笑)――お昼のニュースをなんとはなしに見ている時に知っている人の名前が出てくるのって不思議な気がしますよね(笑)――、今回は「はじめまして」のディレクターさんと打ち合わせしています。...
志望理由書は「過去、現在、未来」というストーリーで書きます。具体的には以下。高校でこういう勉強をやってきた。その結果、これがわかった。これができるようになった。しかしこれがわからないので、貴学貴学科で勉強したい。卒業後はこういう仕事をとおして、こういう社会貢献をしたい。これだけです。わたしたちはふつ...
共通テストの古文漢文は、基礎力に加え、推論読みの力が必要です。具体的には、作問意図は以下の3点です。1、基礎的な文法知識をもとに高校生が絶対に読めなくてはいけない箇所2、推論読みのスキルが必要な箇所3、適当に読み飛ばしても、何ら問題のない箇所以上の3つのパートが共通テストの古文漢文には存在します。以...