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総合型・学校推薦型対策

小論文で「何を書けばいいかわからない」理由|“なんか”から問いを作る方法

2026/5/15

■ 「何を書けばいいかわからない」という状態

小論文の指導をしていると、

「何を書けばいいかわかりません」

という相談をよく受けます。

・テーマはあるのに書けない
・考えているのにまとまらない
・書いても浅くなる

👉 こうした状態です。

多くの場合、

👉 「考える力がないから」だと思われがちです。

しかし、実際には少し違います。

■ 生徒は最初から「問い」を持っているわけではない

現場で見ていると、

👉 生徒は最初から明確な問いを持っているわけではありません。

むしろ、

・なんか気になる
・なんか違和感がある
・うまく言えないけど引っかかる

👉 こうした“言葉になる前の感覚”を持っています。

(研究でもこの点を問題意識として扱っています)

■ 「なんか」は消すものではない

多くの人は、

👉 この「なんか」を無視します。

・ちゃんとしたことを書こう
・正解っぽくまとめよう
・評価される内容にしよう

しかし、

👉 この瞬間に思考が止まります。

■ 問いはどうやって生まれるのか

では、小論文の問いはどうやって生まれるのか。

それは、

👉 対話の中で少しずつ形になります。

・誰かに話す
・問い返される
・他人の言葉に触れる
・本やネットで調べる

こうしたプロセスを通して、

👉 「なんか」が「問い」に変わっていきます。

(実際の指導現場でもこの変化が起きています)

■ 小論文を書くとは何をすることなのか

ここが本質です。

👉 小論文とは「問いを作る作業」です。

・テーマに答える
・知識を書く

それ以前に、

👉 「何を問題としているのか」を決めること

これができていないと、

👉 書けません。

■ なぜ書けないのか

小論文が書けない人は、

👉 問いを飛ばしている

・いきなり答えを書こうとする
・いきなり意見を作ろうとする

その結果、

👉 「何を書けばいいかわからない」になります。

👉問いを再帰的に問えないと書けないということです

■ 私の授業でやっていること

授業では、

👉 「なんか」をそのまま扱います。

・違和感を言葉にする
・なぜ?を繰り返す
・対話を通して整理する

そして、

👉 「問い→主張→根拠」へと構造化していきます。

■ 起きる変化

このプロセスを通すと、

・白紙がなくなる
・自分の言葉で書ける
・文章に一貫性が出る

👉 小論文が“書ける状態”になります。

■ 実は、受験以上の意味がある

このプロセスは、

👉 受験対策にとどまりません。

・自分は何を考えているのか
・何に違和感を持つのか
・どう世界を見ているのか

👉 自己と世界の関係を考えることにつながります。

👉簡単にいえば自立した精神をもつ大人になります

■ まとめ

小論文が書けない理由は、

👉 能力ではありません

👉 問いがないことです

そしてその問いは、

👉 「なんか」から始まります

■ 最後に

もし、

・何を書けばいいかわからない
・考えているのに書けない
・小論文が苦手

そう感じているなら、

👉 まず「なんか」を大事にすること

ここから始めてみてください。

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