なぜ学校で国語を勉強しているのに共通テスト国語が解けないのか
こんにちは。人見です。
私は普段、共通テスト国語や小論文、志望理由書を指導しています。
授業をしていると、生徒からよく言われることがあります。
「先生、その読み方は学校で習いませんでした」
しかし、私は特別な裏技を教えているわけではありません。
むしろ、共通テスト国語が本来求めている力を、そのまま教えているだけです。
では、なぜ生徒たちは「初めて知った」と感じるのでしょうか。
共通テスト国語は「読解力」の試験ではない
多くの人は、国語は読解力の試験だと思っています。
もちろん間違いではありません。
しかし、共通テスト国語を分析すると、実際に問われているのは「推論力」です。
推論とは、
「確実な情報から、不確実な情報を推測すること」
です。
たとえば本文には、
・接続詞
・指示語
・文法
・段落構成
などの情報があります。
これらは本文に実際に書かれている確実な情報です。
私たちはそれらを根拠として、
「筆者は何を言いたいのか」
「この選択肢は正しいのか」
「この表現にはどのような意味があるのか」
を判断します。
つまり共通テスト国語とは、
確実な情報を根拠として、不確実な情報を推論する試験なのです。
学習指導要領も実は同じことを言っている
文部科学省の学習指導要領には、
・情報を関連付ける
・根拠に基づいて考える
・言葉による見方・考え方を働かせる
と書かれています。
これはまさに推論のことです。
ところが学習指導要領には、
「接続詞をどう読むか」
「選択肢をどう照合するか」
「どの順番で推論するか」
までは書かれていません。
つまり、
何を育てたいか
は書いてある。
しかし、
どのように考えればよいか
は書いていないのです。
学校では「答え」を学びやすい
学校の授業では、
「筆者の主張は何か」
「この場面で主人公はどう思ったか」
といった問いが扱われます。
もちろん大切な学習です。
しかし、生徒にとって本当に知りたいのは、
「なぜその答えになるのか」
です。
ところが、多くの授業では答えの説明はあっても、
答えに至る思考過程までは十分に扱われません。
その結果、
「国語はセンス」
「国語は感覚」
と思い込んでしまう生徒も少なくありません。
私が授業で教えていること
私は授業で、
「正解」を教えることよりも、
「どうやって正解にたどり着くか」
を重視しています。
接続詞を見る。
指示語を確認する。
対比構造を探す。
本文と選択肢を照合する。
そして、
「だからこの選択肢しか正解になりえない」
という根拠を明らかにする。
これは国語のテクニックではありません。
推論の訓練です。
国語力とは推論力である
私は共通テスト国語を、
「情報処理の試験」
だと考えています。
文章をなんとなく読むのではなく、
根拠を探し、
情報を関連付け、
仮説を立て、
検証する。
その繰り返しです。
だからこそ、国語はセンスではありません。
正しい方法で練習すれば、必ず伸びる科目です。
もし、
「頑張って読んでいるのに点数が伸びない」
「なんとなく選択肢を選んでいる」
「国語は運だと思っている」
という方がいれば、一度「推論する読み方」を学んでみてください。
見えている文章が、今までとはまったく違って見えるはずです。
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