共通テスト国語は「読解力」より「推論力」|秋から点数を伸ばすためにやること
夏休みも終わりに近づき(学校によってはすでに終わり)、そろそろ共通テストを強く意識し始める時期になりました。
この時期になると、「現代文を何とかしたい」「国語の点数が安定しない」という相談が増えてきます。
そこで今日は、私が授業でずっと生徒に伝えていることを書いてみます。
共通テスト国語は、文章を深く味わう試験ではありません。かなりの部分が「情報処理」と「推論」の試験です。
ここを勘違いしたまま問題演習だけを繰り返しても、なかなか点数は安定しません。
「そう読める」ではなく「そう書いてある」
私の共通テスト国語の授業では、しつこいくらい、
「それ、どこに書いてある?」
と聞きます。
例えば選択肢を見て、
「たぶん筆者はこういうことを言いたいんだと思います」
と言う生徒がいます。
私はそこで止めます。
「思う、じゃなくて、どこに書いてある?」
共通テストで必要なのは、文章を読んで自分なりの解釈を膨らませることではありません。
本文に印刷されている文字列を根拠として、
本文Aと本文Bから、ここまでは言える。けれど、この選択肢はここから先を勝手に付け加えている。だから誤り。
というように推論していくことです。
国語という名前がついていますが、かなり論理的な情報処理を要求されています。
だから文法が重要になります
「現代文なのに文法?」
と思うかもしれません。
しかし、私はかなり重要だと思っています。
というか、文科省はかなり重要視している!学習指導要領にも書いてある!
文法とは、学校で品詞名を暗記するためだけに存在するものではありません。
言葉と言葉の関係を確定するための道具です。
この「しかし」は何と何を逆接でつないでいるのか。
「それ」は何を指しているのか。
この修飾語はどこにかかっているのか。
主語は何なのか。
こうしたことを文法に依拠して一つずつ確定していく。
すると、「なんとなくそう読める」が減っていきます。
そして、根拠に基づいて推論できるようになります。
これが私のいう「構造読解」です。
共通テスト国語は「内容」で解こうとすると危ない
特に評論で点数が安定しない生徒ほど、文章の「内容」を一生懸命理解しようとします。
もちろん、内容を理解すること自体が悪いわけではありません。
しかし、選択肢問題になった瞬間に必要なのは、
「私はこの文章をどう理解したか」ではなく、「本文に何が書いてあるか」
です。
例えば本文に、
Aである。したがってBである。
と書いてある。
選択肢には、
Aである。したがってBであり、さらにCである。
と書いてある。
Cが常識的に正しそうでも、本文からCを導けなければ、その選択肢は疑わなければなりません。
これが推論です。
「この選択肢、いいこと言っているなあ」
ではありません(笑)。
正答率が上がる生徒は「根拠の場所」が変わる
授業を続けていると、生徒の発言が変わってきます。
最初は、
「こっちだと思います」
だったのが、
「本文のここにこう書いてあるので、これは違います」
になります。
私はこの変化をかなり大事にしています。
正解番号を当てられたかどうかより、
なぜその選択肢を消したのかを説明できるか。
こちらのほうが重要だからです。
偶然正解した1問より、根拠を説明して間違えた1問のほうが、私は授業では価値があると思っています。
一緒に、
「じゃあ、どこで推論を間違えたんだろう?」
と考えればいい。
秋からは「問題数」より「解いた過程」を見直そう
夏休みが終わると、焦って問題集を大量に解こうとする生徒が増えます。
でも、共通テスト国語については、私はむしろ逆を勧めています。
1問を雑に10題解くより、
なぜ正解なのか。
なぜ他の3つは間違いなのか。
その根拠は本文のどこなのか。
ここまで説明できるように1題を処理する。
この練習をしてほしいのです。
共通テスト国語で必要なのは、「たくさん読んだから身につく国語力」という漠然としたものではありません。
文字列を正確に読む。
関係を捉える。
根拠から推論する。
選択肢と照合する。
この一連の情報処理を自分で再現できるようにすることです。
国語が苦手だからできない、ではありません
「昔から国語が苦手なので……」
と言う生徒もいます。
でも、共通テスト国語については、私はあまり心配していません。
小説を味わう能力や、評論について深く考える能力と、共通テストで得点する能力は同じではないからです。
むしろ、
「書いてあるのか、書いていないのか」
を少し冷たく確認できる生徒のほうが強かったりします。
国語を感性の科目だと思わないこと。
推論を伴う情報処理問題だと思って取り組むこと。
ここから点数が変わります。
共通テスト国語の授業でやっていること
私の講座では、正解番号を教えて終わりにはしません。
「なぜ?」
「どこに書いてある?」
「その推論、本当に本文から言える?」
と一緒に考えます。
文法に依拠して文字列を正確に読み、文章の構造を捉え、本文と選択肢を照合する。
最終的には先生がいなくても、
自分で根拠を発見し、自分で選択肢を切れる状態
を目指します。
秋から共通テスト国語を本格的に立て直したい方、問題集を解いているのに点数が安定しない方は、よろしければ私の共通テスト国語講座もご覧ください。
「国語はセンスだから」と諦める必要はありません。
なんとなく読む国語から、根拠をもって推論する国語へ。
まだ間に合います。一緒にやりましょう。
この先生のおすすめコース
- 学校の国語はそれなりにやってきたが、共通テスト国語(模試)で点が安定しない人
- 独学や学校の授業では解き方の「思考手順」が見えずに困っている人
- 共通テスト国語で8〜9割を安定して取りたい人
このブログに関連するオンライン家庭教師はこちら
共通テストにおすすめの指導コース
- 共通テスト対策にお困りの方
- 国語の勉強で何をしていいかわからない方
- 7割以上を目標としたい方
- 理科基礎をまとめて対策したい方
- 理科が苦手な共通テストを受ける文系の方
- 短時間で理科基礎を仕上げたい方
- 音読を通して英文の読解力を高めたい方
- 音読を通してリスニング力を高めたい方
- 正しい&効果の出る音読やシャドーイングなどのやり方を身につけたい方
- 古典文法の総復習をしたい方
- 古典文法を一から理解し覚えたい方
- 大学入試に古典が必要な方
- 公式は覚えているのに、少し違った問題になると解けない
- グラフ・実験考察・長めの問題文を読むのが苦手
- グラフ・実験考察・長めの問題文を読むのが苦手