共通テスト国語で9割に届かない人へ。「読む力」より先に鍛えたい設問洞察
共通テスト国語で、
「6割、7割までは取れる。でも、そこから上がらない」
という生徒さんがいます。
文章がまったく読めないわけではありません。
古文単語も覚えている。漢文の句形も勉強している。過去問だって解いている。
それなのに、なぜか8割、9割に届かない。
私はその原因のひとつを、
「設問洞察ができていないから」
だと考えています。
共通テスト国語は「全部ちゃんと読む試験」ではありません
まず、共通テスト国語について少し見方を変えてみましょう。
私はこれを、かなり特殊な「情報処理問題」だと考えています。
文章を読んで感想を述べる試験ではありません。
評論であろうと、小説であろうと、古文であろうと、漢文であろうと、最後にやっていることは、
与えられた情報から推論し、複数の選択肢の中から最も蓋然性の高いものを選ぶこと
です。
だから、「文章がなんとなく分かった」で終わってはいけません。
問題には「命令」が書かれている
ここで大切になるのが設問です。
例えば資料問題。
ページを開いた瞬間から、資料を上から全部読む生徒さんがいます。
私はあまりおすすめしません。
先に、
「何を探せと言われているのか」
を確認します。
設問、空欄の前後、選択肢。
そこには必ず、これから何を探し、どの情報を使えばよいのかという「命令」が内包されています。
その命令を先に洞察する。
それから必要な情報を探す。
この順番です。
共通テストが情報処理能力を測るのであれば、すべての情報を同じ重さで処理する必要はありません。
必要な情報を見抜くこと自体が能力なのです。
選択肢は「文章」ではなく「単語」で見る
もうひとつ、私の授業でかなりしつこくやることがあります。
選択肢を「なんとなく正しそう」で選ばないことです。
例えば、
「この選択肢、本文とだいたい同じことを言っています」
では困ります。
私は聞きます。
「どの単語が本文のどこにある?」
共通テストは、大勢の受験生が同じ問題を解く試験です。
正解が人によって変わってはいけません。
だからこそ、選択肢には「ここが違う」と判定できる場所があります。
本文では「一部」と言っているのに、選択肢では「すべて」になっている。
本文では二つの事柄を並べているだけなのに、選択肢では「だから」と因果関係にしている。
本文には比較がないのに、選択肢では「よりも」と比較している。
私は、
「から=因果関係」
「ならば=仮定」
「よりも=比較」
あたりを、冗談めかして「怪しい三兄弟」と呼んでいます。
「すべて」「決して〜ない」「みんな」なども要注意です。
文章全体の雰囲気ではなく、
単語単位で本文と選択肢を照合する。
これができるようになると、選択肢の見え方が変わります。
小説でも「想像しすぎない」
これは小説でも同じです。
小説だから、
「主人公はきっと寂しかったんだろう」
などと想像したくなります。
でも、その「きっと」が危ない。
共通テストで問われているのは、あなたならどう感じるかではありません。
その心情を導ける情報が本文に印刷されているかどうか。
ここを見ます。
小説を文学として読むことと、共通テストの小説問題を解くことは、私は分けて考えたほうがいいと思っています。
文学として読むなら、いくらでも想像すればいい。
でも入試問題として解くなら、
書いてあるのか、書いていないのか。
かなり冷たく本文を見る必要があります。
正解した問題にも「危ない正解」があります
授業では、間違えた問題だけを扱うわけではありません。
勘で当たった問題も扱います。
正解が3番で、自分も3番を選んだ。
でも、
「なぜ3番なの?」
と聞かれて説明できない。
これは私の授業では、まだ「できた」とは考えません。
本番でも同じように正解できる保証がないからです。
逆に間違えていても、
「私は本文のここからこう推論しました」
と説明できるなら面白い。
では、
どこで推論を間違えたのか?
一緒に考えられます。
私はこういう授業が好きです。
正解を教えて、
「はい、次」
ではありません。
選択肢をどう切ったのか。
どの単語を見たのか。
なぜそこを根拠にしたのか。
延々と議論します(笑)。
復習で「正解番号」を覚えても意味がない
共通テストの過去問を一度解けば、正解番号くらい覚えてしまいます。
だから、
「もう一度解きました。全部正解しました!」
だけでは、あまり意味がありません。
復習で再現してほしいのは、
正解ではなく、思考手順です。
この設問だから、まずここを見る。
この単語が怪しいから、本文のここを探す。
この選択肢は本文からは判断できないので△。
こちらには明確な誤りがあるので×。
最後に残ったものを本文と再照合する。
こうした思考回路を何度も再現します。
すると、初めて見る問題でも同じことができるようになります。
5割から7割、7割から9割へ
私の講座では、過去問や河合塾・駿台などの実戦問題を使いながら、この「思考手順」を繰り返します。
講座ページにも掲載していますが、2024年度、2025年度には、5割程度から始めて7割前後まで伸びた生徒さんや、7割程度から3か月ほどで9割に到達した生徒さんがいました。
また、直近の受講生11名では、9割が2名、8割が3名でした。
もちろん、講座を受ければ全員9割になる、などという話ではありません。
もともとの読解の基礎、学習習慣、古文・漢文の基礎などによって到達点は違います。
ただ、毎年生徒さんを見ていて思うのです。
文章を読む力はあるのに、「共通テストという試験の解き方」を知らないために点を落としている生徒さんは、かなりいます。
それはもったいない。
共通テスト国語は「読める」だけでは足りない
共通テスト国語で必要なのは、
文章を読む
↓
設問の命令を洞察する
↓
必要な情報を探す
↓
本文と選択肢を単語単位で照合する
↓
推論する
↓
選択肢を切る
という一連の情報処理です。
私はこれを、問題の「構造を読む」ことだと考えています。
国語が苦手だから仕方がない。
センスがないから仕方がない。
そう考える前に、
自分はそもそも「共通テスト国語の解き方」を教わったことがあるだろうか?
と考えてみてください。
学校の国語とは、少し違う世界が見えてくるかもしれません。
私の「プロの共通テスト国語対策|正答率9割を目指す実践演習」では、この設問洞察と推論の思考手順を、実際の問題を使いながら一緒に練習しています。
正解を覚えるのではありません。
なぜその答えになるのかを、自分で再現できるようにする。
共通テスト国語で8割、9割を目指したい方は、ぜひ講座ページもご覧ください。
一緒に「推論ゲーム」をやりましょう。
この先生のおすすめコース
- 学校の国語はそれなりにやってきたが、共通テスト国語(模試)で点が安定しない人
- 独学や学校の授業では解き方の「思考手順」が見えずに困っている人
- 共通テスト国語で8〜9割を安定して取りたい人
このブログに関連するオンライン家庭教師はこちら
共通テストにおすすめの指導コース
- 高校2年生の方。
- 共通テストの英語はさっさと終わらせて、他の科目に時間を使いたい方。
- そもそも英語が苦手な方。
- 英語の音を聴き取るのが難しい/発音が苦手
- リスニングの効率的な勉強法を学びたい
- 共通テストで8割を目指している方
- 共通テスト模試で50点以下・平均点以下の人
- 共通テスト英語の点数が6割を超えられない人
- 国公立大学・共通テストを使った私立受験を考えている人
- なんとなく国語の問題を解いている生徒さん
- 国語のセンスがないと思っている生徒さん
- 受験に向けて国語が伸び悩んでいる生徒さん
- 共通テスト物理の過去問や模試を解いていても得点が伸びず、失点の原因と具体的な改善策を知りたい生徒さん
- 国公立大学・医学部などを志望し、合格に必要な得点から逆算した自分専用の学習計画を作りたい生徒さん
- 公式や典型問題は理解しているものの、初見問題・実験考察・グラフ問題・時間不足に苦戦している受験生