オンライン家庭教師マナリンク
物理

物理の成績が伸びない本当の理由 〜 公式は覚えているのに、テストで使えない子の共通点 〜

2026/1/20

物理は公式を覚える科目。
そう思われがちです。

実際、
・基本問題
・授業直後の確認問題

・定期テスト

では、それなりに点が取れている子も多い。

それなのに、
定期テストや模試になると点が伸びない。

応用問題になると手が止まる。

この原因は、勉強不足ではありません。

実は「公式を覚えれば点が取れる」ことが落とし穴

物理で伸び悩む子の多くは、
最初から物理が苦手なわけではありません。

・公式を覚える
・例題と同じ形の問題を解く
・数値を当てはめる

これで、
ある程度の点数は取れてしまいます。

そのため、

「公式は覚えている」
「計算もできている」

と感じやすくなります。

しかしこの勉強は、
短期記憶に強く依存した状態です。

なぜ少し難しくなると解けなくなるのか

物理の問題では、

・今、どんな状態なのか
・どんな力や変化が起きているのか
・どの法則が使える場面なのか

自分で判断する必要があります。

ところが公式暗記中心の勉強では、

・どの公式を使えばいいか分からない
・条件が増えると混乱する
・図が描けない、意味が取れない

といった状態になります。

これは計算力の問題ではなく、

現象をどう捉えているかが整理されていない

ことが原因です。

問題は「応用問題が解けない」ことではない

よく、

「応用問題が苦手だから」
「計算が複雑だから」

と思われがちですが、
本当の問題はそこではありません。

基本問題の段階で、
公式を使う理由を整理していなかったこと

これが、後になって効いてきます。

公式は「答え」ではなく、

現象を説明するための道具です。

道具の使い方を理解しないまま進むと、
少し条件が変わっただけで止まってしまいます。

成績が伸びる子がしていること

物理が伸びる子は、
いきなり公式を探しません。

まず、

・今はどんな状況か
・何が分かっていて、何が分からないか
・どんな法則が関係しそうか

を整理します。

その上で、

「だからこの公式が使える」

という順番で考えています。

この差は、
最初は見えませんが、確実に成績差になります。

だから最初にやるべきことは「分析」

物理が伸び悩んだとき、
公式を増やす必要はありません。

まず必要なのは、

・問題の状況をどう理解しているか
・どこで判断に迷っているか
・なぜその公式を選んでいるのか

を正確に知ることです。

ここを確認しないまま進むと、
「覚えているのに使えない」状態が続きます。

私が最初に行っている指導

私の指導では、
最初に公式を教えることはしません。

まず、

・図をどう描いたか
・何が起きていると思ったか
・なぜその公式を選んだか

を言葉で説明してもらいます。

そして、
現象の捉え方・判断のズレを整理します。

これが整うと、
物理は一気に分かるようになります。

最後に

物理で大切なのは、公式の数ではありません。

現象をどう理解しているか。

成績を変える第一歩は、
「今の考え方を正しく分析すること」。

▶︎ 勉強しているのに成績が伸びない原因を
全体から知りたい方はこちら

https://manalink.jp/teacher/15662/blog/4898
(※総論記事へのリンク)

このブログを書いた先生

物理のオンライン家庭教師一覧

物理のブログ

【大学受験】物理が苦手でも得点できる最速勉強法|力学と電磁気は最優先

物理が苦手な受験生に共通するのは、「教科書を読めば理解できるはず」「難しい問題を解けば実力がつく」と考えてしまうことです。しかし、これは物理で最も遠回りな勉強法です。この記事では、物理を最速で得意科目に変えるためのステップを、シンプルにまとめて解説します。■ まず、物理は“イメージの科目”と理解する物理は数学のように式だけで理解する科目ではありません。現象→図→式 の順でイメージが繋がって初めて、問題が解けるようになります。そのため、最初に次の2つを決してやってはいけません。・教科書を読むだけで理解しようとする・最初から難しい参考書に手を出す物理は段階を踏むことが最重要です。■ 本当に苦手なら...続きを見る
松原の写真
松原オンライン家庭教師
2025/11/18

YouTubeで物理を学ぶ

物理、もう苦手とは言わせない! 飯泉摩美先生のYouTube動画で「本質」を掴む学習法皆さん、こんにちは!「物理」と聞いて、どんなイメージを抱きますか? 「公式がたくさんあって覚えられない…」「問題が難解で、何から手をつけていいか分からない…」「結局、何が言いたいのかサッパリ…」そんな悩みを抱えている受験生の皆さん、もしかしたら、それは皆さんが悪いのではなく、物理の「本質」がまだ見えていないだけかもしれません。今回ご紹介するのは、まさにその物理の「本質」を、驚くほどわかりやすく、そして楽しく教えてくれるYouTubeチャンネル、飯泉摩美(いいずみ まみ)先生の動画です!なぜ飯泉摩美先生の動画が...続きを見る
兼田の写真
兼田オンライン家庭教師
2025/7/12

”見て・感じて・動く”から始まる物理&数学-旅行好き先生の現地体感学習法

物理学とは何かを考えたことがありますか。例えば、何故、空は青いのに朝焼けや夕焼けは赤いのでしょう。私たちが生活する身の回りには数多くの謎が存在します。その謎を解き明かすためには、自然界の現象や法則を解明する物理学の知識が必要不可欠となります。物理学の魅力は、自然界の謎に迫りながら、宇宙の起源や構造、地球の磁場や地震の原因、光や音の振る舞いなどの数多くの興味深い現象を理解することにあります。そのためには、数学的なモデルを用いて現象を表現し、実験や観測によって仮説を検証しなければなりません。即ち、物理学とは、自然界の現象や法則を解明する学問で、その謎を解き明かすためには数学を言葉として使用し、「な...続きを見る
片山の写真
片山オンライン家庭教師
2025/7/5

もしもこの地球が動いているとしたら?|アニメ『チ。-地球の運動について-』から学ぶ宇宙と物理

アニメ『チ。』から考える「宇宙」と「物理」の始まりNetflixなどで話題になったアニメ『チ。―地球の運動について―』。中世ヨーロッパを舞台に、命がけで「地動説」を広めようとする人々を描いたこの作品、実は物理好きとしては見逃せない“学問の火種”がたくさん詰まっています。今回はこの『チ。』を入り口に、物理の世界がどのように「宇宙」と結びついていったか、少しだけまじめに考えてみます。地球が動いていると「信じること」が命がけだった時代『チ。』では、地球が動いている(=地動説)という考えを証明しようとする若者たちが、宗教や体制から激しい弾圧を受けます。今となっては「地球が太陽の周りを回っている」なんて...続きを見る
浦野の写真
浦野オンライン家庭教師
2025/6/4

【高校物理】スペースシャトルはどこから飛ぶの?|授業中の雑談から広がった物理の話

授業中のちょっとした雑談から先日、物理の授業をしているときに、生徒がふと「ロケットって、どこからでも飛ばせるんですか?」と尋ねてきました。そのとき扱っていたのは「円運動」の単元で、ちょうど“遠心力”の話をしていたタイミングでした。せっかくなので、授業の枠を少し飛び出して「スペースシャトルの発射地点」について雑談のように話してみたんです。意外かもしれませんが、スペースシャトルやロケットの打ち上げには「地球の自転」が深く関わっています。今日はその理由について、ちょっとだけご紹介してみようと思います。地球の自転と遠心力の関係私たちの住んでいる地球は、24時間で1回転しています。地球の中心を軸にぐるぐ...続きを見る
浦野の写真
浦野オンライン家庭教師
2025/5/24

この先生の他のブログ

松原の写真

生物の成績が伸びない本当の理由 〜 覚えているのにテストで説明できない子の共通点 〜

2026/1/20
生物は、暗記科目だと思われがちです。用語や分類、仕組みを覚えるだけで、小テストや確認問題では点が取れることが多い。しかし、定期テストや模試で文章題や考察問題が出ると、急に手が止まることがあります。これは勉強量の不足ではなく、勉強のやり方に原因があります。「覚えれば点が取れる」ことが落とし穴生物で伸び...
続きを読む
松原の写真

化学の成績が伸びない本当の理由 〜 計算や暗記はできても、テストの点に結びつかない子の共通点 〜

2026/1/20
化学では、公式や計算の手順、暗記事項が多くあります。そのため、計算問題基本の確認問題定番の暗記問題では、点数が取れてしまうことが多いです。しかし、定期テストや模試で応用的な問題に差し掛かると、急に点が伸び悩むことがあります。これは勉強不足ではなく、勉強のやり方に原因があります。「覚えれば点が取れる」...
続きを読む
松原の写真

英語の成績が伸びない本当の理由 〜 単語・文法テストでは点が取れるのに、読めない子の共通点 〜

2026/1/20
英単語テストは取れている。文法の小テストも、そこそこ点が出る。それなのに、長文になると内容がつかめない。定期テストや模試では点が伸びない。英語でよくあるこの悩みは、努力不足が原因ではありません。実は「覚えれば点が取れる」ことが落とし穴英語が伸び悩む子の多くは、最初から英語が苦手なわけではありません。...
続きを読む
松原の写真

数学の成績が伸びない本当の理由 〜 小テストでは点が取れるのに、伸び悩む子の共通点 〜

2026/1/20
数学が苦手というほどではない。小テストや宿題では、それなりに点が取れている。それなのに、学年が上がるにつれて成績が伸びなくなる。こうしたケースはとても多く見られます。この原因は、勉強量の不足ではありません。実は「点が取れてしまう」ことが落とし穴数学で伸び悩む子の多くは、最初からつまずいているわけでは...
続きを読む