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物理

物理の過去問は「解く」な。「整理せよ。」

2026/2/24

「過去問を何年分も解いているのに、点数が安定しない。」

物理が伸び悩む生徒の多くは、
問題を“解こう”としてしまっています。

しかし、物理で本当に大切なのは――

解くことではなく、整理すること。

今日は、実際の良問レベル(共通テスト〜標準国公立)を想定し、
私が授業で行っている「1シート解法」を紹介します。

問題例

なめらかな斜面(角度θ)上に質量mの物体がある。
物体を静かに離したときの加速度を求めよ。

よくある問題です。

では、普通の生徒はどうするか。

いきなり

ma=mgsin⁡θ

と書きます。

しかし、ここが最大の落とし穴です。

「物理整理シート(5STEP)」を使って・・・

私は必ず、次の順番で整理させます。

① 状況の言語化

  • 物体は斜面上

  • 摩擦なし

  • 求めるのは加速度

  • 運動は斜面方向のみ

ここで「何が起きているか」を日本語で理解します。

物理が苦手な子ほど、これを飛ばします。

② 図を描く(ここが9割)

必ず描く:

  • 重力 mg(鉛直下向き)

  • 垂直抗力 N(斜面に垂直)

  • 座標軸(斜面方向をx軸)

そして、重力を分解:

  • 斜面方向:mg sinθ

  • 垂直方向:mg cosθ

ここまで整理できれば、ほぼ終了です。

③ 法則の選択理由を言語化

今回使うのは「運動方程式」。

なぜか?

→ 力が分かれば、加速度が求まるから。

この“理由”を言わせることで、丸暗記を防ぎます。

④ 数式化(まだ数字を入れない)

斜面方向の運動方程式:

ma=mgsin⁡θ

両辺をmで割る:

a=gsin⁡θ

ここで初めて式が完成します。

⑤ 解釈(できる子はここが違う)

θ = 0°なら?

→ sin0 = 0 → 加速度0
→ 平面なら動かない。妥当。

θ = 90°なら?

→ sin90 = 1 → a = g
→ 自由落下と同じ。妥当。

ここまで確認して“理解”が完了します。

なぜ過去問を解いても伸びないのか?

多くの生徒は、

  • 図を描かない

  • 力を分解しない

  • 法則を選ぶ理由を考えない

  • 検算しない

つまり、「整理」をしていません。

物理は計算科目ではありません。

構造整理の学問です。

1シートで解くと何が変わるか?

私の授業では、

1枚の紙に

  • 状況

  • 法則

  • 解釈

を書きます。

すると、

✔ 応用問題に強くなる
✔ 初見問題でも崩れない
✔ 共通テストで安定する

という変化が起きます。

物理が伸びる子の共通点

それは、

「解く前に整理している」

こと。

物理は才能ではありません。

フレームワークです。

もし、

  • 物理の点数が安定しない

  • 過去問を解いても伸びない

  • 公式暗記から抜け出したい

という方は、
一度「整理型授業」を体験してみてください。

体験授業では、この1シート解法を実際に使います。

一緒に授業で頭の中を整理していきましょう。

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