物理の過去問は「解く」な。「整理せよ。」
「過去問を何年分も解いているのに、点数が安定しない。」
物理が伸び悩む生徒の多くは、
問題を“解こう”としてしまっています。
しかし、物理で本当に大切なのは――
解くことではなく、整理すること。
今日は、実際の良問レベル(共通テスト〜標準国公立)を想定し、
私が授業で行っている「1シート解法」を紹介します。
問題例
なめらかな斜面(角度θ)上に質量mの物体がある。
物体を静かに離したときの加速度を求めよ。
よくある問題です。
では、普通の生徒はどうするか。
いきなり
ma=mgsinθ
と書きます。
しかし、ここが最大の落とし穴です。
「物理整理シート(5STEP)」を使って・・・
私は必ず、次の順番で整理させます。
① 状況の言語化
物体は斜面上
摩擦なし
求めるのは加速度
運動は斜面方向のみ
ここで「何が起きているか」を日本語で理解します。
物理が苦手な子ほど、これを飛ばします。
② 図を描く(ここが9割)
必ず描く:
重力 mg(鉛直下向き)
垂直抗力 N(斜面に垂直)
座標軸(斜面方向をx軸)
そして、重力を分解:
斜面方向:mg sinθ
垂直方向:mg cosθ
ここまで整理できれば、ほぼ終了です。
③ 法則の選択理由を言語化
今回使うのは「運動方程式」。
なぜか?
→ 力が分かれば、加速度が求まるから。
この“理由”を言わせることで、丸暗記を防ぎます。
④ 数式化(まだ数字を入れない)
斜面方向の運動方程式:
ma=mgsinθ
両辺をmで割る:
a=gsinθ
ここで初めて式が完成します。
⑤ 解釈(できる子はここが違う)
θ = 0°なら?
→ sin0 = 0 → 加速度0
→ 平面なら動かない。妥当。
θ = 90°なら?
→ sin90 = 1 → a = g
→ 自由落下と同じ。妥当。
ここまで確認して“理解”が完了します。
なぜ過去問を解いても伸びないのか?
多くの生徒は、
図を描かない
力を分解しない
法則を選ぶ理由を考えない
検算しない
つまり、「整理」をしていません。
物理は計算科目ではありません。
構造整理の学問です。
1シートで解くと何が変わるか?
私の授業では、
1枚の紙に
状況
図
法則
式
解釈
を書きます。
すると、
✔ 応用問題に強くなる
✔ 初見問題でも崩れない
✔ 共通テストで安定する
という変化が起きます。
物理が伸びる子の共通点
それは、
「解く前に整理している」
こと。
物理は才能ではありません。
フレームワークです。
もし、
物理の点数が安定しない
過去問を解いても伸びない
公式暗記から抜け出したい
という方は、
一度「整理型授業」を体験してみてください。
体験授業では、この1シート解法を実際に使います。
一緒に授業で頭の中を整理していきましょう。