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英語

中高生の留学事情

2025/3/18

           

ニュージーランドは一年を通じて気候も穏やかで治安も良く、何よりも他の英語圏と比較して留学費用が格段に安いため、世界中から多くの留学生がやってきます。日本の私立中学や高校の中には、留学をカリキュラムに組み込んでいるところもあり、同じ学校から来た留学生同士が週末にショッピングモールで交流している姿をよく見かけます。海外生活を楽しんでいる様子は微笑ましく、友だちと会っておいしいものを食べることが、留学生のストレス発散になっているのだと思います。


しかし、彼らの学校生活については、日本の学校の先生や保護者、現地エージェントのいずれも直接知ることができません。実際、その学校生活は決して簡単ではないことが多いのです。私は現地校で留学生のサポート依頼されて授業に参加していたので、彼らの学校生活について考えさせられることがしばしばありました。


学校では、留学生は英語の時間を除いて、現地のネイティブの生徒と同じ授業を受けなければなりません。しかし、多くの日本人留学生は英語が理解できないため、日本語でおしゃべりをしたり、授業に参加しなかったり、スマホで動画を見たりゲームをしたりする大胆な生徒もいます。宿題も、知ってか知らずか、やってこないのが当たり前という人が多い状況です。現地校の先生は、留学生の英語力が低いのを知っているので、授業内容を教えてくれるどころか声かけすらしない場合もあります。(先生も授業を進めなければならないので、留学生に時間を割く余裕がないという理由があります。)日本の学校の先生や保護者は、こうした光景を想像することが難しいかもしれませんが、実際には、きちんと授業を受けている留学生も英語力が不十分で、現地生徒たちと同じ課題をこなすことは容易ではないのです。1年後に帰国する頃には、英語での交流には慣れてきますが、それでも授業を全て理解することは依然として難しいのが現実です。結論として、1年の留学を終えたからといって、誰もが英語力が飛躍的に向上するわけではないということです。


留学を成功させる鍵は、留学前にどれだけ準備をしておくかにかかっていると思います。私の生徒の中には、アメリカに留学し、早々にカレッジに入学した生徒がいますが、彼には高校時代からプレゼンテーションの方法リサーチの仕方アカデミックライティングを学ばせてから留学に送り出しました。その結果、現地では奨学金をもらい1つの授業を除いてすべてAの成績で卒業し、その後、別の州立大学に編入することができました。このように、現地での英語力の伸びは、留学前の英語力に大きく影響されると考えるべきです。「行ったら何とかなる」という考えは捨て、しっかりと準備を整えて留学に挑むことをおすすめします。

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