子どもの能力を最大限引き出すための目標設定と教師選び
2025/3/22
何かを学ぶ上で「目標を定める」ことは不可欠です。毎時間の授業でも、その時間内に生徒たちが達成すべき目標が設定されています。教師はその目標を意識した上で授業を行い、授業の最後には目標が達成されたかどうかを確認する必要があります。
個別指導の場合、その子どもの現在のレベル、能力、特性、性格や学習の傾向など、さまざまな要素を考慮して目標を定めます。同じ学年だからといって同じ目標を設定しても、簡単すぎたり、逆に達成できなかったりすることもあります。目標が簡単すぎれば、授業が退屈になってしまったり、難しすぎればやる気を失ったり劣等感を抱かせる原因になりかねません。それぞれの子どもが、「少し無理して手を伸ばせば届くところ」に目標を設定しなければなりません。しかし、その「少し無理して手を伸ばす」という挑戦は、学習者が一人で行うには難しいことです。まず、どこに初めの一歩を踏み出すのか、次にどちらの手をどのように出すのかの方法やタイミング、何がその子どもに足りないのかを見極めて指導するのが教師の役目です。この見極めが上手な教師の元で学ぶ生徒は、間違いなく良い結果を出します。
私は、息子のお稽古の先生を選ぶ際、さまざまな先生が主催する発表会に足を運びました。先生の指導力は、生徒を見ればわかると考えたからです。その選択は、結果的に間違いではありませんでした。良い指導者は、それぞれの生徒に最適な目標を設定してくれるので、生徒は驚くほどその能力を発揮することができるのです。
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