中高一貫校の英語で「深海魚」に…落ちこぼれから逆転する方法|大手予備校・塾では浮上できない理由
【中高一貫校の英語で「深海魚」になったら】大手予備校・有名進学塾では浮上できない本当の理由と、英語を「構造」から立て直す逆転の学習法

中学受験という過酷な戦いを勝ち抜いて、超進学校の門をくぐったあの春。親子で喜び合った日のことを、今も覚えていらっしゃるのではないでしょうか。
ところが中1の終わりごろ、あるいは中2の定期テストあたりから、英語の点数が少しずつ下がり始めます。気がつけば学年順位は下から数えたほうが早くなり、本人も「英語はもう無理」と口にするようになります。
教育業界では、こうした生徒たちを**「深海魚」**と呼びます。中高一貫校に入学したあと成績が大きく落ち込み、そのまま浮かび上がれなくなった生徒を指す言葉で、教育関係者のあいだではよく知られた表現です。
中高一貫校には、**「リセットの機会が少ない」**という構造上の問題もあります。公立中学なら3年後に高校受験という区切りがありますが、一貫校は6年間同じ集団のまま進みます。成績が下がった状態に本人が慣れてしまい、低迷が長引きやすいのです。
特に英語は、積み上げの教科だと言われます。超進学校の先取りカリキュラムでは、中学の内容を短期間で終えて高校範囲に進むのが一般的です。一度つまずくと、自力で取り戻すのはきわめて難しくなります。

■ よくある、しかし致命的な間違い
お子さまの英語が崩れたとき、多くのご家庭がまず考えるのが**「大手予備校に通わせる」「名の通った進学塾に入れる」**という選択です。実績があり、安心感もあります。お気持ちは本当によくわかります。
しかし、深海魚になった生徒にとって、これは最も遠回りな道になりかねません。
名の通った進学塾の多くは、つまずいた生徒に対して**「時制から、もう一度体系的に文法をやり直しましょう」**という方針を取ります。そのうえで、他の生徒と一緒に集団授業を受けることになります。結局、中1の内容から一つずつ積み直すことになり、学校の授業はその間も先へ進み続けます。追いついたと思ったときには、さらに差が開いているのです。
大手予備校はもっと深刻です。予備校の授業は、基本的に今の学年に相当する内容から始まります。土台が抜けたまま高2・高3レベルの長文や文法問題を浴び続けても、「わかったつもり」が増えるだけです。厳しい言い方になりますが、このままでは英語ができるようにならないまま受験を迎えてしまう危険があります。

■ 深海魚から浮上する鍵は「全部やり直さないこと」
では、どうすればよいのでしょうか。
答えは、経験豊富な指導者による個人指導です。その生徒の弱点を、最初の数回の授業で素早く、正確に見抜いてもらうことから始めます。
ここで大切なのは、すべてを最初からやり直さないということです。深海魚になった生徒は、英語のすべてがわからないわけではありません。知識はばらばらに頭の中にあるのに、それをつなぐ「英語の構造」という骨組みが抜けている。多くの場合、原因はそこにあります。
だからこそ、教科書や文法書の細かい規則を一つずつ覚え直すのではありません。どんな英文にも共通する「構造」そのものを理解するところから始めます。主語と動詞はどこにあるのか。どこまでが一つのかたまりなのか。この文は何を骨格にしてできているのか。こうした見方が身につくと、模試や大学入試の英文でも、初めて見る文をそのまま読み解けるようになっていきます。

■ 歴史の勉強と同じ「大枠から細部へ」という考え方
このやり方は、実は歴史の勉強法によく似ています。
世界史を思い出してください。年号やその時代の人物名をいきなり暗記させられて、覚える価値を感じられる生徒はほとんどいません。
ところが、まず時代の大きな流れをつかみ、その中で重要人物が何をどう動かしていったのかを知ると、不思議なことが起こります。その人物の名前が自然と気になり始め、年号にも意味が見えてくるのです。勉強する理由を、生徒自身が見つけ出すようになります。
英語もまったく同じです。**英文構造という「大枠」**を先に手に入れると、それまで無味乾燥だった文法事項が「あの構造のこの部分の話か」と、意味のある知識に変わります。**大枠を理解したうえで、細部を塗り固めていく。**この順番こそが、深海魚から浮上するための最短ルートです。
■ 構造がわかると、定期テストが「実力で」解けるようになる
この方法で学び始めた生徒には、はっきりとした変化が表れます。
まず、**英語が読めるようになります。**一文ずつ構造が見えるので、長文を前にしても手が止まりません。次に、模試の点数が安定し始めます。そして最終的には、学校の定期テストでも、以前ほど必死に暗記しなくても、実力で解ける問題がだんだん増えていくのです。
これは、テスト範囲を丸暗記する勉強とは根本的に違います。**一度身につけた構造を読む力は、どの単元にも、どの入試問題にも通用します。**だからこそ、学年が上がるほど伸びが加速していきます。
何よりも大きいのは、生徒の表情が変わることです。「どうせ自分は英語ができない」と思い込んでいた子が、「あれ、読める」と気づく瞬間があります。その小さな成功体験が自信になり、自分から机に向かう力になっていきます。

■ 深海魚は「能力の問題」ではありません
最後に、保護者の皆さまにぜひお伝えしたいことがあります。
超進学校で深海魚になったお子さまは、もともと厳しい中学受験を勝ち抜いた、確かな力を持った生徒です。英語ができなくなったのは、才能がないからではありません。合わない学び方の中で、英語の骨組みをつかみ損ねただけなのです。
学び方さえ変えれば、浮上は十分に可能です。ただし、時間は待ってくれません。学年が上がるほど学校の進度は速くなり、取り戻すべき範囲も広がっていきます。**手を打つなら、一日でも早いほうがいい。**これは間違いなく言えることです。
■ 子どもは、親の「決め方」を見て育つ
ここで一つ、あまり耳にすることのない話をさせてください。
私は長年、塾での保護者面談や対面の家庭教師として、多くのご家庭と向き合ってきました。その中で、ずっと強い関心を持って見てきたことがあります。それは、**親御さんとお子さまの間にある「共通点」**です。
宿題をやらない。やるべきことを先延ばしにする。「あとでやる」が口ぐせになっている。そうしたお子さまの姿をたどっていくと、その根っこが親御さん自身の行動のどこかにあると気づかされたことが、一度や二度ではありませんでした。もちろん、面談の場でそれをそのままお伝えするのは、あまりに酷です。ですから口にすることはありませんでした。
しかし、あえて申し上げます。決断に時間がかかる親御さんの姿は、それを毎日見ているお子さまに、驚くほどそのまま受け継がれます。良い習慣よりも、むしろ直してほしい癖ほど似てくるものです。そして、それを正面から指摘してくれる人は、周りにほとんどいません。
逆に、うまくいっているご家庭には、はっきりとした共通点があります。家の中にどこか心地よい緊張感があり、いつも変わらない一本の規律のようなものが通っているのです。やるべきことを、やるべきときに、きちんとやる。**親御さんがその姿勢を自然に体現しているご家庭のお子さまは、例外なく伸びていきます。**反対に、生活全体がなんとなくだらだらしているご家庭では、お子さまの勉強もまた、だらだらと流れていってしまいます。
子どもの教育は、親自身の行動を見直すところから始まります。これは、私が数多くのご家庭を見てきてたどり着いた、ほとんど確信に近い実感です。
だからこそ、今この記事を読んで「何か手を打たなければ」と感じていらっしゃるなら、**その思いを先延ばしにしないでください。**親御さんが迷わず一歩を踏み出す姿は、それ自体が、お子さまにとって何よりの手本になります。
「うちの子も、もしかしたら……」と感じられた方は、どうぞお気軽に本講座ページからお問い合わせください。お子さまの現在の状況をうかがったうえで、どこでつまずいているのか、何から始めればよいのかを一緒に考えます。
深い海の底から、もう一度光の差す場所へ。お子さまの英語を、構造から立て直すお手伝いをいたします。
この先生のおすすめコース
- 大学受験英語・英語長文読解が苦手で、「単語は分かるのに内容が理解できない」「何度も読み返してしまう」
- 難関大学対策として、感覚ではなく英文構造を正確に把握する読解力を身につけたい生徒さん
- 共通テスト・私大入試で時間が足りないと悩んでおり、英語の読解スピードと正答率を同時に伸ばしたい
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- 学校の英語、受験英語が全体的に苦手な方(英文読解、英作文など)
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