【英語ブログ】 「返り読み」が止まらない本当の原因 ――「前から読め」と言われてもできない理由
長文を読んでいると、
多くの人が同じ動きをしています。
後ろまで読んでから、
もう一度前に戻る。
そして時間が足りなくなる。
このときよく言われるのが
「前から読め」 です。
しかし実際には――
言われてもできません。
なぜなら、
返り読みは“癖”ではなく
処理方法の問題だからです。
返り読みの正体は「語順」ではない
多くの人は
「日本語と英語の語順が違うから」と考えます。
半分正解で、半分間違いです。
語順が違うのは事実ですが、
本当の原因はそこではありません。
文章の意味を“完成させてから理解しようとしている”
これが返り読みの原因です。
なぜ前から読めないのか
日本語の読解では
最後まで読めば意味が確定します。
例:
「昨日公園で見かけた犬を飼っている少年」
最後まで来て初めて
“少年”が主役だと分かる。
この感覚のまま英語を読むと、
脳はこう判断します。
まだ意味が確定していない → 保留 → 戻る
つまり返り読みは
理解不足ではなく
理解の待機状態です。
英語は「途中理解」で読む言語
英語は、
最後まで読んで理解する言語ではありません。
前から
誰の話か
何をしたか
どういう説明か
を暫定的に決め続ける言語です。
この「仮決定」ができないと、
必ず戻ります。
典型的な失敗例
I met a boy running in the park yesterday.
多くの読み方:
「私は会った…少年を…えっと…公園で走っている…昨日…?」
意味が確定するまで止まる
→ 並び替える
→ 戻る
結果:返り読み
正しい処理の流れ
前から読むとは
訳すことではありません。
役割を決めながら進むことです。
I met / a boy / running in the park / yesterday
I met → 出来事発生
a boy → 相手登場
running in the park → 少年の説明
yesterday → 時間
意味は最後に整えばよい。
途中では
確定させない勇気が必要です。
トレーニング①:意味を完成させない練習
次のルールで読みます。
日本語を作らない
主語と動作だけ決める
修飾は「説明」とだけ認識
例
She bought a book written by her teacher.
×「彼女は先生によって書かれた本を買った」
○「彼女が買った → 本 → 先生の説明」
日本語を作るほど、
返り読みは増えます。
トレーニング②:3語区切り読み
長文を
3語〜5語でスラッシュを入れて読む
重要なのは訳ではなく
情報追加の感覚です。
The government / introduced a policy / to reduce waste
意味を完成させず、
情報を積み上げる。
これを続けると
戻る必要がなくなります。
まとめ
返り読みが起きる理由は
英語が難しいから
文法が分からないから
ではありません。
一文の意味を完成させようとしているから
英語は
完成理解ではなく
更新理解の言語です。
前から読むとは
速く読むことではなく
確定させずに進めること
ここが変わると、
読む速度ではなく
読む感覚が変わります。
次回は、
「単語は分かるのに読めない」状態の原因
“文の骨格が見えていない読み方”を整理します。