学力向上のポイント「見える学力見えない学力」【記名⑤】
【単に学力向上では無く、基礎・基本から学ぶ】
児童・生徒の皆さんと接する中で、色々と気づいたことを書いていきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
<ブログの題名について>
「見える学力見えない学力」とは、ずいぶん前にベストセラーとなった教育書の題名です。点数に表れるだけではない学力。それは何か?子どもに真に学力を身につけるには、どうすればいいのか?
当時、話題になったものです。
「勉強しても点数が上がらない」「どういう勉強をしたらいいのか分からない」「苦手意識を克服したい」そういう悩みを持っていませんか?
また、親御さんにとって、子どもが一生涯身につける学力を願うのは、親として当然の思いです。
その観点で、少し役立つ情報を発信していきたいと思います。
(プライバシーに配慮するため、複数の児童・生徒のお話を混ぜながらお伝えしています。特定の児童・生徒のお話では無く、正確には事実と異なる部分がある、架空のエピソードとなりますが、どうぞご了承ください。)
【今日の話題】(記名を大切に⑤)
(続き)
T君のエピソードに戻ります。
名前や答案を殴り書きしていたT君。
「まずは名前を、しっかり書こう」
そう呼びかけます。
その理由は、T君には、おいおいお話することにします。
一番効果的なタイミングは、取り組みを通して、点数アップが本人に実感できたときです。
それまでは、「まあ、だまされたと思って、やってごらん」
その程度です。
点数アップで、講師との信頼関係が強固なものになってから、T君に伝えるのが効果的です。
それよりも、「ケアレス・ミス」を防ぐ秘訣の伝授です。
特効薬はありません。
しかし、以下のスキルは、結構役に立ちます。
すぐには無理ですが、長い目で粘り強く指導し続けます。
「いや~、こういうミスは、もったいないよなあ~。問題はできているよ。でも、点数にはなっていない。自分が一番悔しいよね」
私の言葉に、T君はうなずいています。
【面倒くさがらない】
・文字はしっかりと。x、y、aやb、数字は見間違えないように。
(最低限、途中で自分が分からなくならないように)
符号やカッコも重要。自分が途中で見間違うような書き方は、最低。
・「数式は自分の基準でいいので、分かりやすく書く」
例えば、数式の展開は、段を変えて、「=」は揃える。
このあたりは、「面倒くさがらない」こと「せっかちにならない」ことを、強調します。
【問題用紙の余白を使う】
・「『見直し』を意識した、回答欄以外の記入方法」
(問題用紙の余白に、ちょこちょこっと書くのは、汚くとも良い。自分の紙だから。
し・か・し…
しっかり堂々と、書く。
一番大切なのは、もう一度見直したときに、それを活用できる書き方。
「見直し」を、確実に、スピードを持って、速くできるように)
(つづく)