【数学の成績が上がらない人へ】「わかったつもり」を撲滅!プロ家庭教師が教える最強の勉強法4ステップ
こんにちは!家庭教師のヒロユキです。
「数学を毎日頑張っているのに、なぜか成績が上がらない…」 「基本問題は解けるけど、応用問題になると急に手が止まってしまう…」
そんな悩みを抱えていませんか?
もしかすると、その勉強法、**「わかったつもり」**になってしまっているだけかもしれません。
今回は、私が多くの生徒さんを見てきた中で、「これは本当に効果がある!」と実感している、数学の成績を確実に伸ばすための最強の勉強法を4つのステップでご紹介します。
ステップ1:【水道式勉強法】まず「例題」を制圧せよ!
数学が苦手な人の多くが、いきなり「応用問題」に手を出して撃沈してしまいます。でも、考えてみてください。難しい応用問題も、実は**「いくつかの基本的な考え方(例題)」が組み合わさってできている**だけなのです。
私はこれを**「水道式勉強法」**と呼んでいます。
蛇口(水源)=「例題」「基本問題」
広がった水 =「応用問題」「入試問題」
水が蛇口から出て広がっていくように、数学の問題も「例題」というシンプルな水源から、「応用」という複雑な形に広がっていきます。
多くの人は、広がった先の「水(応用問題)」ばかりを必死に追いかけようとします。でも、本当に大切なのは水源である「蛇口(例題)」を完全にマスターすることです。
まずは、お使いの教科書や学校のワーク(問題集)の「例題」や「基本問題」を、「問題文を見た瞬間に、解き方がスラスラ説明できる」状態になるまで、何度も繰り返してみてください。
例題が完璧になれば、応用問題を見ても「あ、これはあの例題とあの例題の組み合わせだな」と分析できるようになり、一気に世界が変わりますよ。
ステップ2:最強の武器!自分専用の「解き方ノート」を作ろう
問題を解きっぱなし、丸付けして終わり。これは一番もったいない勉強法です。 間違えた問題や、理解に時間がかかった問題は、あなただけの**「最強の参考書」**に変身させましょう!
それが**「解き方ノート」**です。
作り方は簡単!
ノートの左ページ:
間違えた問題を、コピーして貼り付けます。(※問題を書き写す時間はもったいないので、コピー機を使いましょう!)
ノートの右ページ:
(上段):計算過程や、解答を普通に書きます。
(下段)※ここが最重要!:
先生になったつもりで「解説」を書きます。
「なぜ、ここでこの公式を使うのか?」
「この問題の最大のポイントはここ!」
「(図形なら)ここに補助線を引くのがカギ!」
「自分はここで計算ミスしやすいから、特に注意!」
といった**「思考のプロセス」や「自分が注意すべき点」を、必ず自分の言葉で**書き込んでください。
【続けるコツ】 最初から完璧(100点)なノートを作ろうとしないでください。疲れてしまいます。 まずは**「65点くらいの完成度」**でOK。「ちょっと雑かな?」くらいで良いので、気軽に作り始めてみましょう!
ステップ3:記憶に刻む!「セルフティーチング」(魔法のブツブツ)
「解き方ノート」を作ったら、最強の復習法を実践します。 それが**「セルフティーチング」**(=自分で自分に教えること)です。
やり方は、作ったノートを見ながら、声に出して(小さくてOK)自分で自分に説明(授業)してみるだけ。
「この問題は、まず〇〇だから、この公式を使って…次に△△だから、こういう式を立てて…」
と、ブツブツ独り言のように解説してみてください。
これ、本当に効果絶大です!
「わかったつもり」が消える:
口で説明しようとすると、「あれ、なんでこうなるんだっけ?」と、自分が本当に理解できていない部分が丸わかりになります。
記憶に強烈に残る:
「見る(視覚)」「書く(触覚)」「話す(発声)」「聞く(聴覚)」と五感をフル活用するので、黙って見直すより何倍も記憶に残ります。
ノートが進化する:
説明しながら「あ、ここも書いておかないと忘れるな」と気づいたことを書き足していくうちに、あなたの「65点ノート」が「90点、100点」の最強ノートに進化していきます。
ステップ4:日々の演習で差をつける「3つの心構え」
最後に、日々の勉強の「質」を劇的に変える3つのルールをご紹介します。
①「3分ルール」:悩む時間は3分まで
難しい問題に直面した時、3分考えても解法が浮かばない場合は、潔く「答え(解説)」を見てください。
時間は「無駄に悩む」ためにあるのではありません。「理解する」ために使うものです。解説を読んで、解き方を学んでしまいましょう。
②「即・解き直し」:わかったら、すぐ隠して解き直す
解説を読んで「わかった!」と思っても、それは「分かったつもり」です。
必ず解説を閉じ、何も見ない状態でもう一度「自力で最後まで解き切れるか」を確認してください。これができて初めて「解けた」と言えます。
③「スピード意識」:解けたら「速く」解く練習
一度解けた問題も、「5分以内」など、目標時間を決めて解く練習をしましょう。
入試は時間との戦いです。「解ける」レベルから「速く正確に解ける」レベルに引き上げることで、本番での得点力が大きく変わります。
まとめ
数学の成績を確実に上げる4つのステップは、
【例題制圧】:応用問題より「例題」を完璧にする。
【解き方ノート】:自分の「苦手」と「思考プロセス」を記録する。
【セルフティーチング】:声に出して説明し、「わかったつもり」をなくす。
【3つの心構え】:「3分ルール」「即・解き直し」「スピード意識」を徹底する。
一見、大変そうに見えるかもしれませんが、すべてを一気にやる必要はありません。 まずは今日、間違えた問題1問だけでも「解き方ノート」にまとめてみることから始めてみませんか?
あなたの数学の勉強が、「苦しいもの」から「確実に結果が出る楽しいもの」に変わることを、心から応援しています!