AIに自分の授業を分析させてみた
近頃、人工知能、いわゆるAIというものが随分と話題になっているようです。何でも分析し、人間が見落としがちなパターンを発見するなどと聞きます。そこで、ふとした好奇心から、僕自身の授業記録(もちろん、個人が特定できないよう配慮した上で)およそ50本分をAIに分析させてみることにしました。指導者としての自分自身を、客観的な目で観察してみようという試みです。
結果ですか? なかなか興味深いものでした。まるで、自分の行動パターンを詳細に記述した観察記録を読んでいるかのようでしたね。AIが僕の指導についてどのように分析したのか、少しまとめてみることにしましょう。
AIによる「ヒロユキ」の指導スタイルの分析 🤔
AIの報告によると、僕の授業はいくつかの特徴を持っているようです。
対話と問いかけが多い: 一方的に知識を伝達するのではなく、生徒自身に考えさせるための問いかけを多用している、とのこと 。これは意図的なものです。結局のところ、自分で考えなければ、知識は身につきませんから。
基礎原理とプロセスを重視: なぜそうなるのか、どういう手順で解くのか、という点を繰り返し確認している、と 。これも意識しています。解き方だけを覚えても、応用が利きません。野球で言えば、ただバットを振るのではなく、なぜそのフォームなのかを理解するようなものでしょうか。
肯定的なフィードバック: 「良いですね」「その通りです」といった言葉が多いようです 。生徒が正しい道筋を辿っていることを確認し、自信を持ってもらうための、ささやかな道標のつもりです。
比喩や具体例: 抽象的な概念を説明する際、身近なもの(ピザのトッピング 、天秤 、駐車場の配置 など)に例える傾向がある、と。まあ、その方が記憶に残りやすいかと考えてのことです。
反復練習: 特に語学では、短いフレーズを何度も繰り返させている場面が多いようです 。これもスポーツと同じで、体に覚え込ませるのが有効だと考えています。自転車の乗り方を、説明書を読んで覚える人はあまりいませんよね。
ホワイトボードの活用: 図や式を書きながら説明することが多い 。視覚情報は、理解を助ける重要な要素です。
実践への意識: 試験という現実的な目標を常に視野に入れ、時間配分や問題選択の考え方にも言及している、と 。ゴールが見えなければ、どこへ向かって走ればいいのか分かりませんからね。
指導哲学について 💡
AIは、僕の指導の根底には以下のような考え方があると分析しました。
「わかる」から「できる」へ: 理解することと、実際に自力で問題を解けることは別物です 。後者への到達を目標としています。
自信の醸成: 「難しくない」「手順を踏めば大丈夫」と伝えることで、生徒の心理的な壁を取り払おうとしているようです 。苦手意識は、時に能力以上の足枷となりますから。
学習習慣の設計: 特に復習やリスニング(シャドーイング推奨 )において、毎日の継続を促している、と。大きな成果は、小さな習慣の積み重ねの上に成り立っているものです。
試行錯誤の尊重: 間違いを恐れず、まずは試してみることを奨励している 。失敗から学ぶことは多いものです。
効率性と合理性: 丸暗記ではなく原理を理解することで負担を減らしたり 、試験全体で目標点を取るための戦略 を考えたりする 。時間は有限ですから、合理的なアプローチは必要でしょう。
長所と、まあ、短所 👍😥
AIは長所と短所も指摘してくれました。長所としては、「忍耐強い」「励ますのが得意」「説明が丁寧」「課題発見力がある」などを挙げてくれました。これは、まあ、そうあろうと努めている点ではあります。
一方で、短所。これは耳が痛いところです。「自身の計算ミス 」「オンラインの技術トラブルへの対応 」「反復練習が単調に感じられる可能性 」「時に熱が入りすぎる(父親的口調? )」…だそうです。計算ミスは…はい、反省します。技術トラブルも、もう少しスマートに対応したいところです。反復練習は…まあ、必要だと思うのですが、やり方は工夫の余地があるかもしれません。父親的口調というのは…無意識かもしれませんね。気をつけましょう。
AI分析を終えて
AIによる分析は、自分自身を客観視する上で、なかなか示唆に富むものでした。なるほど、僕はこういう風に授業を進めているのか、と。まるで、自分の無意識の行動を記録した映像を見ているような気分でした。
しかし、AIがどれだけ分析しようとも、やはり指導の中心は生徒自身です。AIは僕の「やり方」は分析できても、生徒一人ひとりの表情の変化、声のトーン、理解が深まった瞬間の「あ!」という閃きまでは読み取れないでしょう。
結局のところ、僕が大切にしているのは、AIの分析結果ではなく、目の前の生徒が昨日より少しでも前に進むこと、そして「できた!」という小さな成功体験を積み重ねていくこと。そのための手助けができれば、指導者としてこれ以上の喜びはありません。
AIの分析も参考にしつつ、これからも秦野の地で、生徒と共に考え、悩み、そして成長していければと思っています。
それでは、また。ヒロユキでした。