日能研で偏差値が上がらない子に共通する「じっくり考える癖」の正体
日能研に通っているのに偏差値が上がらない。家庭教師もつけた。それでも公開模試は30台か、よくて40台。そういうご家庭の答案を見ると、ある型が高い確率で出てきます。
「じっくり考えれば解ける」子の失点です。
僕が小5から預かったK君(仮名)はまさにそれでした。お母様の言葉を借りれば、いくつも塾を変え、一時間二万円の家庭教師も試したが上がらなかった、とのこと。初回、僕は何も言わずに解く様子を眺めました。K君は粘り強く、時間さえあれば僕が何も教えなくても正解にたどり着く。つまり、理解力の問題ではなかった。
偏差値が上がらない原因は「考えすぎ」ではなく「分けていない」こと
日能研の公開模試は、大問1・2の計算と一行問題で点差の半分がつきます。ここは考える場所ではありません。見た瞬間に手が動く場所です。
ところが熟考型の子は、ここでも律儀に考えます。一問一問に丁寧に取り組み、時間切れで後半に手がつかない。答案には空欄が並び、偏差値は30台のまま。保護者の目には「難しい問題が解けない子」に映りますが、実態は逆です。簡単な問題に時間を使いすぎて、解けるはずの問題まで落としている。
この子に「もっと速く」と言っても速くなりません。速くなれと言われた熟考型の子は、雑になるだけです。必要なのは指示ではなく、仕分けです。
問題を二つに分ける。それだけで答案が変わる
僕がK君にしたのは、次の一つだけです。
考えていい問題:条件整理が必要な文章題、図形の応用、初見の設定。ここは時間をかけてよい。むしろK君の武器はここにある。
30秒で反射的に解く問題:計算、単位換算、典型の一行問題。ここは考えない。手が勝手に動く状態まで持っていく。
後者の練習は退屈です。予習シリーズや日能研の栄冠の基本問題を、1問1分未満、慣れたら30秒で解く。解けたかではなく、止まらずに手が動いたかだけを見る。止まったら、その問題は「考える側」に紛れ込んでいる証拠なので、翌日もう一度やる。
これを続けると、公開模試の前半が10分で終わるようになります。残った時間を後半の応用に回せる。K君の場合、後半こそが得意分野ですから、ここで初めて熟考する力が点数になりました。偏差値は30台から、日能研の模試で60を超えるところまで動きました。理解力は最初から変わっていません。時間の使い先が変わっただけです。
家庭で見分ける方法
お子さんが熟考型かどうかは、答案を見ればわかります。大問1・2に消しゴムの跡や書き直しが多く、後半が空欄。あるいは、家で時間無制限に解かせると正答率が高いのに、模試になると崩れる。この二つが揃えば、ほぼ確定です。
逆に、前半は速いが後半で全く手が動かない子は、別の型(知識の穴)です。処方箋が違うので、混同しないでください。同じ「偏差値が上がらない」でも、原因が違えば打ち手は正反対になります。
明日から親がすべき、非情な決断
熟考型の子の保護者は、たいてい「うちの子は考える力がある」と信じています。それは正しい。ただ、その力を模試で使えていないなら、点数上は存在しないのと同じです。
明日からやることは一つ。基本問題の演習を「解けたか」で採点するのをやめ、「何秒で手が動いたか」で採点してください。丁寧に解いた基本問題を褒めるのを、今日限りでやめる。親にとってはなかなか非情ですが、子どもの考える力を模試で使えるようにするのは、この仕分けだけです。
考える力がある子ほど、時間の使い方で損をする。日能研で偏差値が上がらない原因は、能力ではなく仕分けにあります。
僕のマナリンクのプロフィールにある「【日能研】偏差値60の壁を突破!クラス上位を定着させる指導」では、初回に直近の公開模試の答案を拝見し、お子さんの失点がどの型かを分類してお渡ししています。無料体験の段階でこの仕分けは終わります。
このブログに関連するオンライン家庭教師はこちら
中学受験におすすめの指導コース
- 塾の授業が分かりきらなくなってきた
- 塾なしでマイペースに受験したい
- 理科の計算チンプンカンプン?
- 何を覚えればいいかわからない
- テストで良い得点をとるためのコツを知りたい
- できればテストのふり返りも習慣にしたい
- 漢検や中学受験に向けて、漢字や熟語を確実に覚えたい!
- 海外在住・帰国生・インター生で、漢字にじっくりふれる機会が少ない!
- 漢字の勉強の仕方がわからない、漢字を覚えるのが大変!
- 新小学問題集で学習を進めている全ての中学入試を受験する生徒様
- 塾で新小学問題集の内容がわからないので、コーチングをしてほしい生徒様
- 模試などでしっかりと点数を取って志望校に合格したい生徒様
- 塾で頑張っているのに成績が伸びず、家で教えようとするとケンカになってしまう生徒
- 国語の「記述問題」になるといつも白紙で、センスがないと諦めかけている生徒
- 読書習慣がなく、なんとなくの感覚で答えて間違えてしまう生徒