オンライン家庭教師マナリンク

日能研で偏差値が上がらない子に共通する「じっくり考える癖」の正体

2026/9/8

日能研に通っているのに偏差値が上がらない。家庭教師もつけた。それでも公開模試は30台か、よくて40台。そういうご家庭の答案を見ると、ある型が高い確率で出てきます。

「じっくり考えれば解ける」子の失点です。

僕が小5から預かったK君(仮名)はまさにそれでした。お母様の言葉を借りれば、いくつも塾を変え、一時間二万円の家庭教師も試したが上がらなかった、とのこと。初回、僕は何も言わずに解く様子を眺めました。K君は粘り強く、時間さえあれば僕が何も教えなくても正解にたどり着く。つまり、理解力の問題ではなかった。

偏差値が上がらない原因は「考えすぎ」ではなく「分けていない」こと

日能研の公開模試は、大問1・2の計算と一行問題で点差の半分がつきます。ここは考える場所ではありません。見た瞬間に手が動く場所です。

ところが熟考型の子は、ここでも律儀に考えます。一問一問に丁寧に取り組み、時間切れで後半に手がつかない。答案には空欄が並び、偏差値は30台のまま。保護者の目には「難しい問題が解けない子」に映りますが、実態は逆です。簡単な問題に時間を使いすぎて、解けるはずの問題まで落としている。

この子に「もっと速く」と言っても速くなりません。速くなれと言われた熟考型の子は、雑になるだけです。必要なのは指示ではなく、仕分けです。

問題を二つに分ける。それだけで答案が変わる

僕がK君にしたのは、次の一つだけです。

  • 考えていい問題:条件整理が必要な文章題、図形の応用、初見の設定。ここは時間をかけてよい。むしろK君の武器はここにある。

  • 30秒で反射的に解く問題:計算、単位換算、典型の一行問題。ここは考えない。手が勝手に動く状態まで持っていく。

後者の練習は退屈です。予習シリーズや日能研の栄冠の基本問題を、1問1分未満、慣れたら30秒で解く。解けたかではなく、止まらずに手が動いたかだけを見る。止まったら、その問題は「考える側」に紛れ込んでいる証拠なので、翌日もう一度やる。

これを続けると、公開模試の前半が10分で終わるようになります。残った時間を後半の応用に回せる。K君の場合、後半こそが得意分野ですから、ここで初めて熟考する力が点数になりました。偏差値は30台から、日能研の模試で60を超えるところまで動きました。理解力は最初から変わっていません。時間の使い先が変わっただけです。

家庭で見分ける方法

お子さんが熟考型かどうかは、答案を見ればわかります。大問1・2に消しゴムの跡や書き直しが多く、後半が空欄。あるいは、家で時間無制限に解かせると正答率が高いのに、模試になると崩れる。この二つが揃えば、ほぼ確定です。

逆に、前半は速いが後半で全く手が動かない子は、別の型(知識の穴)です。処方箋が違うので、混同しないでください。同じ「偏差値が上がらない」でも、原因が違えば打ち手は正反対になります。

明日から親がすべき、非情な決断

熟考型の子の保護者は、たいてい「うちの子は考える力がある」と信じています。それは正しい。ただ、その力を模試で使えていないなら、点数上は存在しないのと同じです。

明日からやることは一つ。基本問題の演習を「解けたか」で採点するのをやめ、「何秒で手が動いたか」で採点してください。丁寧に解いた基本問題を褒めるのを、今日限りでやめる。親にとってはなかなか非情ですが、子どもの考える力を模試で使えるようにするのは、この仕分けだけです。

考える力がある子ほど、時間の使い方で損をする。日能研で偏差値が上がらない原因は、能力ではなく仕分けにあります。

僕のマナリンクのプロフィールにある「【日能研】偏差値60の壁を突破!クラス上位を定着させる指導」では、初回に直近の公開模試の答案を拝見し、お子さんの失点がどの型かを分類してお渡ししています。無料体験の段階でこの仕分けは終わります。

このブログを書いた先生

この先生のおすすめコース

30,000円/月
1回60分(月4回(週1回目安))
小学3〜6年生
  • 育成テストや公開模試の偏差値が40-50を行ったり来たりし、クラスアップの壁にぶつかっている。
  • 「栄冠への道」や「本科」の宿題をこなすだけで精一杯。答えを写す作業になり、実力が定着していない。
  • 基礎クラスからの脱却、あるいはMクラス・難関校を目指したいが、親子だけでは学習管理が限界な方。
コースの詳細を見る

このブログに関連するオンライン家庭教師はこちら

中学受験におすすめの指導コース

算数の月額コース
【元早稲アカ講師が指導!】算数徹底対策コース【残り1枠】
三者面談あり
無料体験あり
【元早稲アカ講師が指導!】算数徹底対策コース【残り1枠】
19,600円/月
1回60分(月4回(週1回目安))
小学4〜6年生
  • 「四谷大塚やSAPIXに通っているけれど、なかなか成績が伸びなくて心配…」
  • 「偏差値がなかなか上がらない。このままでは第一志望に間に合わないかも…」
  • 中学受験を経験したことのある先生に教えてもらいたい!
コースの詳細を見る
社会(中学生)の月額コース
四谷大塚予習シリーズ対応 中学入試社会 講義編
三者面談あり
無料体験あり
四谷大塚予習シリーズ対応 中学入試社会 講義編
32,000円/月
1回90分(月4回(週1回目安))
小学4〜6年生
  • 予習シリーズで学習を進めている全ての中学入試を受験する生徒様
  • 塾で予習シリーズの内容がわからないので、コーチングをしてほしい生徒様
  • 週テスト・組み分けテストでしっかりと点数を取りたい生徒様
コースの詳細を見る
国語(小学生)の単発/短期コース
語彙力向上言葉トレーニング【音読教室】
語彙力向上言葉トレーニング【音読教室】
10,500円
30分(全3回)
小学1〜4年生
  • 音読を嫌がる
  • 読書を嫌がる
  • 国語があんまり好きじゃない
コースの詳細を見る
国語(小学生)の月額コース
国語記述問題が得意になる 記述力アップのコツ 添削付き
三者面談あり
無料体験あり
国語記述問題が得意になる 記述力アップのコツ 添削付き
30,000円/月
1回60分(月4回(週1回目安))
小学4〜6年生
  • 記述問題が苦手で、解答欄が空白になることが多い
  • 何をどう書いていいのかわからない
  • がんばって書いたのに、✖になってしまう
コースの詳細を見る
算数の月額コース
スピードと正確性が劇的アップ!中学受験の計算対策コース
三者面談あり
タイプ別
無料体験あり
スピードと正確性が劇的アップ!中学受験の計算対策コース
22,000円/月
1回60分(月4回(週1回目安))
小学5・6年生
  • 計算問題が苦手で算数が嫌いになってしまった人
  • 計算に時間がかかる人
  • 家では計算練習ができない人
コースの詳細を見る

この先生の他のブログ

ヒロユキの写真

小問集合の取りこぼしをなくす|中学受験・小6算数の10分練習

2026/10/28
小問集合の取りこぼしが、中学受験の算数で偏差値の天井を作っています。難問が解けないことではなく、解けるはずの問題を落とすことが原因です。先日、小6の生徒を見ていて、あらためてそう感じました。応用問題は粘り強く考えられる。授業ではポイントも外さない。ところが模試になると、大問3の小問集合で大きく点を落...
続きを読む
ヒロユキの写真

小6算数 小問集合の取りこぼしが偏差値を食う

2026/10/27
小6の算数で小問集合の取りこぼしが続くなら、問題は学力ではなく「答えを出した後の一手」の欠如です。難問が解けないことより、解けるはずの問題を落とすことのほうが、本番では致命傷になります。偏差値を決めるのは難問ではなく小問集合模試の算数は、大問1の小問集合が最も正答率の高いゾーンです。ここは受験生の大...
続きを読む
ヒロユキの写真

公立中高一貫は定員割れ?倍率3倍台でも楽にならない理由

2026/10/26
公立中高一貫が定員割れしているらしい、倍率が下がって狙い目になったらしい。そんな噂を聞いて、この秋に受検を検討し始めた保護者の方が明らかに増えています。結論から言えば、首都圏の人気の公立中高一貫に定員割れは起きていません。起きているのは「倍率の半減」であり、それは合格が半分の難しさになったという意味...
続きを読む
ヒロユキの写真

旅人算のダイヤグラムが書けない子は直角三角形に戻れ

2026/10/26
旅人算のダイヤグラムが書けない。書いても線の意味が読めない。小5、小6の保護者から、この相談は途切れません。結論から言います。原因は才能でも根気でもなく、出発点の選び方です。ダイヤグラムを「絵」として描かせるから、子どもは迷子になるダイヤグラムを習うと、多くの子は「きれいなグラフを描くこと」が目的に...
続きを読む