小6算数 小問集合の取りこぼしが偏差値を食う
小6の算数で小問集合の取りこぼしが続くなら、問題は学力ではなく「答えを出した後の一手」の欠如です。難問が解けないことより、解けるはずの問題を落とすことのほうが、本番では致命傷になります。
偏差値を決めるのは難問ではなく小問集合
模試の算数は、大問1の小問集合が最も正答率の高いゾーンです。ここは受験生の大半が取る問題なので、落とした分はそのまま差になって返ってきます。
逆に、終盤の大問で平均点がほぼゼロという問題があります。これは取れなくて当然です。誰も取れていないのですから、偏差値は動きません。
先日見たある小6の生徒は、応用問題はしっかり考えて解けるのに、小問集合でまとまった点数を落としていました。全問取れていれば、偏差値の見え方がかなり変わったはずです。原因は学力不足ではありません。直感で答えを出し、そこで鉛筆を置いていたのです。
取りこぼしの正体は「条件との照合」をしていないこと
小問集合を落とす子の多くは、考えていないのではなく、確かめていません。答えを出した瞬間に終わった気になります。
ここで必要なのは見直しという曖昧な精神論ではなく、具体的な手順です。出した答えを、問題文の条件に一つずつ当てはめる。これだけです。
例を挙げます。鉛筆を子どもに6本ずつ配ると4本余り、8本ずつ配ると2本足りない。子どもの人数は何人か。答えを3人と出したら、6 × 3 + 4 = 22本、8 × 3 - 2 = 22本と、二つの条件で本数が一致するかを確かめます。一致すれば正解、ずれていれば即やり直しです。所要時間は十数秒です。
作業として組み込む:塾テキストでは足りない理由
予習シリーズや塾の授業は、どうしても応用問題が中心になります。難しい問題を考える練習は積めても、簡単な問題を速く正確に一発で決める練習は、意識して別枠で取らないと不足します。
僕が勧める手順は次の三つです。
・授業や家庭学習の冒頭に、簡単な問題を10分だけ、時間を測って解く
・解いたら必ず、答えを条件に当てはめる検算を一行書く
・間違えた問題は、計算ミスか条件の読み落としかを分類して記録する
この三つで、取りこぼしの型が見えてきます。型が見えれば、対策は一つで済みます。
過去問を解く意味は「落としてはいけない問題の感覚」にある
小6のこの時期に過去問を解く意味は、難問を解く力をつけることだけではありません。ここは落とせないという感覚を、本物の問題で体に入れることです。
教材を増やすより、過去問と模試の復習に時間を寄せる。その際、大問1の取りこぼしを最優先で潰す。僕ならそう設計します。成績が上下する子は、本番でどちらの日に当たるかで結果が変わります。波を小さくする最短ルートが、小問集合の安定です。
明日から親がすべき非情な決断
次の模試の直後、難問の復習は一旦後回しにしてください。先に見るのは、大問1で落とした問題です。取れる問題を落とした事実は、何度言っても本人の実感になりません。自分の答案で、条件に当てはめれば防げたと確認させることだけが効きます。
学力を上げる前に、取れる点を取り切る。地味ですが、最も費用対効果の高い投資です。
小6の算数で小問集合の取りこぼしを減らすことが、偏差値を安定させる近道です。僕のマナリンクのプロフィールにある「中学受験プロによる予習シリーズ専門の算数サポート」では、過去問と答案の筋を見ながら、落とす型の特定と対策を行っています。無料相談もありますので、気軽にどうぞ。
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