中学数学

価格の計算 -基本・中級編-

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2021/4/13

原価や仕入れ、売上に利益・・・この文章問題について解説していきます。

今回も表を多く使います。


①公式の確認

②価格計算 -基本-

③価格計算 -中級-


商売に携わる人は知っておいてほしい内容です。


①公式の確認

定価と売上と総利益の考え方です。

・定価=原価(仕入れ値)+利益

原価と仕入れ値は同じ意味です。


・売上=定価×売った数

これが売上です。


・総利益=売上-原価×売った数

利鞘(りざや)を得ることで、自分の所得が得られます。

生産者でない、商売に携わる場合は価格差で儲けを出すのです。


商売の基本は

「安く買って高く売る」

です。


ただ実体のないようなサービス業はこの通りではないです。


②価格計算 -基本-

問題①:100円で仕入れたものに対して、2割の利益を見込み定価をつけた。この時、100個売れた場合の売上と総利益を求めよ。

まず、2割=20%=0.2というのを変換できるようにしておきましょう。

話はそれからです。


上記のように仕入れ、利益、定価、売り数、売上で表を作ります。

仕入れ値に対して2割の利益は100×0.2=20円となります。

つまり、1個売るごとに20円の所得が得られます。


定価はこの20円と仕入の100円を足した120円が1個の定価です。

この定価に売れた数をかけると売上となります。


その売上から仕入れ(原価)を引くと利益となります。

なので、12000円-100円×100個=2000円が総利益となります。


「わー!仕入れて利益つけて売ればお小遣いいっぱいになる!」

と言いたいけれど、仕入れた100個が全て売れるとは限らないのですね。

売れ残りというのは、必ず出てしまうものです。

次の問題は売れ残りに対してセール(値引きして売る)出だした場合です。


③価格計算 -中級-

問題②:問題①について100個全ては売れず、定価で40個売れて、他は売れ残ってしまった。残りは定価の1割引で販売したところ完売した。この場合、総利益はいくらになるか?


この場合は表を2段に分けます。上記のように定価で売れた場合、売れ残った場合でそれぞれ記載します。


値引きについては、定価の1割引ということなので、

定価の1割を考えます。

1割=10%=0.1なので、

120×0.1=12円 これが値引きする額です。

なので、値引き後の値段

120円-12円=108円 となります。


この計算ですが、1割以外の部分は10-1=9割なので、

120円×0.9=108円でもOKです。

※ここがよくわからない人が多いかも。


・・・


売上については、

・定価の時→4800円

・値下げした場合→6480円

合計11280円が総売上となります。


総売上から仕入れを引くのですが、値引きをしても仕入れ値は変わりませんね。

なので、総利益=11280-100円×100個=1280円 がここでの答えとなります。



お金について、この計算はできていると色々と便利です。

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