中学数学

真面目にコツコツが実を結ぶ★偏差値61高校へ逆転合格!

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2024/3/6

中学英数を教えています、安芸(あき)です。

今回は学校の面談でも「もう少し頑張らないといけないね」と言われていた高校に合格したある生徒さんが『どうやって合格』を勝ち取ったかをまとめました。


もともと中間期末テストでは、数学は80点以上をキープされていた生徒さんなので『逆転』という言葉は語弊があるかもしれませんが、「余裕で合格」ではない高校に実力で合格されたというのは間違いありません。彼女が行った勉強法はほかの受験生にも学ぶべき点がたくさんあると思うので、ぜひ参考にしてほしいです。


合格を勝ち取った5つの必殺技

  1. ①毎日単語暗記&シート記録&写メ提出
  2. ②集中力メリハリが決め手!一時間ごとのルーティンスケジュール
  3. ③宿題は必ずできるまでやり直し
  4. ④単元ごと復習&「ばっちり」になるまで繰り返し
  5. ⑤数学Q&A3分復習法


一つ一つ解説していきます。

①毎日単語暗記&シート記録&写メ提出

本来であれば2年生の冬ごろからターゲットを使って単語の暗記を本格的に始めてもらうのですが、英語を担当するようになったのは、3年生の11月。そこから単語暗記スケジュールを立てることになりました。


まずご用意いただいたのは単語暗記記録シート。単語は隙間時間に何度も思い出すという作業が一番効率的です。だらだらと長時間とっても意味がありません。


そこで彼女は19-22時のおうち時間の毎時間10分ほどを単語暗記・単語復習の時間に充てることを決意。そのルーティンが乱れないよう、下のようなスケジュール表をお父様に作ってもらい、毎時間ごとに当日のタスク分の英単語を復習されて、何問中何問正解したかを記録してもらいました。

また素晴らしいのは、それを三日坊主にならないように毎日私に写メで提出されてきたこと。遅い時間に写メが届いたこともあれば、朝5時ごろ届いたこともあります。決められたこと、自分で決めたルーティンをマネジメントできる力は素晴らしいですね!


②一時間ごとのルーティンスケジュール作成

定期テスト対策、受験対策で一番やってはいけないことは「今日やることを今日決める」こと。机に座って『さぁ何しよう』。これが一番無駄な時間になり、計画性もないので行っている勉強が行き当たりばったりになりがちです。


毎日の勉強スケジュール表を作ってしまえば、今日はスケジュール表に沿ってそのタスクをやるだけ。やることが決まっているので、机に座ってから勉強に取り組むまでの時間もスムーズになります。


彼女がお父様に作ってもらったスケジュール表には、一時間ごとに何をするか、小分けして記録できるようになっています。本当に教育熱心なお父様には感謝しております。

私は英数しか把握していませんが、その2教科だけでも

●英単語毎日〇個暗記

●英語フレーズ毎週〇個暗記

●過去問の長文を毎週〇題

●過去問間違ったところのやり直し

●数学1-2年生の範囲毎日●ページ解きなおし

などのタスクをこなしてもらっていました。それを毎日小分けして行ってもらうためには入念に作りこまれたスケジュールが必須。一日が終わることには、そのタスク表にぎっしり書き込まれた今日の成果が写メで送られてきました。忙しいスケジュールをよく毎日頑張ってこなされたと思います。15歳でこれができるのはすごい忍耐力だと思います。


③宿題は正解するまでやり直し→再提出

私の授業では必ず宿題が出ます。そして三日以内に解くことと、添削してお返ししたものを見直して再提出することをお願いしています。お願いはしているものの、解きなおしと再提出まで行ってくれる生徒さんは実は2割程度です。


何度解きなおしと見直しの重要性をお伝えしてもやらない子はやらない。やる子とやらない子ではここから大きく差が出てきます。


彼女が偉かったのは、解きなおしをきちんと行っていたこと。答えが合うまで繰り返し行っていたこと。間違った問題をメモしてもらっていたので、それを必ずやり直すようお願いするとキチンと応じていました。


④単元ごと復習&「ばっちり」になるまで繰り返し

中三の夏ごろから、1-2年生の数学単元ごとに過去問や基礎問題のプリントをお渡しし、自習で復習してきてもらいました。その際にお願いしたことは、解いた問題に

★「100%わかる問題」

★「やり方忘れていたけれど、解説みたら思い出してできるようになった問題」

★「全くわからない問題」に◎〇×の三種類のマークを付けてもらいました。


◎がついた問題は復習の必要なし。何度やっても正解する問題ですから時間の無駄です。次に〇の問題を◎になるまで復習すること。単元の8割以上が◎になったら、その単元は「ばっちり」として次の単元に進むことをお願いしました。


その際はこのようなチェックシートを付けてもらいました。

そうやって一つ一つの単元をつぶしていき、自分の苦手な単元だけに最終時間を絞れるように調整してもらいました。「ばっちり」のマークがどんどん増えて写メで送られてくる際はとてもうれしく、また誇らしく感じました^^


⑤数学Q&A3分復習法

いよいよ入試まで4か月を切ったころ、1-2年生の問題の中に、まずどうやって解き始めたらいいかわからずペンが一向に走らない問題があることが見えてきました。時間もそれほど残されていませんし、効率的にどう復習すればいいか悩みました。


数学の問題は解き方のパターンがある程度決まっています。問題の出題傾向も私の時代から大きく変わっておらず、同じような似た問題が何十年と出続けているということです。(数学の概念は変わらないので当たり前ですね^^)


そして数学の問題で一番大切なのは、どう解けばいいかストーリーを頭の中で組み立てられるか、一番初めには何をすればいいか、とっかかりは何かを把握することです。


例えば、一次関数の問題で三本線で囲まれた三角形の面積を求めるように言われた場合、

『面積を求めるためには点A、B、Cの座標が必要だ。でもBとCの座標が分かっていないから、BとCを通る線の式にこの数字を代入したら座標が求めるぞ。それがまず一番初めにしないといけないことだ。』と逆算しながらストーリーを組み立てられるかが大切になります。


とっかかりさえつかめて、解き方さえわかれば、解けたも同然。ポイントは「問題を見て、いち早くどうやって解けばいいかのストーリーを説明できるか」です。


それを強化してもらうため、問題と解答が一枚の紙に書かれたプリントをお渡ししました。

①問題を読んで3分考え、解き方を口頭で、もしくは頭の中で説明できるか考えてもらいます。②続いて答えを見てもらい、解く流れが自分が考えていたものと同じであれば、その問題は正解したと判断し、次の問題へ移動


この方法だと一問5分で復習できますし、机や鉛筆、書く環境が整っていないときでも復習が可能です。これを毎日1-3年生の範囲一冊分復習してもらいました。解き方を暗記してもらい、慣れてもらうのに効果的です。


これは、問題をみて瞬時にどうやって解き始めればいいかを強化できるので、ペンが全く動かず白紙のまま時間だけが進む…というようなことを防ぐことができます。


このタスクも彼女は上に挙げたスケジュール表の中に何問中何問正解などを書き込んで送ってくれていました。


本当の必殺技は『地道な努力できるチカラ』とご家族の協力

5つの必殺技をご紹介しましたが、どれも忍耐力・継続力・集中力がないとできないものばかりです。ですから本当の必殺技というのは彼女の『粘り勝ち・真面目なコツコツ努力』にほかなりません。


また保護者の方のご協力も大きかったと思います。家庭教師の宿題以外にも、たくさんの教材をご用意いただいてたようで、自習環境も整っていらっしゃいました。


本当によく頑張りました。自慢の生徒さんでした。何度も褒め足りないなと思ったものです。

合格おめでとうございます!素敵な高校生活を送ってくださいね!!!


※写真や経験談をこのような形で公表することはご本人様、保護者様の承諾を得ております。快くご協力くださりありがとうございました。

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