今こそ、読み書きそろばん!
現代ではICT化が進み、電子教材を活用する学校も増えました。
「便利だから」「荷物が減るから」
それだけで終わっていませんか?
数学の力の源は
「読み書きそろばん」
問題を読み取り、式を立て、計算する。
それも、紙とペンを使う。
今こそ、この原点に立ち返るべきだと私は思います。
以前、とある通信制高校の生徒を指導する機会がありました。
その生徒は中学での学習に躓き、高校で学び直しをしていました。
高校で使用している電子教材を使って学習していましたが、小テストで合格点を取ることができず、またレポートが思うように進まず、苦戦していました。
そこで紙媒体の参考書(教科書レベル)を導入し、ちょっとしか使わずに机に眠っている何冊もの紙のノートを引っ張り出し、とにかく参考書を片っ端から読み、問題を1つ1つ解き進めていきました。
その上で再度電子教材に向き合わせたところ、非常にスムーズに取り組むことができました。
小テストの得点は一発で合格点を取れるようになり、レポート学習もはかどっていると喜んでいました。
これこそ「読み書きそろばん」の本質ではないでしょうか。
紙媒体を使い、実際に手を動かすことによって、記憶力や集中力、思考力が高まるとも言われています。
別の分野でも手書きの良さを示した例があります。
競馬の実況アナウンサーです。
事前に出走馬と騎手の情報を手書きにまとめ、それを頼りに実況しています。実際に手を動かすことによって記憶を定着させるためだと言われています。
これもまた「読み書きそろばん」の本質だと思います。
決して電子教材を否定しているわけではありません。
逆です。
上手く活用することができれば、間違いなく便利なツールです。
上手く活用するためには、基礎基本ができていることが大前提なのです。
10月より、私の指導コースはすべてアウトプット型にリニューアルしました。
目の前にある教科書や参考書を隅々まで「読み書きそろばん」して、数学の基礎力を高めていきましょう!