保護者が子どもの総合型選抜の準備で助けられること
2025/6/7
こんにちは😄
マナリンク講師の若田部です!
高校3年生の6月
多くの保護者の方が「うちの子は総合型選抜で大丈夫だろうか」「何かできることはないだろうか」と不安を感じている時期ではないでしょうか?
私のもとにも、この時期になると「子どもにどう声をかけたらいいか分からない」「ついつい口を出してしまう」といったご相談が増えます。
実は、保護者の適切なサポートは総合型選抜の成功に大きく影響します。
今回は、過度に干渉せず、お子さんの力を最大限に引き出すサポート方法をお伝えします。
💡5〜7月は「土台作り」の重要な時期💡
総合型選抜の出願は9月頃から始まりますが、5月からは準備の土台を固める重要な時期です。
この時期に保護者ができることは、お子さんが自分の力で考え、行動できる環境を整えることです。
1️⃣「聞き役」に徹する
お子さんが志望理由や将来の目標について話しているとき、つい「それで本当に大丈夫?」「もっと具体的に考えなさい」と言いたくなるかもしれません。しかし、この時期に最も大切なのは、お子さんの考えを否定せずに聞くことです。
効果的な聞き方のコツ
- 「なるほど、そう考えているのね」
- 「その理由をもう少し聞かせて」
- 「それについてどう感じている?」
科学的研究によると、自分の考えを言語化する機会が多い学生ほど、論理的思考力が向上することが分かっています。保護者が良い聞き手になることで、お子さんの思考整理を自然にサポートできます。
2️⃣情報収集のサポート
高校3年生とはいえ、大学や入試制度に関する情報収集は大人でも大変な作業です。ここは保護者の経験と情報収集力を活かせる分野です。
具体的なサポート方法
- 志望校のオープンキャンパス情報の共有
- 入試要項の変更点のチェック
- 出願スケジュールの確認と共有
ただし、情報を押し付けるのではなく、「こういう情報があったよ」「一緒に確認してみる?」という姿勢で提供することが大切です。
3️⃣生活リズムのサポート
総合型選抜の準備は長期戦です。体調管理と生活リズムの安定は、思考力や集中力の維持に直結します。
実践的なサポート
- 規則正しい生活
- 適度な運動の機会作り
- 十分な睡眠時間の確保
- ストレス発散の場の提供
🔶「つい口を出してしまう」保護者様へ🔶
多くの保護者が経験する「つい口を出してしまう」問題。
これは愛情の表れですが、時として逆効果になることもあります。
〜口を出したくなったときの対処法〜
🔹「3秒ルール」を実践する
何か言いたくなったら、3秒数えてから発言する
🔹「質問」に変換する
「もっと頑張りなさい」→「今日はどんなことに取り組んだの?」
🔹「信頼している」メッセージを伝える
「あなたなら大丈夫」「あなたの判断を信じているよ」
🔶 専門指導者との連携の重要性🔶
小論文や面接指導において、保護者ができることには限界があります。
ここで重要になるのが、専門指導者との適切な連携です。
効果的な連携方法
- 家庭での様子を定期的に共有
- 指導方針について理解を深める
- 家庭でのサポート方法について相談
私の指導経験では、保護者と連携が取れている生徒ほど、安定した成長を見せる傾向があります。
これは、家庭と指導の場で一貫したサポートが受けられるためです。
🔷 不安になったときの心構え🔷
「うちの子は本当に大丈夫なのか」という不安は、すべての保護者が感じる自然な感情です。しかし、その不安がお子さんに伝わってしまうと、かえってプレッシャーになってしまいます。
〜 不安との付き合い方〜
1. 成長過程だと理解する
総合型選抜の準備は、お子さんの人間的成長の機会でもあります
2. 小さな変化に注目する
完璧な結果ではなく、日々の小さな成長に目を向ける
3. 長期的視点を持つ
大学受験は通過点。お子さんの人生全体を見据えたサポートを
✨まとめ:「見守る勇気」を持つ✨
総合型選抜で最も重要なのは、お子さん自身の主体性と成長です。
保護者の役割は、お子さん自身に意思決定をさせ、その成長を支える「縁の下の力持ち」になることです。
主体性が身につくには、相応の時間がかかります。
大人が関わり過ぎてしまうと、いつまで経っても主体的になれず、どんどんと成長からも合格からも遠ざかっていってしまいます。
適切な距離感を保ちながら、お子さんの挑戦を温かく見守る。
時には専門家の力を借りながら、チーム一丸となってサポートする。
そんな環境こそが、お子さんの主体性を育み、お子さんの力を最大限に引き出す秘訣なのです。
総合型選抜の準備。
不安もあるかもしれませんが、お子さんの可能性を信じて、一緒に歩んでいきましょう。
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参考情報:
- 文部科学省「大学入学者選抜実施要項」
- 日本私立大学協会「総合型選抜の実施状況について」
- 教育心理学研究における自己効力感と学習成果の関連研究
本記事の内容についてご質問がございましたら、小論文・面接指導の専門家として、いつでもご相談に応じます。
お子さんの成長を一緒にサポートしていきましょう。
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