努力は裏切らない、は少し違う
こんにちは!マナリンク講師の若田部です😄
今回は「努力は裏切らない、は少し違う」というテーマでお話しさせていただきますね!
「努力は裏切らない」
そう言われて育ってきた人は多いと思います。頑張れば、いつか報われる。結果がついてくる。そう信じて、模試を受け、小論文を書き直し、面接練習を重ねる。
でも、そのわりに結果が出ない日が続くと、こんな気持ちになりませんか。
「あんなに頑張ったのに、意味なかったのかな」
「こんなに頑張ってて、意味あるのかな?」
正直に言うと、僕は生徒からこうした言葉が出てきたとき、ストレートに伝えています。
「今はわからないね〜」
「意味づけはあなた次第なんじゃない?」
努力は、必ずしも結果という形では返ってきてくれないからです。
そして、それを隠さずに伝えることの方が、結局は生徒を楽にすると感じています。
「努力は必ず報われる」と信じて頑張り続けた結果、うまくいかなかったときに、「自分の努力が足りなかったんだ」と自分を責めてしまう生徒を、これまで何人も見てきました。
でも、本当にそうでしょうか。
努力の量が足りなかったのではなく、努力の意味を、結果という一つの物差しだけで測ってしまっていただけかもしれません。
一つだけ断っておくと、今回の話は「結果が出なくていい」「結果よりも過程が大切」という話ではありません。
結果は大切です。
僕は「過程を伴った結果」にこそ、意味があると思っています。
適当にやって出た結果は、きっと適当にないがしろにできてしまいます。
同時に、結果が出るなら何やってもいいわけでもないと思うんです。
過程を伴った上で、結果を出すために。
そんな話です。
結果に出ない努力は、どこへ行くのか
15年以上、総合型選抜や志望理由書、小論文、面接、英語の指導をしてきて、何度も見てきた光景があります。
それは、すぐに結果が出た生徒よりも、遠回りしながら考え続けた生徒の方が、あとになって強くなっているということです。
小論文の添削をしていると、点数そのものはなかなか伸びないのに、文章の中の考え方の癖が少しずつ変わっていく瞬間があります。
以前は表面的な意見をなぞるだけだった文章に、自分なりの視点や違和感が混ざり始める。
これは点数には表れにくいのですが、実はとても大きな変化です。
本人はなかなか気づかないことが多いので、僕はそれに気づいた瞬間、必ず言葉にして伝えるようにしています。
面接練習でも同じことを感じます。
最初はぎこちなく、台本のような話し方しかできなかった生徒が、少しずつ自分の言葉で話せるようになっていく。
その過程は、面接本番の点数だけを見ていたら、絶対に見えてこないものです。
英語の勉強もそうです。
今日勉強したことが、明日のテストの点数にそのまま反映されるとは限りません。
「昨日より少し読めた」という小さな手応えを積み重ねていった先に、ある日ふっと視界が変わる瞬間が来る。
そこに至るまでの間、結果という形では何も返ってこない時期が、どうしても存在します。
よくある相談「頑張ってるのに、報われない」
保護者の方や生徒本人から、こういう相談をよく受けます。
「本人はすごく頑張っているのに、結果が出なくて自信をなくしている」
このとき、僕がまず確認するのは、頑張りの量ではなく、頑張りの方向性です。
総合型選抜の準備をしていると特に感じるのですが、努力そのものより、その努力がどこに向かっているかの方が、結果を大きく左右します。
方向がずれたまま量だけ増やしても、本人はすり減っていくばかりで、なかなか手応えを感じられません。
だからこそ、「頑張り方に迷ったら、一人で抱えずに聞いてほしい」と、僕はいつも伝えています。
方向性を一緒に確認するだけで、同じ努力でも見える景色が変わってくることがあるからです。
保護者から「見える」努力と「見えない」努力
保護者の方から見ると、子どもの努力は、成績表やテストの点数という形でしか見えにくいものです。
だからこそ、「あんなに頑張ってるのに、なんで結果が出ないんだろう」と、もどかしく感じてしまうのは、とても自然なことだと思います。
でも、指導の現場で見ている僕からすると、点数には表れない努力の跡が、実はたくさんあります。
以前は投げやりだった言葉遣いが変わってきたこと。
以前は避けていた質問に、自分から向き合おうとするようになったこと。
そういう小さな変化は、家庭の中では気づきにくいものですが、確かに積み重なっています。
面談の中で、そうした変化を保護者の方にお伝えすると、「そんなところを見てくれていたんですね」と驚かれることがあります。
そのとき、子どもの頑張りが、点数以外の形でもきちんと認められたのだと感じてもらえたようで、僕自身もほっとする瞬間です。
子どもにとって、自分の努力を誰かが見てくれているという感覚は、思っている以上に大きな支えになります。
それは保護者の方にしかできないことでもあり、同時に、僕のような第三者だからこそ気づける部分もあると思っています。
だから僕は、面談のたびに、点数の話だけでなく、その裏側にある変化の話も、できる限り丁寧に伝えるようにしています。
大切にしていること
僕は、「努力は裏切らない」という言葉自体を否定したいわけではありません。
ただ、その言葉が「結果が出ないのは努力が足りないせいだ」という意味に受け取られてしまうことを、ずっと心配しています。
僕が指導の中で大切にしているのは、結果だけでなく、「どう考えたか」に目を向けることです。
結果を追いかけ続けると、どうしても苦しくなってしまいます。けれど、考え方がどう変わってきたかに視点を移すと、そこには確かな成長がちゃんと見えてきます。
面談の中で、「今日は結果が出なかったけど、考え方は前と違ってきているね」と伝えると、生徒の表情がふっと緩む瞬間があります。
あの瞬間を見るたびに、指導の仕事をしていてよかったと感じます。結果だけを見ていたら気づけなかったはずの変化に、一緒に光を当てられた気がするからです。
「努力すれば必ず結果が出る」わけではないからこそ、その過程で何を感じ、何に気づいたのかを、一緒に振り返りたいと思っています。
今日の小さな気づきも、決して無駄なものではないと、僕は本気でそう思っています。
結果が出ない日が続くと、努力そのものが無駄だったように感じてしまうかもしれません。
でも、その積み重ねは、ちゃんとあなたの中に残っています。
考える力も、言葉にする力も、少しずつ確実に育っています。それは、点数という形にはすぐに表れなくても、決して消えてなくなるものではありません。
今日、結果が出なかったとしても、その頑張りをまず自分で認めてあげてください。
そして、その頑張りにちゃんと気づいている人が、ここにいます。
もし努力の方向性に迷ったり、結果が出ずに苦しくなったりしたときは、一人で抱え込まずにご相談ください。
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