うちの子、総合型選抜に向いてるの? 「実績の量」では測れない、本当の判断基準
こんにちは^^
マナリンク講師の若田部です😁
「先生、うちの子って総合型選抜に向いてるんでしょうか」
面談の場で、こう聞かれることがよくあります。
多くの場合、その質問の後ろには、こんな言葉が隠れています。
「全国大会に出たわけでもないし」
「生徒会長でもないし」
「ボランティアをたくさんやったわけでもないし」
SNSを見れば見るほど、総合型選抜で合格した子たちは、特別な活動歴を持っているように見えます。
だからこそ、「うちの子でも大丈夫なんだろうか」「そもそも向いていないんじゃないか」という不安が膨らんでいく。
その気持ち、とてもよくわかります。
🔷その不安は、決して珍しいものではありません🔷
まず最初にお伝えしたいのは、こうした不安を持つのは、ごく自然なことだということです。
総合型選抜は、一般選抜のように「点数」というわかりやすい物差しがありません。
だからこそ、保護者としては何を基準に子どもの可能性を判断すればいいのかわからず、目に見えやすい「実績」にすがりたくなってしまう。
これは、決して焦りすぎでも、心配しすぎでもありません。
判断材料が少ない中で、なんとか子どもの力になろうとしているからこそ生まれる不安です。
🔷大学側が本当に見ているもの🔷
ここで少し、一般的な話を整理させてください。
総合型選抜において、大会での入賞やボランティア経験のような「わかりやすい実績」は、たしかに材料のひとつにはなります。
ただ、大学側が本当に評価しているのは、その活動の「量」や「派手さ」ではなく、その経験を通して何を感じ、何を考え、どう変わったのかという中身の部分です。
極端な話をすれば、毎日淡々と続けてきた習い事や、誰にも注目されないような日常の行動であっても、語り方次第で強い志望理由になり得ます。
逆に、どれだけ立派な実績があっても、「それがあなた自身にとって何だったのか」を語れなければ、あまり評価にはつながりません。
つまり大事なのは、実績の量ではなく、経験の深さと、それを自分の言葉で語れる解像度なのです。
🔷私が最初にやるのは「実績探し」ではありません🔷
とはいえ、「実績より中身が大事なのはわかったけれど、じゃあ具体的にどうすればいいの」というのが、保護者にとって一番知りたいところだと思います。
私は、実績のない生徒に対して、「じゃあ今から実績を作りましょう」とはあまり言いません。
高3の夏から新しい活動を始めるのは、時間的に現実的でないという事情もありますが、それ以上に、根っこはそこではないと考えているからです。
私がまず生徒に聞くのは、こんな質問です。
「最近、何にモヤモヤしてる?」
「何をやってるときは時間を忘れる?」
答えは、ゲームでも、動画でも、部活の裏方仕事でも構いません。
むしろ、本人が「こんなの受験に関係ない」と思っているようなことの方が、話が深まりやすいと感じています。
そこから、「なんでそれが気になるんだと思う?」「それって、あなたの中の何とつながってる?」 と、少しずつ掘り下げていきます。
そうやって出てきた"根っこ"、つまりその子が大事にしている価値観こそが、志望理由書や面接の土台になります。
実績は、後からいくらでも積み足すことができます。
でも、その子が何にひっかかりを感じているのかは、本人と一緒に探すしかありません。
私が最初にやっているのは、実績探しではなく、この「ひっかかり探し」なのです。
🔷実績がなくても、語れるものはある🔷
以前、「特にアピールできることがない」と話していた生徒がいました。
部活は途中でやめていて、コンクールも全国レベルの経験もありません。
けれど話を重ねていくうちに、その子は家族の中で、いつも聞き役をしていることがわかってきました。
「誰かの話を最後まで聞くの、得意なんだよね」と、本人はごく当たり前のこととして口にしていましたが、それこそが、その子自身も気づいていなかった強みでした。
そこから
「なぜ聞くことを大事にしてきたのか」
「それを将来どう活かしていきたいのか」
を、一緒に言葉にしていきました。
新しい実績を作ったわけではありません。
その子の中に、もともとあったものを一緒に掘り起こしただけです。
こうした経験から思うのは、「向いている・向いていない」を、今その子が何を持っているかで判断するのは、少し早すぎるということです。
むしろ大事なのは、これから一緒にどれだけ耕していけるか。
実績が少ないことは、可能性がないことと同じ意味ではありません。
多くの場合、それはまだ言葉になっていないだけ、まだ本人も気づいていないだけなのです。
🔷今日、家庭でできること🔷
もしお子さんと話す時間が少しでもあれば、「最近ハマってること」や「気づいたらやってしまうこと」を聞いてみてください。
このとき、「それ、受験に関係あるの?」と確認したくなる気持ちは、いったんグッと飲み込んでいただきたいところです。
まずは「へえ、そうなんだ」で終わっていただいて構いません。
評価したり、志望理由につなげたりするのは、後からで十分です。
「実績を探す」より先に、「その子の中にすでにあるものに気づく」時間を、少しだけ作ってみてください。
それだけで、お子さん自身が自分の考えを言葉にするきっかけが生まれることがあります。
🔷まとめ🔷
「うちの子、総合型選抜に向いているのか」という問いに、今の時点で明確な答えを出すことは、実はそれほど簡単ではありません。
向き不向きは、今その子が何を持っているかではなく、これからどう耕していけるかで決まることが多いからです。
実績が少ないことに、必要以上に不安を感じなくて大丈夫です。
それは可能性がないことの証明ではなく、まだ言葉になっていない、まだ本人も気づいていないだけのことがほとんどです。
もし、親子だけでその"まだ言葉になっていないもの"を探すのが難しいと感じたら、一度誰かに話してみるのも一つの方法だと思います。
お話だけでも大丈夫です。
お問い合わせ、お待ちしております。
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