出願直前なのに動けない子。「サボっている」わけではないかもしれません😁
こんにちは^^
マナリンク講師の若田部です😁
「志望理由書も小論文も面接対策も、やらなきゃいけないのはわかっているはず。なのに、うちの子、全然動いている気配がない」
出願が目前に迫るこの時期、そんな相談を毎年たくさん受けます。
子どもに聞くと返ってくるのは「大丈夫」「これからやる」
その一言で片付けられてしまうと、親としては余計に落ち着かなくなるものです。
「本当に大丈夫なの?」
「もう時間がないんじゃない?」
そう思いながらも、あまり口うるさく言うと反発されそうで、どこまで踏み込んでいいかもわからない。
それは、決して珍しいことではありません。
出願直前のこの時期に、同じような不安を抱えている保護者の方に、私は毎年たくさんお会いします。
子どもを信じたい気持ちと、現実的な焦りが同時に存在するのは、むしろ自然なことです。
責められるようなことでは、まったくありません。
🔷なぜ「大丈夫」と言われても信じきれないのか🔷
一般的に、この時期の停滞にはいくつかの理由があります。
単純にやる気がないというより、
「やるべきことが多すぎて、どこから手をつければいいかわからず、結果として何も動けていない」
というケースが多いです。
志望理由書、小論文、面接、活動実績の整理
これらは種類も性質も違うタスクなのに、子どもの頭の中ではひとまとめに「重たい宿題の山」として積み上がっていることがよくあります。
山が大きく見えれば見えるほど、手をつけるハードルは上がります。
結果として、動けないまま時間だけが過ぎていく。
そしてもうひとつ。
「大丈夫」という言葉は、嘘というより「本当は焦っているけれど、それを認めたくない」という気持ちの表れであることも多いです。
追い詰められている子ほど、あえて強気な言葉を選ぶ傾向すらあります。
🔷私なら、最初にするのは添削ではなく「棚卸し」🔷
出願直前に相談に来た生徒に対して、私が最初にすることは、志望理由書を書かせることでも、小論文を添削することでもありません。
まず一緒に紙に書き出すのは、「今、何が終わっていて、何が終わっていないか」という現状の棚卸しです。
これをやると、多くの生徒が同じ反応を見せます。
「思っていたより、やることは少なかった」
本人の頭の中では全部が同じ重さで並んでいたものが、書き出してみると、実は優先度の高いものと、後回しでも間に合うものが混ざっていただけだったとわかるのです。
もちろん、逆もあります。
「思っていたより、やることが多かった」
本人の頭の中にあった「ぼやっとした」やらなきゃいけないが見えるようになることで、当事者意識がやっと育つというケースも、本当にたくさん見てきました。
どちらも【階段が見えたから登れるようになった】だけです。
次に私が聞くのは、「進捗」ではなく「感覚」です。
「今、一番手強いのはどれ?」
この聞き方だと、子どもは驚くほど素直に答えてくれます。
「志望理由書の書き出しがどうしても決まらない」
「面接で聞かれそうなことに答えが用意できていない」
進捗を問い詰められるのではなく、感覚を聞かれるだけで、本人がどこに詰まっているのかが自然と見えてきます。
これは15年以上、いろいろな生徒と出願直前を一緒に走ってきた中で、私が繰り返しやってきたことです。
急かすより先に、まず「今どこにいるのか」を一緒に確認する
そして、道のりを一緒に直視する。
それだけで、多くの生徒の動きは変わります。
🔷なぜこの順番が大事なのか🔷
出願までの時間が限られているからこそ、闇雲に手を動かすより、まず現在地を正確に把握することの方が結果的に近道になります。
タスクの棚卸しをせずに「とにかく志望理由書から」と急がせてしまうと、実は面接対策の方が圧倒的に手薄だった、というようなことが直前になって発覚するケースは少なくありません。
逆に、最初に全体を俯瞰できていれば、限られた時間をどこに配分すべきかの判断がぶれません。
そしてもうひとつ大事なのは、この棚卸しの作業自体が、生徒本人の不安を軽くするという点です。
頭の中でぼんやりと重く感じていたものが、紙の上で具体的な形になると、「思ったより手に負える」「これだけやれば終わる」という感覚に変わります。
これは、精神論での声かけだけでは得られない効果です。
🔷今日、家庭でできること🔷
もし今、お子さんが「大丈夫」しか言わない状態なら、進捗を問い詰める代わりに、こう聞いてみてください。
「今、一番手強いのはどれ?」
これだけです。答えを完璧に説明できなくてもかまいません。
「なんとなく面接が不安」というような曖昧な返事でも十分です。
それが、詰まっている場所を見つける最初の手がかりになります。
もし可能であれば、志望理由書・小論文・面接・活動実績の4つを紙に書き出して、
「終わっているもの」
「手をつけていないもの」
「わからないから止まっているもの」
に一緒に分けてみるのもおすすめです。
無理に親が答えを出す必要はありません。一緒に眺めるだけで十分です。
🔷まとめ🔷
出願直前のこの時期、大切なのは「間に合うか間に合わないか」を焦って判断することではなく、今の状況を正確に把握し、限られた時間の中で何を優先すべきかを見極めることです。
子どもが「大丈夫」と言うとき、それは嘘をついているわけではなく、うまく言葉にできていないだけのことが多いです。
進捗を問い詰めるのではなく、感覚を聞いてみる。
それだけで、見えてくるものがあります。
もし、親子だけではどうしても整理しきれないと感じたら、一度誰かに間に入ってもらうのも一つの方法です。
一人で抱え込まない受験を、一緒に。
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