#124 伝統の学習英和辞典の最新版~『ライトハウス英和辞典 第7版』~
今から半世紀以上前の1972年に、英語関連の出版で有名な研究社から『ユニオン英和辞典』という学習英和辞典が刊行されました。
この辞書は、第3版から書名を『ライトハウス英和辞典』に改称し、この度『ライトハウス英和辞典 第7版』が発行されました📖『ユニオン英和辞典』から数えると、実質的には「第9版」と言うことができ、現在出版されている学習英和辞典の中では最も息の長い辞書ということになります。(半世紀もの間、同じ辞書が改訂を続けるということは驚異的なことです。)

ユニオン英和辞典・初版とライトハウス英和辞典・初版
『ユニオン英和辞典』の時代から、この辞書はほぼ6年おきに改訂版を出してきました。『ライトハウス英和辞典 第6版』が出たのが2012年。それまでの改訂ペースであれば、2018年頃に第7版が出てもおかしくなかったのですが、2020年になっても出ることはありませんでした。
一方で、研究社からは『ルミナス英和辞典』の後継と言える、上級学習英和辞典『コンパスローズ英和辞典』が2018年に刊行されました。
てっきり、研究社は中級学習英和辞典『ライトハウス英和辞典』の改訂は止めることにして、その代わりに上級学習英和辞典の改訂をすることにしたのか・・・と勝手に思っていたのですが、そうではなかったのです!11年の時を経て、『ライトハウス英和辞典』の改訂版が発行されました🎉


ライトハウス英和辞典・第7版


最新版の新機軸に「誤用注意報」と「トピック別論述フレーズ」があります。(「対話のスキル」は、第6版の「コミュニケーションの鍵―ポライトネス」の改訂にあたるようなので、新機軸とは言い難いかもしれません。また、「誤用注意報」は、第6版の語法注記をより目立たせたもののようで、内容的に新しいというよりも、提示の仕方に工夫が見られます。)
もちろん、この他にも
「コーパスで学ぶコロケーション+1」
「単語のエッセンス」(第6版では「語義の要約」)
「意味のチャート」(第6版では「語義の展開」)
「単語のキズナ」(第6版では「単語の記憶」)
「日英比較」
「類義語」
のように、学習者にとって有益な情報が分かりやすく提示されているのはこの辞書の伝統です。
私は高校時代にこの辞書を使っていましたが、今でも印象に残っているのは「挿絵」「図表」「写真」といったビジュアル的な情報です。
しかし、個人的には残念なのですが、「ジェスチャーの挿絵」が、第6版までの劇画調(?)の味のあるものから変わってしまいました。
また、第7版から新たに加わった「巻頭カラーページ」は、はっきり言って蛇足だと感じました。せっかくカラーページを採用するのであれば、『ジーニアス英和辞典 第6版』巻末のPicture Dictionaryのようなものであれば有益だと思うのですが・・・。
多くの英和辞典では、表紙の見返しにアメリカやイギリスなどの地図が載っています。『ライトハウス英和辞典』の第6版もそうだったのですが、最新第7版ではなぜか地図が無くなってしまいました・・・。
少し否定的なことを述べてしまいましたが、これはあくまでも私の個人的な好みの問題なので、人によって感じ方は違うと思います。
ちなみに、驚いたのは辞書の厚さが第6版よりも少しスリムになっていることです(5㎜くらい薄くなっている?)。
* * *
次回からは、伝統を踏まえながら革新を続けるこの『ライトハウス英和辞典 第7版』の特色を具体的に見ていこうと思います!
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