他動詞+動名詞 ――entailタイプ
2022/2/19
目的語に動名詞をとる他動詞の1つを紹介します。
entail「~を必然的に伴う」
involve「~を必ず含む」
necessitate「~を必要とする」
mean「(結果として)~となる」
以上の他動詞は目的語に不定詞ではなくて動名詞をとります。基本の形を言えば、〔無生物主語+他動詞+Ving〕となります。例文を確認しましょう。
(1) A Japanese diet entails eating more vegetables.
日本食ではより多く野菜を摂ることができます。
(2) This job involves visiting mroe than ten clients every day.
この仕事には毎日10件以上の顧客回りをすることも含まれている。
(3) The strong sunlight necessitates wearing sunglasses.
日差しが強いのでサングラスをかける必要がある。
(4) Balancing the budget meant increasing tax rates.
その均衡予算は税率の引き上げという結果を招いた。
よく、「不定詞は未来志向で動名詞は事実志向」と言われます。これら5つの例文の場合はどうでしょうか。Entailタイプの構文は「主語の事態が成立すれば、目的語の事態が必然的に事実として成立する」という意味になっており、その点で、このentailタイプの他動詞の目的語となる動名詞は事実志向的なのです。いわば「主語の事態に目的語の事態が含まれる」のです。
例文(1)では、日本食を食べることの中には野菜を摂ることが含まれています。例文(2)では、この仕事の中には毎日10人以上の顧客巡りが含まれているのです。言い換えれば、日本食を食べるという原因から野菜を摂るという結果が必然的に生じるのであり、そしてこの仕事をするという原因から10人以上の顧客を巡るという結果が必然的に生じるのです。以上の例文も同じであると考えていいでしょう。
簡単に言えば、entail, involve, necessitate, meanなどの他動詞は、まず無生物主語を取ることができ、そしてその場合には目的語に不定詞ではなくて動名詞を取るのです。そして主語と目的語の動名詞には、ある種の因果関係があるのです。そのように理解すれば、英文法問題も解きやすくなり、長文でもより論理的読解ができることでしょう。
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