【中学数学】計算が遅いと数学は苦手?|先生が語る「算数と数学の違い」と工夫の力
今回は授業中に生徒さんからよく聞かれる、こんな質問をテーマにお話しします。
「先生ってやっぱり計算が速いんでしょ?」
確かに、教える立場の人間は「計算も速くて当然」というイメージがあるかもしれません。
でも、実のところ僕は「めちゃくちゃ計算が速い!」とは言えないんです。
💡それには、ちゃんと理由があります。
計算が速い=数学が得意?|その誤解に答えます
小学生の「算数」と中高生の「数学」は違う
小学生の算数では、数字だけを使った足し算やかけ算が中心ですよね。
例えば、2桁×2桁の暗算ができると「計算が速い!」と評価されがちです。
でも中学に入ると、数学では「文字式」や「平方根」「因数分解」といった内容が出てきます。
小数や分数だけでなく、π(パイ)や√(ルート)などの記号も登場します。
つまり、「計算」とひとことで言っても、小学生の頃と中学生以降では中身が全く変わってくるのです。
僕の正直な話|計算が苦手な先生だっている
ちょっと恥ずかしい話ですが、僕は筆算が遅かったり、引き算のくり下がりでミスしたりします。
「計算ミス多いな〜」と反省すること、実は今でもあります(笑)。
でも、因数分解や平方完成といった数学の処理になると話は別です。
「どこに注目すれば速く解けるか」「どう変形すれば簡単になるか」といった工夫の引き出しは、たくさん持っています。
計算が遅くても数学はできる!その理由
「注意してやりなさい!」よりも大事なこと
「もっと集中して!」
「見直せばミス減るよ!」
よく言われるアドバイスですが、それだけで劇的に変わることって少ないですよね。
むしろ大切なのは、合理的に工夫して計算する力なんです。
たとえば、「(a + b)² = a² + 2ab + b²」という公式を使えば、面倒な展開計算が一瞬で終わりますよね。
こういう“省エネ技”を知っているかどうかが、数学のスピードと正確さを大きく左右します。
天才じゃないから、工夫する。
僕はよく生徒にこう言います。
「自分が天才じゃないと理解すると強い。」
周りにいる“鬼のように暗算が速い人”に勝とうと思ったら、同じ土俵で戦わないこと。
自分の計算スタイルを知って、工夫の力で補うことが最強の戦い方だと思っています。
「計算が遅いから数学が苦手かも…」と感じている中高生こそ、「工夫して計算できる力」を身につけることで、大きく飛躍できるのです。
まとめ|あなたの“計算の遅さ”は、数学の武器になる
改めて、生徒からの「先生って計算速いんでしょ?」という質問に対しては、こう答えます。
「算数は遅いけど、数学は割と速いと思うよ!」
計算が速くないとダメ…なんてことは全くありません。
むしろ、工夫して自分なりに攻略する姿勢こそが、数学を楽しむ鍵だと僕は思っています。
【授業紹介】
計算ミスが多い、数学が苦手…そんな中高生向けに、個別の理解と工夫に寄り添う授業を行っています。
まずは体験授業から。
是非お気軽にお問い合わせください。