受験に受かる子の条件 ー受験とスマホー
2025/2/1
希望の進路を叶えられる子の条件というか
「この子は受かるな」と感じる要素というものがいくつかあります。
最近その条件に加わったのが、「スマホに対する扱い方」です。
保護者さまとの面談でも、生徒さんへのヒアリングでも
みんな口を揃えて「スマホから離れられない」と言います。
勉強時間を溶かす最強の敵がスマホ。
この傾向はコロナ禍以降に顕著になってきた気がします。
つい先日も犯罪学や被害者学の大学教授に取材したところ
未成年がネットやSNSを通して犯罪に巻き込まれる事例は
コロナ禍以降に増加&低年齢化傾向にあると聞きました。
(未成年のネット犯罪を防ぐにはフィルタリングが有効だそうです)
(外してませんか? フィルタリング)
では、どうしたらいいのでしょうか。
高校受験を目前に控えた男の子がヒントをくれました。
「勉強時間が足りないっす」
ーーそれは何でなん? 自分で分析できてる?
「ついスマホを見てしまって・・・・・・。
だから自分の部屋にスマホを持って行かないって決めました」
ーー(まじか!)スマホはどこに置いてるの?
「帰ってきたらリビングに置いておくようにしてます」
ーー拍手!! (100点の答えやん!)
自らの意思でスマホを遠ざけた彼。
しばらくして保護者さまに様子を聞いたら
以前はピリピリしていたけれど
最近は落ち着いてきたとのことでした。
中学生でありながら鋼のメンタルを持っている彼は
自分で制限をかけられましたが、
ほとんどの人には難しいことだと思います。
究極的に言うと、スマホを子どもに持たせるときに
上記のような使用についてのルールを決めて徹底すること。
これに限ります。
スマホやSNSをブロックできるのは保護者だけ。
講師にできることはほとんどなく頭の痛い問題です。
受験生にとってスマホやSNSとの付き合い方の問題は
ますます大きくなっていくことでしょう。
これからもこの問題に注視していきたいと思います。
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