【World News】 Spotify Response to Criticism over Covid Misinformation
2022/1/31
ブログを始めてみることにしました。中高生に知ってほしい話題やそれに関連する英語のキーワードなどを紹介できればなと思います。
今回は、この数日間話題になっているSpotifyに関するニュースをもとに現在のトレンドやキーワードを見ていきましょう。
まずはタイトルを見てみましょう。
Neil Young gives Spotify an ultimatum
give ~ an ultimatum は「最終通告をする」という意味で使われます。
"They can have Rogan or Young, not both." とコロナウィルスに関する誤情報で批判されているポッドキャストのホストであるジョー・ローガンかニール・ヤングかどちらかを選択するようにを迫っています。まさに ultimatum「最終通告」です。
その結果、Spotifyはヤングではなくローガンを取った、ということでツイッターでは#DeleteSpotifyが拡散しているようです。ローガンは2021年にSpotifyでのダウンロード数が1位のポッドキャスト番組を持っている最も人気のあるホストです。ポッドキャストといった音声ビジネスは今熱いんです。すごく来てるんです。私もポッドキャストはよく聞いています。日本ではまだなじみが薄いですが、世界では新しい音声ビジネスのプラットフォームがたくさんできており、ポッドキャストは Spotify が力を入れている部門ですね。
ここからは動画にはないですが、関連する情報を見ていきましょう。
The legendary rock star Neil Young pulled his music from Spotify over vaccine misinformation.
pull は「引っ張る、引っこ抜く」という意味ですが、ここでは「Spotifyから自分の音楽を引っこ抜いた」つまり、Spotify上での音楽のストリーミングを止めたということを意味しています。
misinformation / 誤った情報,誤情報
Joni Mitchell also removed all of her music in Spotify in solidarity with Neil Young.
in solidarity with ~ は「~と連帯して」という意味ですが、ニール・ヤングに同調してジョニ・ミッチェルもSpotiryから音楽を削除したことを述べています。ジョニ・ミッチェルもニール・ヤングと同じカナダの有名なシンガーソングライターですね。
What do you think about the news? It is a very interesting and complex topic. Here are three key words related to it:
このニュースについてどう思いますか。とても興味深く、また複雑なトピックです。以下、これに関連するキーワードを3つ挙げてみます。
cancel culture / call-out culture
cancel culture または call-out culture は日本語では単にカタカナに直すだけでしょうが、ある人物やブランドなどの行動や発言を問題視し、その人物やブランドを完全無視や集中的な批判、不買運動などで社会的に排除しようとするという最近の傾向です。日本でも、昨年、五輪直前に式の演出を担当していた劇作家の小林賢太郎氏がホロコーストを揶揄する20年以上前のコントをめぐって解任されていましたね。まさにあれが cancel culture と言えるわけです。今回もある意味、ニール・ヤングはジョー・ローガンをキャンセルしようとしたわけです。He tried to cancel Rogan, but only to cancel himself...
fake news / misinformation
fake news は日本語でもおなじみになりましたね。misinformation「誤情報」も一緒に覚えておくと良いでしょう。
freedom of speech
freedom of speech「言論の自由」はバランスを取るのが難しいなと最近とてもよく感じます。昨年のトランプ元大統領のツイッターアカウント削除の際にも問題になりました。fake news や misinformation を認めることは良くないけれど、人には freedom of speech という権利(rights)があるわけです。権利なのだから、それは守られるべきものということです。今回、Spotifyはローガンの misinformation を拡散することを容認していることになるので、どうなんでしょう。
ただ、freedome of speech の裏にある言葉は responsibility「責任」ですね。何かを発言するにはその発言に対して責任を持たねばなりません。「マスクをつけなくて良い・つけるべきだ」「地球温暖化はうそだ・差し迫った問題だ」などという意見を持つことは個人の自由ですが、それを多くの人に伝えるということは影響を受けたり感化される人もいるので気をつけなければいけませんね。
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