オンライン家庭教師マナリンク
高校数学

本当に数学に必要な力

2022/3/19

みなさま、こんにちは。

講師の西本です。

あくまで私の指導経験に基づくものです。

数学はセンスがないとダメだーっていう先生が昔はよくいましたが果たしてそうでしょうか。私が考える本当に数学に必要な力5選は以下の通りです。これらは自分にあった正しい学習をすれば必ず身につけられます。

  • 計算力(処理能力)
  • 判断力
  • 帰着力
  • 思考力
  • 体力


それでは、本題に入ります。長いブログですので読まれる方は覚悟してください。。。

------------------------------------------------------

計算力

皆さん、計算力を軽視しないでください!

私が最も大事だと考える力が計算力です。

解き方が分かっているのになぜか解けない、あと少し時間あれば解けたのにってことありませんか?「計算力不足」が原因の大半なんです。たわいもない計算は本来、頭の中で瞬時に行える必要があります。頭の中で瞬間的に計算して、違うなとなったら除外する。これができなければ近年の大学入学共通テストを時間内に処理するのは難しいでしょう。

計算力には二つあると考えます。

単純計算力」と「計算しない(工夫)計算力」です。

単純計算力はそのまま字の通り、計算(四則)の速さと正確さのことです。計算しない計算力とは何か、素因数分解を例にとるとわかりやすいでしょう。

1001を素因数分解してみてください。

この数の素因数を知っている人は別として10秒以内に出せた人がどれだけいるでしょうか。ちなみに私なら最初から7で割るもしくは瞬時に11の倍数とわかるので11で割ります。最初に7で割る理由は数字の列を見て2,3,5では割り切れないと瞬時に判断できるからです。11で割る理由も数字の列を見て交代和の差が11の倍数になっていることがわかるので瞬時に11で割れると判断できます。このように計算をしない力はとても重要です。なんと言っても計算をしないので計算ミスがない最強の計算と言えるでしょう。

【ではどうやって計算力を養うのか?】

どちらの計算力も練習により養うことができますが養い方が大きく異なります。単純計算力は下のような計算練習を日々行うことで養われます。

毎回時間計測して過去の自分と比較するのもよいでしょう。ただし、単純計算はやればやるだけ集中力と体力を消耗しますので毎日30分以内を目安にするのがいいのではないでしょうか。学習の合間の気分転換、学習中の強制切替など自分にあった方法を試してみてください。

一方、(工夫)計算力に大切なのは、知ることです。「3で割り切れることと各桁の和が3で割り切れることは同値である」「奇関数は積分区間がy軸対称なら積分の値が0になる」など。まずは、いろいろな工夫を知りましょう。しかし、知っているだけでは実践できません。普段の学習で実践していない人が本番で生かすことはまず無理です。普段からむやみにゴリゴリ計算しない癖をつけることが大切です。


判断力

解けない問題をずるずると考えて時間が過ぎ去ってしまったこと、間違った解法で突き進みどつぼにはまったことはありませんか。

判断力のなさ」が招いた失敗かもしれません。計算力同様、こちらも2種類に分けられると考えます。

瞬間判断力」と「未来予知判断力」です。

難しい言葉で書きましたが簡単な言い方にすると、前者は「問題を見た瞬間に解く、切り捨てる判断力」で後者は「この先の展開を予想して今のやり方を続ける、切り捨てる判断力」です。

前者は普段の学習ではあまり意識しなくてもいいですが、テストや入試といった制限時間の設けられた場ではとても大事な能力であるといえるでしょう。そういった場では、瞬時に解法を思い浮かばなければ切り捨てる、もしくは飛ばす必要があります。解けるかもという曖昧な感情は、テストや入試ではなくすことが合格点奪取への鍵だと考えます。

後者は少し説明が難しいので、山登りに例えます。歩いて登れそうな山があります。山登りのルートはいくつかあり、好きなルートを自分で選べるとしましょう。最初に選んだルートを歩いてしばらくすると予測していなかった険しい山道に遭遇しました。あなたは、そのまま登り続けますか、切り返して別のルートで登りますか、それとも登ること自体を諦めますか。最初に自分がうまくいくと思って選択した解法が最善であるとは限らないのです。解答の途中で未来を予測して判断する必要があります。

【ではどうやって判断力を養うのか?】

判断力も計算力同様、普段の学習の中で意識していかないと実戦で発揮できるようにはなりません。そして判断力を養うのに一番大事なのは、「失敗すること」です。「このやり方だとめちゃ時間かかるじゃん!」は実際にやってそう感じないと意味がありません。

この失敗こそが将来の判断力を生み出します。

どんどん効率の悪いやり方をして失敗する、そして疑問を持つ。「このやり方、ほんまにこれでええんか?もっとうまいやり方ないかな?」そこにあれこれ指示をしてこない師がいて相談できる環境があればベストです。


帰着力

はじめにこの力だけは前提となる知識が必要となります。

教科書に載っているレベルの公式、定理、問題は頭の中に入っていることが前提です。その上で初見の問題や応用・難問題をこれまで培ってきた知識に帰着させる力を帰着力と呼んでいます。入試では教科書に載っているような基本問題はほぼ出題されません。しかし奇問を除き、どの問題も基本問題を手を変え品を変え見せているに過ぎません。

大切なのは基本問題に帰着させる「キーワード」を見つけることです。

次の問題は東京大学(2021年度)の入試問題です。

一見すると何をしていいか検討がつかないという人がいるかもしれませんが「交点の数が6個」というキーワードに注目すると、交点をとりあえず出してみようとなるはずです。交点を出すためには中学で習った連立方程式を解いてやればよかったわけなのでそれをやってみると六次方程式が出てきます。ここからは省略しますが、これから先も基本事項への帰着の連続です。

【ではどうやって帰着力を養うのか?】

帰着力を養うには、問題をたくさん解けばいいわけではありません。最初にも書いた通り、教科書レベルの事項をしっかり頭に入れることから始めます。その上で、問題集の問題を見てキーワード(帰着パターン)と解法を結びつける必要があります。例えば、二次方程式の解の一方が正で他方が負であるという問題を見たら解の配置問題なので「D、軸、切片」と瞬時に出せるようになることです。

ただ問題を解いていくのではなくそこを意識して解き進めていくことが大事です。必ずしもノートに解答を書いていく必要はありません。問題だけ見て解法を思いついたら解答を見て答え合わせする。解答のやり方が必ずしも良いやり方とは限らないのでこちらも判断力同様、師に指南してみるのもよいでしょう。


思考力

数学と思考力は切っても切れない仲ですね。ただ、この力に関しては長くなるので具体的な問題例を扱いながら「数学と思考力」という記事で紹介します。


体力

意外かもしれませんが、最後に必要な力は体力です。

他教科と比べ、圧倒的にノートの減りが早くありませんか。気付いたら数学だけはノートがなくなったいうのは珍しくないはずです。学校の授業でも圧倒的に数学だけ板書を消す回数が多いと思いませんか。途中式をかかないやそもそも解けてないという事象を除き。

そのため、圧倒的に体が疲れます…

脳を使って疲れるのではなく、書き過ぎて手が疲れてしまうのです。体力がないと問題が解けるようになっても体が追いつかない。日頃から途中式をしっかり書いて体力をつけていないといざというときに戦えません。


まとめ

数学に必要な力5選と書きましたが社会を生きる上で必要な力と言えるかもしれません。そして、どの力も地道な努力の先に手に入れられるものです。センスなどという曖昧なものは必要ありません。

このブログを書いた先生

このブログに関連するオンライン家庭教師はこちら

数学I・A・II・B & IIIの対策におすすめの指導コース

20,000/月
1回60(月4回(週1回目安))
高校1〜3年生
  • 日大の内部進学時に必要な「基礎学力到達度テスト」の対策が必要な方
  • 日大の人気の高い学部や学科を考えている方
  • 「基礎学力到達度テスト」の出題傾向に合った最短距離の対策が必要な方
コースの詳細を見る
20,000/月
1回60(月4回(週1回目安))
高校3年生、浪人生
  • 旧帝大(北大・東北大・東大・名大・京大・阪大・九大)の理系学部を受験する方
  • 数学Ⅲを学習し終えた中高一貫・高校生の方
  • 数学を得意科目にしたい方
コースの詳細を見る
7,000
60(全1回)
高校1〜3年生、浪人生
  • 数学の分からない問題だけ単発で質問したい方
  • 定期テスト・模試・受験に向けて、今後の勉強方針を相談したい方
  • 自分に合う参考書や問題集、勉強スケジュールについて相談したい方
コースの詳細を見る
高校数学単発/短期コース
【この講座で全てわかる】三角比・三角関数完全攻略
無料体験あり
【この講座で全てわかる】三角比・三角関数完全攻略
30,000
60(全10回)
高校1〜3年生、浪人生
  • 三角比・三角関数がとにかく苦手!一から学び直したい!
  • 公式を覚えても使えない…解き方の流れが分からない!
  • 応用問題にも対応できる数学力をつけたい!
コースの詳細を見る
高校数学月額コース
高校数学/大学受験準備・超基礎からでも徹底サポート
タイプ別
無料体験あり
高校数学/大学受験準備・超基礎からでも徹底サポート
36,000/月
1回90(月4回(週1回目安))
高校1〜3年生、浪人生
  • 勉強はしていて内容は覚えているが全く内容の意味がわからず続けている人
  • 目標に向かって本当の学力を身につけたい!
  • 内容に対する理屈を話す人を探している人
コースの詳細を見る

高校数学のブログ

見直しをしてもミスが減らない君へ。ケアレスミスの99%は「ワーキングメモリの崩壊」から起きる

模試や定期テストが返却され、解答用紙を見た瞬間に「うわっ、解き方は合ってたのにこんなところで間違えてる!」と頭を抱える。そして、反省欄には毎回お決まりのようにこう書き込みます。「次からは、もっと見直しをしっかりする」 「テスト中は焦らず、ケアレスミスに気をつける」もしあなたが高校生になり、このような反省を何度も繰り返しているのに一向にミスが減らないのであれば、今すぐその認識を改めてください。結論から言います。高校数学におけるケアレスミスの99%は「不注意」ではありません。 それは、気合いや集中力でどうにかなる問題ではなく、あなたの脳内にある「ワーキングメモリ」が限界を超えて崩壊したことによって...続きを見る
木村の写真
木村オンライン家庭教師
2026/7/21

「夏休みなのに勉強できない…」そんな日があっても大丈夫。

「今年の夏こそ本気で頑張る!」そう決意して夏休みに入ったものの、数日経つと、朝からやる気が出ない勉強机には座ったけれど何も手につかないスマホを見ているうちに一日が終わってしまった「また今日もできなかった…」と自分を責めてしまうそんな経験はありませんか。実は、このような状態は決して珍しいことではありません。むしろ、脳の働きを考えれば自然な現象なのです。脳は「毎日100%」では動けない私たちは「やる気があるから勉強する」と考えがちです。しかし脳科学では、やる気や集中力は一定ではなく、睡眠、疲労、ストレス、生活リズムなどによって毎日変化することが知られています。つまり、「今日は集中できない日」がある...続きを見る
片山の写真
片山オンライン家庭教師
2026/7/21

「分かっているのに計算で落とす」受験生必見。脳のワーキングメモリを解放する計算の極意

模試や定期テストが返却されたとき、「あーっ!解き方は分かっていたのに、また計算ミスで落とした…」と頭を抱えることはありませんか?解法のプロセスは完璧に思いついていた。使うべき公式も間違っていなかった。それなのに、途中の単純な足し算や引き算、あるいは符号のプラスマイナスを書き間違えて失点してしまう。そして反省欄には、毎回お決まりのように「次からはケアレスミスに気をつける」「もっと見直しをしっかりする」と書き込んで終わらせてしまう。もしこの状況に心当たりがあるなら、今すぐその認識を改めてください。高校数学における計算ミスは、「不注意」や「気合いの不足」で起こるものではありません。それはあなたの脳の...続きを見る
木村の写真
木村オンライン家庭教師
2026/7/7

E判定から始める“逆転数学”

私が30年以上の指導で見てきた「大逆転劇 BEST3」「もう間に合わないかもしれない…」模試の判定がE判定だったとき、多くの受験生や保護者の方がそう感じます。でも、私は30年以上、多くの受験生を指導してきて、はっきり言えることがあります。E判定だから不合格なのではありません。逆転できる人とできない人の違いは、「今の成績」ではなく、「これから何をするか」です。今回は、実際にあった逆転合格のエピソードを3つご紹介します。第3位「数Ⅲが苦手」…原因は数Ⅰにあった高校3年生のAさん。数Ⅲの微分・積分がまったく理解できず、「自分には理系は無理です」と相談に来ました。授業を始めてすぐに分かったのは、原因は...続きを見る
シマダの写真
シマダオンライン家庭教師
2026/6/29

本当に入試問題を解くための基礎ができていますか?

6月も残り数日です。本当に入試問題を解くための基礎ができていますか?これを疎かにすると入試問題をレベルの高い入試問題集や過去問集に手を付けても解けないでしょうし,時間を無駄に使ってしまうことになります。はっきり言って,まだ基礎ができていないと思ったならば,7,8月がラストチャンスです。教科書やその傍用問題集を一通り終えているのならお勧めしたい問題集が,入試数学「実力強化」問題集 (駿台受験シリーズ)です。YouTubeにその問題集の使い方も出ています。杉山先生がすごくいいことをおっしゃってます。一度見てみてください。続きを見る
伊藤の写真
伊藤オンライン家庭教師
2026/6/26

「人に教えるつもり」が最大のインプット。問題集の常識を覆すセルフ授業という言語化

数学の問題集を開き、黙々とシャーペンを動かし、答えが出たら解答と照らし合わせて丸をつける。間違っていたら、赤ペンで正しい式を書き写す。日本中の多くの受験生や中高生が、毎日当たり前のように行っているこの「問題集の取り組み方」。もしあなたが、このやり方を何ヶ月続けても数学の成績が伸び悩んでいるのであれば、問題集に対する「常識」を一度ひっくり返す必要があります。数学における本当のインプット(知識の定着)は、黙って問題を解いている時ではありません。「学んだことを、誰かに教えるつもりで声に出して説明した時」にこそ、最大の学習効果が発揮されるのです。本記事では、ただの作業になりがちな問題集の演習を、圧倒的...続きを見る
木村の写真
木村オンライン家庭教師
2026/6/23

この先生の他のブログ