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中学数学

自分オリジナルのポカミスチェックリストをつくろう!

2023/8/15

中学英数を担当しています、安芸(あき)です。

中学生をたくさん担当させていただくと『やり方はわかっているのに正解までたどり着けない』という生徒さんに多数お会いします。


やる気はあるのに間違いがつづき、丸がもらえないと「やっても無駄だ…」とやる気がどんどんそがれていったり、「もうなんで~?」とイライラしたり、集中力が減り、ますますミスが増えます。


頑張った成果(正解すること)を早めに味わわせてあげないと計算が嫌いになり、気分も上がりません。誰だって真剣にやっても×ばっかりの解答用紙を返されたらがっかりしますよね…。


ケアレスミスは小さいミスですが、一部の生徒さんにとってはその教科をキライにさせるほど大きな問題になりえます。早急な対策が必要です!


なぜケアレスミスが起こるの?

計算式を見返してみると、確かにやり方が分かっていないわけではない…。でもどこかで小さいミスをしているせいで、最終的には計算が狂ってきてしまっています。

よくあるミスをまとめてみました。


よくあるのは

★符号行方不明事件!

★符号ひっくり返し忘れ事件!

★途中式面倒くさがり書かない事件!

★字小さすぎマイナス見えない事件!

★(かっこ)付け忘れ事件!

★解答用紙に書き写す間に答えが変わる摩訶不思議

など…。


どんなミスなのか・どう解けばいいかを一つずつ解説します。


よくある計算ミス4選

1⃣符号行方不明事件

数学では式を縦に縦に書いていきます。1つの式の答えがでるまで、4~5行の式になることも珍しくありません。


式には(かっこ)や足しひき・かけ割りの四則が混ざっているので、順序だてて解いていく必要があり、今解けない部分は【ひとまず写しておいて後でとく】必要が生じます。

そこで起こる『写しまちがい』

上の行では-が確かにあったのに、下の行では消えている…。符号行方不明事件発生です。


どう直す?

●一行一行を縦に伸びるように式を書いていきましょう。

●上の式を見ながら下の式に書き写す際は、一つずつ数字を丁寧に、特にマイナスを各部分はスペースを十分に開けて書きましょう。

●マイナスを小さく書く子がいますが、小さすぎると、=と-が近すぎて見えにくくなる場合があります。

●慣れるまではマス目のあるノートを使うのがおすすめです。

2⃣符号ひっくり返し忘れ事件

数学では方程式を解く機会が多く、等式の変形をなんども行わなければなりません。「移項」といって、イコールを挟んで数字が右から左に、または左から右に移動するときは符号がひっくり返るというルールがあります。


この時起こりやすいのが符号をひっくり返すのを忘れることです。


どう直す?

●移項した数字を書く際、上の行の符号と逆の符号が書けているか、その都度確認するのがおすすめです。

●出た方程式の答えを式に戻してみて、正しく解けているか見直すのも良いでしょう。


3⃣途中式面倒くさがり書かない事件!

これは、面倒くさがり屋さん・自信家さん・横着さんなどによくある間違い傾向です。


簡単な計算を暗算で解こうとし、一つ式を飛ばします。計算が得意な場合は時短になり良いのですが、苦手なお子さんの場合、脳内で移行して計算すると足しひき・符号のミスが増えてしまいます。


どう直す?

●ミスが減るまでは面倒臭がらず、丁寧すぎるほど式に書きましょう。

●声を出さない程度の小さな声で、式を口に出しながら書くと計算ミスが減る場合も多いです。

実際に、一人になるとミスが多いお子さんも、私との授業中に【声に出しながら・書きながら】計算してもらう時はミスが少ない傾向です。

4⃣字が小さすぎ・字が汚くて見間違う事件!

プリントの空いているところにチョチョっと計算される子や、急いで字を書くあまり、字が小さくなったり汚くなって、自分で自分の字や符号を見間違えてしまうパターンです。


特にマイナスは小さく書いてしまうと見逃してしまったり、=の後ろにマイナスを小さく書くと、=とつながっているように見えて、見逃してしまう可能性が高くなります。


どう直す?

まずマイナスは前後しっかりスペースを空けてかくこと。

また途中式などの計算がしたい場合は、プリントの空いた隙間に書くのではなく、大きな白紙の紙を広く使い、字が小さくなりすぎないようにします。


中学生になるとマス目のついたノートではなく、罫線ノートに変わってしまいがちですが、計算が苦手な場合、マス目のノートを使い、横だけでなく縦も揃えて字を書くようにすれば、縦横が整った見やすい計算式を書くことができます。




自分専用ケアレスミス撲滅チェックリストをつくろう

まずは生徒さんが自分自身で『どんなミスをよく自分がするのか』『どんな点を気をつけたらいいのか』をきづくことが大切です。


そのためにどうしたらいいかも尋ね、一緒に対策を考えるとより有効です。

そこでおすすめなのが自分専用のチェックリストづくり。


「気づき」のきっかけづくりに♪

チェックリストは厚紙に書いてカードしたり、紙に書いたりして、壁の見えるところに貼ったり、机にはさんだり、ノートの表紙に書いたりして☑がいつもできるようにします。


チェックリスト例

『●●ちゃん専用チェックリスト♡』

☑移行の時のマイナス⇔プラス ちゃんとひっくり返っている?

☑上の行と下の行を見比べて、マイナスの書き忘れしていない?

☑代入のとき、マイナスも一緒にちゃんと代入できている?

☑ひっ算の引き算のとき、下段の数字のマイナスはプラスに変わるのを忘れていない?


オススメはチェックリストを可愛くデコったり、好きな推しのキャラのシールを貼ったりして、ミスのチェックが嫌な気分にならないように工夫すること。そしていつも見えるところに置き、計算が得意になるまでは、面倒でもそのチェックを毎回の宿題で確認すること。


慣れて計算ミスが減ってきたら、時短のために「暗算してもOK」「脳内で計算して式を一つ飛ばして書いてもOK」です。


とにかく得意になるまではこの行為はNG!しばしの我慢で地道な努力を続けていきましょうね!


★安芸先生が教える数学の授業は?★★

https://manalink.jp/teacher/12421/courses/3287

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