高校数学

数学は「先延ばし」が大事!?

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2022/11/1

ご覧いただきありがとうございます。小林です。

数学以外のゆるくタメになる話も書くので暇つぶしにでもご利用ください。

あ、文章量としては少し長いかもしれません。

序盤はどうでもいい話なので、興味がなければ飛ばしてください笑


さて、いきなりですが


あなたは「先延ばし」をする人ですか?


「先延ばし」というとなんだか良いイメージがないですよね・・・


テスト勉強を先延ばしにして後でやろう後でやろう、と思っていたら

気付けばテスト前日になり、必死で徹夜で勉強するハメになるとか


提出しないといけない書類や課題なんかを意味もなく先延ばしにしてみるとか


あなたもこんな経験をした心当たりがあると思います。

私はしょっちゅうありますよ。もはや数え切れません。


・・・

あ、もちろん仕事に関してはちゃんとしてますよ?本当です。



この「先延ばし」なんですが

人は遠く離れた未来のことにはあまり価値があるとは思えず

今に近いことほど高い価値があると思ってしまう

性質が関係しているんですね。

(行動経済学で「時間割引率」という言葉でよく説明されます。)


例えば


A. 今すぐに9500円をもらえる

もしくは

B. 1年後に1万円をもらえる

と言われたとき、あなたならAとBのどちらを選びますか?


この選択肢ではたいていの人がAを選ぶそうです。ちなみに私もAを選びます。

もらえる金額としては1年待てば500円多くもらえるのに

何故だか多くの人がAを選んでしまうようですね。


これが先ほど言った「今に近いことほど高い価値がある」と思う人の性質です。

なんとなくですが、今すぐお金を使える方が

500円得するより良い気がしますね。

当然ですが差額を5000円にしたり

1年後ではなく3日後にしたりすると

Bを選ぶ人が多くなるそうです。


もう少しこの話をしようかと思ったのですが

数学の話ができないのでここらでやめておきます。残念!



さて、ようやくタイトルの話に入れます。

もしや、さっきの話飛ばしました?


今回お話しする数学での「先延ばし」とは


計算や値を求めるのを後回しにする


ということです。(化学でも役立ちます。)


百聞は一見にしかず、という言葉のとおり

まずは実際の例を見てみましょう。


問題

「あたりくじを5本含む12本のくじをA,Bの2人が

この順にひくとき、Bがあたりくじを引く確率を求めよ。ただし、引いたくじは戻さないものとする。」

この問題に対する回答①、②が下の画像です


↓↓↓↓↓↓↓↓「先延ばし」をしないパターンの回答①↓↓↓↓↓↓↓↓


この回答では(i),(ii)の場合分けごとに計算して確率を出してから最後に足しています。


↓↓↓↓↓↓↓↓「先延ばし」をしたパターンの回答②↓↓↓↓↓↓↓↓

逆に、この回答では計算式は書いてるものの実際に計算しているのは最後のみです。


何が違うかというと①には計算に少し無駄が含まれています。

①の(i)の計算で約分をしています。

しかし、最後の答えを求める際

通分で分母分子に4をかける必要があり、約分が無駄になってしまっています。

(わかりやすいようにあからさまな感じで書いています笑)


一方で②の回答は

計算を最後にすることで

両方の分母が同じ数なのがよくわかり、通分がスムーズにできます。

このときに余計な約分をはさまないので、無駄がありません。


この例ではめちゃくちゃ地味ですが

もっと難しい難関大学の問題や、医学部などでよく出題される

計算量の多い問題では意外とバカにできません・・・。

また、回答作成の観点からも「先延ばし」はメリットがあって

計算に時間を取られて最後までいけないよりは

計算を後回しにして考え方を書ける方が点数は稼ぎやすいと思います。



先程の例以外にも数学では「先延ばし」することで

複雑な計算が消えたりして、最終的に楽ができるパターンがあります。

なので、あまり逐一計算するのではなく

面倒なことは後回しにすると数学が得意になるかもしれません・・・。



あ、でも楽ができないパターンで「先延ばし」をすると

溜まりに溜まった計算が最後に襲い掛かってきて

泣き目をみるのは現実と同じですね。

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