文章を数式にするのが苦手なお子さまへ
2025/7/25
中学2年生・3年生になると、「文章を読み取って数式に直す問題(文章題)」が多く出題されます。
方程式や連立方程式、一次関数などで避けて通れない力ですが、ここでつまずく生徒さんは少なくありません。
今回は、文章を数式に変換するコツを4つご紹介します。
【1】文章を区切って読む
長い問題文は一気に読もうとせず、意味のあるまとまりごとに区切って読みましょう。
「誰が」「何をして」「どんな数量の関係があるか」など、1文ずつ整理して読み進めることが大切です。
【2】よく出る「型」を理解して覚える
文章題には定番の数式パターンがあります。例えば…
・偶数 → 2n
・奇数 → 2n + 1
・連続する整数 → n, n+1, n+2
などが代表的です。なぜそうなるかを理解することで、応用も効くようになります。
【3】丸暗記よりも「考える力」重視
文章題は無限にバリエーションがあります。
「この言い回し=この式」と覚えるだけでは限界があります。
どこを文字でおくか、どの部分が数量の関係なのかを考える習慣を持つことが重要です。
【4】一度でできなくても大丈夫
文章題は慣れが必要です。最初は時間がかかって当然。
少しずつ型に慣れて、考え方を整理していけば、必ず力はついてきます。
【まとめ】
文章を数式にする力は、練習と慣れによって必ず身につきます。
文章を区切り、型を理解し、パターンに頼らず考える練習をしていくことで、確実に得意分野に変えていくことが可能です。
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