「内申点」の中身は都道府県で違います。三者面談の前に知っておくと便利なこと
「内申」という言葉は、都道府県によって指す中身が違います。三者面談で志望校の話になると、この言葉がよく出てきます。
私は北海道、栃木、愛知、東京、岡山、奈良、京都など、いろいろな都道府県の生徒さんを教えています。入試の決まりは、都道府県ごとにかなり違います。
ここでは公立高校の一般入試を例に、違いが出やすいところを3つ挙げます。数字はどれも、各教育委員会が出している2027年春の入試(令和9年度)の資料によるものです。
中1の成績も入るところがあります
北海道の内申点は315点満点です。中1と中2の評定は2倍、中3の評定は3倍して足します。中1の学年末の成績から、もう入試につながっています。
何年生の成績までさかのぼるかは、都道府県ごとに決まっています。中1・中2の成績が入るかどうかで、「今から何を上げられるか」の答えが変わります。
教科によって重さが変わります
東京都では、学力検査のある5教科は評定をそのまま使い、学力検査のない音楽・美術・保健体育・技術・家庭の4教科は2倍にして調査書点を出します。実技の教科で評定が1つ上がると、5教科で1つ上がったときの2倍の重さになります。
愛知県は9教科とも同じ重さで、評定の合計を2倍にして、90点満点で数えます。学力検査は110点満点です。
たとえば5教科が4、実技の4教科が3なら、東京都の数え方では65点中44点です。反対に5教科が3、実技の4教科が4なら47点で、こちらのほうが高くなります。愛知県の数え方では、前者が64点、後者が62点です。
当日の点数との比べ方も、高校で違います
ここは、同じ都道府県の中でも高校によって違うことがあります。
愛知県では、評定の点数と学力検査の点数をどう足し合わせるかを、各高校が5つの方式から選びます。評定の点数をさらに2倍する方式もあれば、学力検査の点数を2倍する方式もあります。
東京都は、学力検査と調査書を原則7対3で扱います。2027年春からは、北園高校と武蔵野北高校でも、学力検査だけで出した点数とも比べて、高いほうを使う方式をとります。
北海道でも、定員の一部について、評定と学力検査の比率を高校ごとに決めています。
要項のどこに載っているか
面談の前に分かっていると話が進みやすいのは、次の3つです。
何年生の成績が入るか
どの教科が何倍になるか
志望校が、評定と当日の点数をどの比率で見るか
多くは、教育委員会のホームページにある入学者選抜の実施要項や、学校ごとの一覧で確かめられます。読んで分かりにくいところは、三者面談のその場で聞いてしまうのが早いです。
ここが分かると、「当日にあと何点」の話も具体的になります。県外の高校や引っ越しを考えているご家庭には、とくに関わるところです。
出典:北海道教育委員会「令和9年度(2027年度)道立高等学校一般入学者選抜実施要項」「同 様式」、東京都教育委員会「令和9年度東京都立高等学校入学者選抜実施要綱」「令和9年度都立高等学校募集案内」、愛知県教育委員会「令和9年度愛知県公立高等学校入学者選抜(全日制課程)一般選抜における各高等学校の面接実施の有無及び校内順位の決定方式について」
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