東北大学 2020 前期 英語 Ⅳ 和文英訳
2020/2/28
(A)
誰もまだ到達したことのない未知の世界を究めてみたい、美術、音楽などの芸術の世界から芸能の世界まで、そんな純粋な要求が文化を支えている。
(B)
サイエンティストと呼ばれる一群の人々は、この知の限界に挑戦することを楽しむ人々である。その成果だけではなく、知の限界への挑戦のプロセスそのものを含めて、それが「文化」なのだ。「文化」には役に立つ、立たないの区別は意味を持たない。
(A)
From the world of art such as paintings and music to that of entertainment, people have a desire to get to the stage which no one have reached yet. The pure desire like this is the basis of the “culture”.
(B)
The people who are so-called scientists are those who enjoy trying to get beyond the limit of intelligence. It is the process itself of trying to get beyond the limit of intelligence as well as the fruit of the attempt that the “culture” means.
It is meaningless to judge whether the “culture” is useful or not.
以下感想
昨今はコスパやら効率的○○のように無駄を削ぎ落としたものこそが至高かつ美徳かのような風潮があるように感じているのですが、この文にあるように役に立つか立たないかだけで判断することは重要ではなく、むしろ一見役に立たない、いわゆる「無駄」こそが人の生活を豊かにしてくれている面もあるのではないのかなと思います。
この先生の他のブログ
マイナスにマイナスをかけるとプラスになる。中学数学で学ぶことだがつまづく生徒は少なくない。マイナスにマイナスをかけるということが身近な出来事に結びつきづらいというのも一因かもしれない。世の中には色々と説明の仕方があるかと思うが、ここでは私なりの一つの考え方を書き連ねてみようと思う。 ただその前にい...
【和文】(A)新メディアの登場で「紙」の新聞を購読する代わりに、パソコン画面に無料で提供されるニュース情報の閲読で済ます人々が年々増えてきた。いわゆる新聞離れだ。 (B)それだけでなく、新聞社だとかテレビのような大組織が大衆に情報を伝達するマスコミとは異なり、個人は情報の受け手であるだけでなく、情報...