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国語

成績を上げるために必要なこととは

2025/2/25

私は年に何回か、哲学の先生に誘われて、鎌倉にある小林秀雄の自邸におじゃましています。日本を代表する評論家(思想家)で、彼の代表作である「無常ということ」はいくつかの教科書に掲載されているはずです。上の写真は自邸のリビングの一角です。そのリビングで彼は、編集者としばしば話し込み、やがて隣の和室に移動して晩酌していたそうです。管理人さんからそう聞きました。


「教科書に載っている人」と聞くと「むずかしいことを考えた人」みたいなイメージを抱く方もおられると思いますが、彼の思想の背景にはベルクソンの哲学があり、私のような哲学の徒にとっては親近感が湧きます。もとより私は、高校生の頃、小林秀雄の何冊かの本を読破したのでした。無論、内容なんてほぼ理解できませんでした。しかし、難解な本を最後まで読み切るというのが「かっこいいこと」のように感じており、ひとりほくそえんだのでした。


さて、成績を上げるために必要なことは1つです。

自分の知的好奇心を自分で発掘し続けることができるようになれば、おのずと成績は上がります。そのためには、いい先生に出会う必要があります。

独学で勉強しても成績が上がる人は上がります。しかし、大学受験を考慮した場合、それでは失敗するケースもあります。実際にそういうケースを私はいくつも見てきました。真面目な生徒さんに多いです。

学校の先生に言われたとおりマジメに勉強しているものの、成績が伸び悩み、私のもとにくる生徒さんがいます。私は国語と英語を教えていますから、それぞれをつぶさに検分しますが、彼・彼女はマジメにやっているものの、勉強の本質を教わってこなかった。その結果、勉強が「作業」になっている。非常にかわいそうなことだと思います。


共通テストや私大入試、国公立の二次試験などは、勉強の本質を射抜いていないと、いい点数がとれないように設計されています。共通テストはその解法テクニックを知らないと解けない問題が多いですが、それは単なる「浅薄なテクニック」ではなく、勉強の本質に裏打ちされているテクニックです。

例えば、国語も英語も、文章の構造を洞察する力がないと正解できないように設計されています。文章の構造を洞察しようと思えば、接続詞に着目し、文法に依拠して判断することが求められます。文法や文の構造というものは、文章を支える最基底です。そこに、言葉の本質があります。

そのことを教える学校の先生は非常に少ないのが実情だと私は見ています。実際に、共通テストの解法テクニックを文章の構造や文法に依拠して解説できる先生は少ないはずです。でないと、私の授業を受けた生徒が「こんなこと誰も教えてくれなかった」と言わないでしょう。


私自身、高校を卒業するまで、香川県の片田舎で暮らしてきましたので、私はとりわけ、地方の生徒さんに思い入れがあります。地方の生徒さんで、勉強の本質を勉強したくてもそれにふさわしい先生がいないというケースをたくさん見ているからです。私自身もそうでした。都会の学校なら、例えば東京の広尾学園は高大連携がしっかりなされているので、高校生として本質を射抜く勉強ができる環境が整っているようです。例えば、探求の授業で、象の癌を治療する薬の開発を研究している高校2年生が、以前テレビで紹介されていました。私はそのような学校で高校生活を送りたかったと今でも思います。私の高校生活なぞ、はるか30年も前のことですが!


私は今でも大学の哲学の先生にお月謝を払って哲学書の読解を学んでいます。おそらく生涯学び続けると思います。私の知的好奇心はどうやら、そのへんに、その程度の深さとして存在しているようです。

私の講座を選んでくださいとは言いませんが、家庭教師や塾をお選びになる際は、担当なさる先生がどれほどの知的好奇心をお持ちなのか? また、今現在も研鑽を積んでいるのか? を確認なさることをおすすめします。10年前と同じことを相も変わらず教えてる先生もおられますが、私はそれはちょっと違うのではないかと思うのです。勉強が人生を変えるものと思います。

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