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英語苦手克服の最初の1歩はコレ!「意外と知られていない音読の本当の効果」

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2025/6/22

夏は英語の基礎固めのラストチャンスです。この時期を逃すと、9月以降ものすごくしんどい思いをすることになります。英文が読めないけれども、共通テストの過去問を解かなくてはならない、ということで、二重苦、三重苦の状態になります。


その状態で12月を迎えると、ほとんどの生徒はパニックになっています。何をどのようにしても得点が上がらないからです。


というわけで、夏に基礎固めをする、その要諦は音読です。

多くの生徒は学校から、長文読解の薄い問題集を配られると思いますが、それを解いて終わりではなく、どれだけ量が多くても1題ずつ完璧に音読ができるまで音読の練習を繰り返すのです。


時間がかかってもかまいません。夏休みは時間があるわけですから、1題に30分かかろうと、1時間かかろうと、とにかく毎日、音読の練習をしてください。その理由は以下です。


英語という言語は、音が先にあって、それにアルファベットをくっつけて文字列ができています。つまり、音=サウンドに依拠している言語が英語です。

ちなみに、古文も同じです。古文は読み聞かせを前提として千年前に書かれたものですから、音読ができなければ、すなわち言葉のリズムや文のリズムを体になじませなければ、読めるようになりません。


1文ずつは和訳できるけれども長文読解問題が苦手だという生徒は、音読ができていません。これは私の経験から即座に言えることです。古文も同じです。古文漢文が苦手な生徒は、初見問題を3行ほど音読させると即座に何が理解できていないのか私はわかりますが、要するに音読がすべての学力の根幹になっているのです。


音読のできない生徒は英語と自分との距離がすごく遠いです。英文精読の授業をしても、私の解説が充分に頭に入っていません。そのことは授業をしていたら画面越しに即座にわかります。


まずは音読です。本当は中学生のうちに、特に定期テスト対策として教科書の本文を音読していればよかったのです。しかし、時は戻らないわけですから、今からでも遅くないので、必ず音読をしてください。


特に、共通テストレベルの比較的平易な問題文というのは、頭からすらすら音読できて当たり前という前提で、問題が作られています。


この夏、必ず音読の練習をしてください。10題ほどすらすらと音読ができるようになれば、不思議なことに、初見問題もある程度すらすら読めるようになり、どうにか共通テストが求めてくる制限時間内に問題を解けるようになります。


9月以降、英語で苦しまなくてすむよう、ぜひこのラストチャンスを充分に生かしてください。

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