夏休みも後半へ。数学が苦手な中学生は「全部復習」しなくていい
夏休みも後半へ。数学が苦手な中学生は「全部復習」しなくていい
夏休みも後半に入ってくると、
「そろそろ勉強しないと……」
「1学期の数学、よくわからないまま終わっちゃった」
「夏休み中に全部復習したほうがいいのかな?」
と、少し焦り始める中学生もいるのではないでしょうか。
保護者の方も、
「せっかくの夏休みだから、1学期の数学を最初から全部やり直させよう」
と思うかもしれません。
でも私は、数学が苦手な子ほど、全部を最初から復習する必要はないと考えています。
大切なのは「どこからわからなくなったか」
たとえば、中学1年生で方程式が苦手になっている子がいたとします。
方程式の問題をたくさん解けばよいのでしょうか。
実際に見てみると、
「正負の数の計算で間違えている」
「文字式の意味がよくわかっていない」
ということがあります。
さらに戻ってみると、
「小学校で習った分数の計算があやふやだった」
ということもあります。
つまり、今できない単元と、本当につまずいた場所が同じとは限らないのです。
まず1学期のテストを出してみよう
夏休みの復習に、とても役立つものがあります。
それは、1学期の定期テストや単元テストです。
点数だけを見る必要はありません。
間違えた問題を見て、
「計算問題で間違えている?」
「文章題で間違えている?」
「途中まではできている?」
「そもそも手がついていない?」
と見ていきます。
すると、その子がどこで困っているのかが少しずつ見えてきます。
テストは成績をつけるためだけのものではありません。
自分の「わからない場所」を教えてくれる地図にもなるのです。
問題集を1ページ目からやらなくてもいい
数学が苦手な子に、
「夏休みだから、この問題集を全部やろう!」
となると、それだけで気持ちが重くなってしまうことがあります。
しかも、すでにできる問題まで何度も解くことになります。
それより、
できるところは飛ばす。
怪しいところを見つける。
わからなくなったところまで戻る。
このほうが、効率よく復習できます。
夏休みだからこそ、学校の授業がどんどん先へ進んでいく心配もありません。
少し前に戻るには、とてもよい時期です。
中学生でも小学校の算数まで戻っていい
これは、私がとても大切にしていることです。
中学生だからといって、中学校の問題だけをやらなければならないわけではありません。
割合がわからなければ、小学校の割合に戻る。
分数でつまずいていたら、分数に戻る。
小数の計算が怪しければ、そこまで戻る。
わかるところまで戻ることは、恥ずかしいことではありません。
むしろ、わからないまま先へ進み続けるより、ずっと近道になることがあります。
夏休みの目標は「全部できる」じゃなくていい
夏休み中に数学を完璧にしようとすると、大変です。
そこで目標を変えてみましょう。
「自分がどこでわからなくなったのかを見つける」
これだけでも、大きな一歩です。
そして、一つでも、
「ここ、わかった!」
という単元を作る。
その小さな成功が、2学期の数学への自信につながっていきます。
私は長く算数・数学を教えてきましたが、数学が苦手になった子を見るときに、
「この子は数学ができない」
とは考えません。
「どこから、わからなくなったんだろう?」
と考えます。
夏休みも後半。
もし数学の勉強をどう進めればいいのかわからなくなっていたら、全部をやり直そうとする前に、まず**「つまずいた場所探し」**から始めてみてください。
そこが見つかれば、2学期に向けて何を勉強すればよいのかも、ぐっと見えやすくなります。
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