計算はできるのに文章題が苦手。その原因は「式を立てる前」にあります
「計算問題ならできるのに、文章題になると手が止まる」
これは、算数が苦手なお子さんによく見られるつまずきです。
でも、文章題ができない原因は、必ずしも計算力にあるとは限りません。
文章題では、式を書く前に、
・何が分かっているのか
・何を求めるのか
・どの数字を使うのか
・どんな関係になっているのか
を整理する必要があります。
つまり、文章題では「計算する力」より前に、文章を読んで情報を整理する力が必要なのです。
たとえば、
「赤いリボンが3メートルあります。青いリボンは赤いリボンより2メートル長いです。」
という問題でも、
「3」と「2」という数字だけを見て、
3+2なのか、3−2なのか分からなくなる子がいます。
そんなとき私は、すぐに式を教えるのではなく、
「3メートルなのは何?」
「2メートルは何を表している?」
「どちらが長い?」
と一つずつ整理します。
必要なら図を描きます。
すると、それまで「文章題が分からない」と言っていた子が、
「あ、足せばいいんだ」
と自分で気づくことがあります。
この「文章を整理する」という作業は、国語の読解とよく似ています。
国語でも、
「誰が」
「何をした」
「なぜそうなった」
と文章の関係を整理します。
算数でも、
「何が分かっている」
「何が変化した」
「何を求める」
と整理します。
私は算数・数学を中心に指導してきましたが、小学校1年生から6年生までの学習を見てきた中で、教科は思っている以上につながっていると感じています。
文章題が苦手な子に、計算ドリルだけを増やしても、なかなか改善しないことがあります。
そんなときは、
「式を立てる前に、何が起きているのか」
を一緒に整理してみてください。
算数の文章題は、
読む → 整理する → 図にする → 式にする → 計算する
という流れで考えると、ぐっと分かりやすくなることがあります。
算数が苦手なのではなく、まだ「文章を算数に変える方法」を知らないだけかもしれません。
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