【言葉の海を泳ぐ②】 残心(ざん‐しん)
2025/7/16
おはようございます。マナリンク講師の細川です!
前回に引き続き、辞書の中から言葉を引いていきます。
ざん‐しん【残心】
②武道・武術で、緊張を解かない心の構え。㋐剣道などで、攻めわざの後、敵の反撃に備える心の構え。㋑(「残身」とも書く)弓道で矢を射放した後の結果を見届ける構え。
(広辞苑第七版)
小さいころから、さまざまなスポーツをしてきました。中学の時には陸上で、「走る時にはゴールに意識を置くのではなく、その100mほど先を意識して走ると、最後まで走り抜けられる」と教わりました。今思えば、これも武道の残心に近いものなのかもしれません。
高校では柔道部、大学では合気道のサークルに所属していました。そこでも共通していたのは、「技は掛けた時点で終わるものではない」ということです。柔道ならば、相手をケガさせないための引手が存在します。合気道でも、大切なのは技を掛けた後にも相手に対する意識を途切れさせないことでした。これは勉強にもどこか共通することなのではないでしょうか。
勉強であれば、基本的には自分との戦いです。テストを受けた時、受け終わった瞬間にもうそのテストのことを忘れてしまうというのでは、あまりにももったいないです。この場合の残心とは、その復習をして一回一回の機会を最大限に活用することでしょう。その積み重ねが、勉強に対する姿勢をはぐくむこととなり、最終的な成績アップにもつながっていきます。
ただ、最初からテスト後にも復習の意識を持ち続けるというのはなかなかできないことです。
授業では、宿題の復習などを通して、一回解いた問題を丁寧に検討していくということを繰り返し行っていきます。
勉強においても、武道と通じる「残心」を大切にしていきましょう!
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