英単語は「書く」前に「言える」ようにする

「書いて覚える」がうまくいかない子、実はとても多いです
英単語テストの前、ノートいっぱいに単語を書き続けているお子さんを見たことはありませんか。
「ちゃんと書いて練習しているのに、テストになると書けない」
「昨日はできたはずなのに、今日はもう忘れている」
保護者の方からも、こうしたご相談をよくいただきます。
実はこれ、努力が足りないのではなく、覚える順番が逆になっていることが原因である場合が多いのです。
「書ける」の前に「言える」が必要です
英単語テストで書けない子、スペルミスが多い子を見ていて気づくことがあります。
それは、日本語を見て、英語がそもそも口から出てこないということです。
出てこない単語を、いきなり書いて覚えようとする。
すると、頭の中でやっていることは「スペルを暗記する」ではなく、「知らない記号の並びを写す」に近くなってしまいます。
これでは定着しにくいのも当然です。
授業でやっている順番
私が授業で伝えているのは、次のような順番です。
日本語を見て、英語を口頭で言えるようにする
言えるようになってから、書く練習に進む
書けるようになったら、スペル・文頭の大文字・ピリオドなど細部を確認する
いきなり書かせないのがポイントです。
まず「言える」状態を作ってから、「書ける」に進む。この順番を守るだけで、同じ時間をかけても定着のしかたが変わってきます。
なぜ「言える」を先にするのか
想像してみてください。もしロシア語やアラビア語のような、読み方の手がかりが一切ない文字を見せられて、「発音は教えないので、この綴りを覚えてください」と言われたら、どうでしょうか。
おそらく多くの方が、ただの記号の並びとして丸暗記しようとするはずです。そしてそれは、ものすごく効率の悪い覚え方になるだろうと感じるのではないでしょうか。
実は、英単語が覚えられない子の頭の中で起きているのは、これに近いことです。
言える状態になっていない単語を、いきなり書こうとすると、スペル以前に単語そのものが出てきません。
出てこないものを何度書き写しても、それは「覚える」作業になっていないのです。
逆に、口で言えるようになっていれば、書く練習はその単語を「文字として定着させる」作業に集中できます。
覚える対象がはっきりしている状態で書く練習をするほうが、当然、効率もよくなります。
ご家庭でもできること
特別な教材は必要ありません。
単語帳や単語カードを見て、まず声に出して言ってみる
言えるようになった単語から、書く練習に進む
言えない単語を無理に書かせない
たったこれだけで、「書いているのに覚えられない」状態から抜け出しやすくなります。
もし、お子さんが単語練習のノートを黙々と埋めているだけだとしたら、一度「これ、日本語を見て言える?」と聞いてみてください。
言えない単語が多ければ、そこが今のつまずきポイントです。
最後に
英単語の暗記は、才能ではなく順番の問題であることがほとんどです。
「言える」→「書ける」の順番を意識するだけで、同じ努力量でも結果が変わってきます。
一人ではなかなか続かない、正しい順番がわからない、という場合は、体験授業で一緒にお子さんの状態を確認してみませんか。
無理のない形で、続けられる英単語学習の習慣づくりをお手伝いします。
なお、「言える」ようになる過程では、ローマ字の読み方の癖が思わぬ形で英語の発音の邪魔をしてしまうことがあります。次回は、その点とフォニックスとの関係について書いてみようと思います。
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