計算ミスと骨折の共通点
先日、階段で足を踏み外して骨折しました。
診断は、中足骨骨折と足関節の剥離骨折。今は松葉杖の生活です。
今日は、計算ミスと骨折の意外な共通点について、書いてみようと思います。

実は私は普段、塾で生徒たちにこんなことを言っています。
「確認しよう」
「手順を飛ばさないようにしよう」
「計算ミスは能力の問題ではなく、確認の問題であることが多いよ」
ところが今回の骨折を振り返ると、その確認を怠っていたのは、ほかでもない自分でした。
授業が終わったのは夜。少し急いでいました。
人を避けながら教室を出て、スニーカーをきちんと履かずに、つっかけるように足を入れる。そして、ドアを出てすぐの階段を踏み外しました。
あとから条件を並べてみると、事故が起きても不思議ではありませんでした。
- 暗い
- 急いでいる
- 注意が別のことに向いている
- いつもの動作だから大丈夫だと思っている
これは、私が生徒の答案でよく見る計算ミスと、まったく同じ形です。
計算ができないわけではありません。やり方を知らないわけでもありません。
ただ、「これくらい大丈夫」と思った瞬間に、確認を飛ばしてしまう。
人は、能力が足りないからミスをするのではありません。
慣れているからこそ、ミスをするのです。
私は授業で、よく途中式を書くように伝えています。
途中式を書くのは、解き方を知らないからではありません。確認するためです。
人間の脳は、自分が思っている以上に思い込みます。だからこそ、手順が必要で、確認が必要なのです。
今回の骨折で、改めて思いました。
事故というと、特別な出来事のように感じます。でも実際は、小さな確認不足の積み重ねで起きることの方が多いのかもしれません。
勉強でも、仕事でも、日常生活でも同じです。
大きな失敗は、難しい場面でばかり起きるとは限りません。むしろ、「いつもやっているから大丈夫」「これくらいなら平気」——そんなときにこそ起きるのだと思います。
もしお子さんの計算ミスが続いていても、どうか「うちの子は注意力がない」と思わないでください。それは能力ではなく、確認の習慣がまだ身についていないだけのこと。手順を整えれば、必ず減らせます。
生徒たちに「確認しよう」と言う以上、まず自分が確認しなければいけませんね。
……とりあえず私は、スニーカーをちゃんと履くところから始めようと思います。
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