和歌をわかろう(ん?)―縁語の面白さ
マナリンクで国語を担当している島田です(^^♪
2月も中旬。受験生にとっては正念場、そして新学年を控えた子にとっては「次は何をやろう?」とワクワク(ハラハラでもありますね(;^_^A)する時期ですね。
先日、生徒さんと一緒に過去問を解いていたのですが、最後に出てきた和歌がもう、めちゃくちゃにリアルというか、国語の面白さが詰まっていて勝手に盛り上がってしまいました。
扱ったのは、沢田名垂『宿直物語』の一節 。貧しい夫婦の愛を描いた物語で、最後に奥さんが自分の髪を切って売り夫の酒を買った時の気持ちを歌にしたものです 。
みだるべき契りとかねて思はめや情けにかへし床の黒髪
パッと見、「え、情けに、かえし……? どういうこと?」ってなりますよね。
①まず句切れを確認しましょう
句切れは和歌において馬鹿にしてはいけません。1終助詞、2終止形、3係り結びの結び、この三つがある時はそこで句切れます。句切れるということはそこで「。」をつけられるということ。格段に読みやすくなりますよ(^^♪
今回は「思はめや」で一度スパッと切れている(二句切れ) 。ここで「思うだろうか、いや思わなかった」という回想が終わって、パッと今の自分の行動にカメラが切り替わるかのようですね。
②縁語のおもしろさ
「みだる」「契り」「床」「黒髪」……これ全部、実は繋がっている言葉。わざわざこの言葉を置いたのは、夫婦の深い絆や今はなくなってしまった愛情を強調するためなんですね。「床で乱れる髪」「乱れた契り」。昔は仲が良かったのに、いまとなってはもう、、、みたいなニュアンスがこの縁語の羅列によって繊細かつ生なましく演出されています。
「なぜこの言葉を選んだのか?」 「どこでシーンが切り替わっているのか?」
そんな風に「言葉の裏側にある意図」を一緒に探るのが、私の授業のスタイルです。 その分、教材の準備には時間がかかっちゃうんですが、実はその「隠れた意図」を分析する時間が私にとって一番の楽しみだったりします(^^♪
「国語って、問題を解くだけじゃなくて、実は面白いものなのかも」 そう思ってもらえる瞬間が、私は大好きです。
もし「自分の読み方のクセを知りたい」「国語の本当の面白さを知りたい」という方がいたら、ぜひ一度お話ししましょう(^^♪
最後に授業で使用した私の汚い書き込みを載せておきます。授業中は液タブを使ってその場で書き込みながら学習します。生徒さんの回答にそのまま書き込んで添削したりもできますのでとても便利です。

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